ショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」と東宝株式会社が開催した「TikTok TOHO Film Festival 2022」にて、グランプリを受賞した山口景伍監督によるグランプリ受賞記念新作『彼女はいつも裏側を見せてくれない』の完成を記念して、「TikTok TOHO Film Festival 2022 グランプリ受賞記念新作 Watch Party
TikTok LIVE」を2月21日に開催いたしました。
本イベントは、TikTok LIVEにて出演者らと共に同作を観賞するWatch Party形式で実施されました。
TikTok TOHO Film Festival 2022のアンバサダーである磯村勇斗と主演の福本莉子、そして共演している西野遼、水野真紀、主題歌を担当しているラッパーのRin音と本映画祭の審査員でTikTokクリエイターのしんのすけ、グランプリを受賞した山口景伍監督が登壇し、新作映画を観賞しながら多くの視聴者と共に時間を過ごしました。新作映画『彼女はいつも裏側を見せてくれない』の撮影秘話やキービジュアルについてなど、出演者同士のクロストークが盛り上がりを見せました。
本イベントのTikTok LIVEは登壇者がリビングルームにいる設定で行われ、各自の紹介からスタート。イベントの進行はTikTokでも活躍しているタレントの宮島咲良が天の声として進行を務め、登壇者たちが下記のコメントを交え、楽しく歓談する様子が配信されました。
<監督が語る作品の見どころ>
福本さん演じる少女、西野さん演じる少年、水野さん演じる少女の母親の 3 人が繰り広げる不思議な物語です。「バズる」という現代の現象を軸に、「竹取物語」という日本最古の物語がエッセンスとして入っていて、それらが縦型にどう収まっているかが見所です。狙いとしてはTikTok映画、縦型映画という新しい分野を発展させたいという気持ちがあります。気軽な感じで見始められ、心地よいテンポでつい最後まで見てしまうけど、見終わった後の感情の余韻みたいなものはしっかりと残るというものを目指しました。
<登壇者からの作品に関するコメント(順不同・敬称略)>
磯村勇斗
どういう風に縦型映画はできあがるのだろう?と楽しみにしていました。完成した作品を見て、うまく縦型を利用して人物を切り取っていたり、景色だったりとかキッチンや階段の絵など、いろんな撮り方が縦型にはあるんだなと、僕自身も勉強になりました。色と照明の光もすごく綺麗で、そこに音楽が乗ってくる感じには鳥肌が立ちました。不思議なファンタジーの世界観の中で、少女役の福本さんが惹きつけるような魅力で演じており、西野さんの変化も面白かったですし、何回も見たくなる印象の作品でした。
福本莉子
台本も全部知っていたのに、初めて見たぐらいの衝撃でした。いい意味で、撮影している時とは全く違う感じに仕上がっていました。世界観も不思議だけど、私たちの世界とすごい身近というか、皆さんが想像しやすい世界観になっていて、音楽が加わるとまた全然雰囲気も変わると思いましたし、これから私も何回も見たいです。
西野遼
最初と最後の雰囲気をガラッと変えるように頑張って演じたんですけど、作品を見て安心しました。あの最後の、はっちゃけた派手な感じを演じる時は楽しかったですね。縦型映画の魅力は、臨場感がすごいといいますか、スマホで一対一で見るので自分だけに訴えてくる感じがいいですね。
水野真紀
包丁のシーンなど独特なシーンが私は多かったですね。イチ視聴者として作品を拝見して、月の丸さがよく打ち出されているなと思いました。ドビュッシーの「月の光」がアレンジされていたり、上から撮影した(ロケ場所の)おうち自体も丸くなっていました。月の絵柄の帯が最後まで残っていたのもこだわりの部分ですよね。縦型映画って、2人の関係性を見たい時に、あえてひとりずつ切り取るからこそ、一人の気持ちが良くわかるのだと思いました。それと同時に、相手はどんな気持ちで聞いてるんだろう?って、なんか自分も参加してる感じがするので非常に新鮮な気持ちで見ていました。
しんのすけ
今回のテーマの「バズること」って、監督もクリエイターとして心揺らぐことがあるのだろうなって見ながら思いました。物語は、タイムラインが急に上がるのは竹取物語っぽいですが、水野さんのホラーカットを見て、これはとんでもないキャスティングだと思いましたね(笑)。あと縦型ならではの映像の切り取り方だったり、チャレンジが沢山ありますね。俯瞰や上から撮るショットとか、横では絶対に不可能なアングルですよね。そして2回目を見ると、後半の展開につながるセリフが、実は前半にあったりして、「おー!」ってなります。
山口景伍(脚本・監督)
もう本当に嬉しいという言葉しか今は出てこないんですけど、自分の意図したものがちゃんと見た方に伝わって、とてもいいチャレンジができたかなって思います。今しか味わえない感情だと思うので、大切にします。
<キービジュアルに関してのエピソード>
本作のキービジュアルについて磯村勇斗は「去年、あの(北村)匠海から急に電話が掛かってきて、『勇斗、絵描いてくれないか』って突然言われました。『今回のフィルムフェスティバルのキービジュアルの写真を自分が撮ったから、そこに絵を足してほしいんだ』って。絵は独学なのですが、そういう経緯で描くことになりました」と
北村匠海から依頼された経緯を語りました。
<『彼女はいつも裏側を見せてくれない』制作秘話>
撮影現場での様子について西野は「実は、僕と福本さんと山口監督は同い年の22歳なんです。だからこそ一緒に作り上げていく感じでやりました。現場でも、『ここはこうしたらいいよね』とか、『こうしたいんですけど』っていうのもスムーズにディスカッションできて、とにかく楽しい撮影でした」と語りました。
視聴者から寄せられたラーメンの話題に対して福本は「醤油ラーメンをちゃんと食べたのは今回の撮影が多分初めてです。めちゃめちゃ美味しかったので、これを機に醬油にハマっています。この前も一人で食べに行きました(笑)」とコメント。
磯村は「今回の作品に出てくる月見ラーメンは本当に美味しそうだなと思って、映画に出てくる料理が美味しく見えるシーンってすごく重要ですよね。本作でもすごく美味しそうに見えたのでずるいなと思いました(笑)」と語りました。
<アンバサダー磯村勇斗から本映画祭について>
縦型映画には可能性しかないと感じていて、まだまだ色々な方法、技法があるだろうなと感じました。今回、山口監督がグランプリを獲って作品を作ったように、若い世代が盛り上げていくことが、映画や映像業界にとっても非常に大切なことだと思っているので、こういった取り組みは次につなげて、若いクリエイターの人たちを応援していきたいですし、一緒に作っていきたいです。このような機会をいただけて、新作映画の配信イベントもできて僕も本当に嬉しく思っています。ありがとうございます。
TikTok LIVEの最後には、「TikTok TOHO Film Festival 2023」の開催についても発表されました。山口監督は「皆さん、見ていただき本当にありがとうございました。今回、学生がプロの方たちの中で監督をできるという夢のような経験をさせていただいたので、今後もおごることなく謙虚に研究と勉強を続けて、またこの縦型映画に代表されるような、新しい映画の形を模索していきたいです」と語り、TikTok LIVEを締めました。
■『TikTok TOHO Film Festival 2022』 グランプリ受賞記念新作Watch Party TikTok LIVEについて
開催日時:2023年2月21日(火)21:00〜22:00
配信アカウント:https://www.tiktok.com/@ttff_2022
■『彼女はいつも裏側を見せてくれない』作品情報
満月と呼ぶにはまだ早い秋の夜。心地よい月明かりに照らされた高台にひっそりと佇む豪邸で、一人の少年が浮世離れした少女と奇妙な出会いを果たす。無邪気な彼女に手を引かれ、少年は豪邸へと導かれる――。福本莉子、
西野遼、水野真紀 出演、TikTok TOHO Film Festival 2022 グランプリ山口景伍監督による、受賞記念新作
脚本・監督:山口景伍
出演:福本莉子、西野遼、水野真紀
主題歌:Rin音「ゆらり」(ROOFTOP)
音楽:森いづみ
スチール 北村匠海
製作:TikTok
プロデュース:東宝
制作:DRAWING AND MANUAL
タイトル公式TikTok アカウント:www.tiktok.com/@kanoura_film
【TikTokについて】
TikTokは、モバイル向けのショートムービープラットフォームです。私たちのミッションは、創造性を刺激し、喜びをもたらすことです。TikTokには、ロサンゼルス、シリコンバレー、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ベルリン、ドバイ、トロント、シンガポール、ジャカルタ、ソウル、東京などの国と地域にグローバルオフィスがあります。http://www.tiktok.com/