<予測型経営DXサービス全体像>
今回強化した機能は、データ選定・収集・加工領域における、AIへ取り込む学習データ生成機能です。これまで、品目別など予測対象が多数ある場合、実績データと関連する変動要因データの加工処理を予測対象個々に行う必要がありましたが、複数の予測対象の学習データを一括で自動生成する機能を開発し、その結果多数の品目が存在している事業領域においても運用負荷を抑えつつ、変動要因に基づいた品目別販売数予測を実現することが可能となります。
<強化した機能イメージ>
■背景
従来AI予測を行う際に、品目や品目別得意先別といった細かい単位で予測モデルを作成するためには、その単位にあわせたデータの集計が必要であり、目的変数および説明変数※1データの集計とモデルの作成や、説明変数の人手による予測という作業を大量に行う必要がありました。また、その結果として出来上がった大量の予測モデルを維持・管理をしていく必要もあり、運用が困難なため、結果として予測精度を落としてでも製品群などのまとまった単位でモデルを作成するか、予測対象とする品目数を限定することで運用負荷を抑えざるを得ないという課題がありました。
TISではこの課題に対し、学習データの自動生成機能及び、それらで使用するデータ構造を独自に開発し、組織階層や品目階層等の設定を行うことで、指定された組織や品目階層配下の予測対象単位で目的変数と説明変数データの抽出・集計、および、その単位でのモデル作成、予測を行うことができるようになりました。
※1 予測対象となる変数を「目的変数」、目的変数の予測に使用される変数を「説明変数」と呼ぶ
■強化した機能の概要「予測単位に最適化された学習データの一括自動作成機能」
① 目的変数・説明変数データの自動抽出(結合・集計)
画面上の設定内容(予測粒度、抽出条件、説明変数候補)に基づき、必要なデータの抽出、結合、集計処理を行い、予測単位別に学習データの生成処理を自動化。
② 相関分析に基づく説明変数の自動選定
学習データの目的変数と説明変数間の相関分析を行い、最適な予測を行う組合せとなる説明変数データの選定処理を自動化。
■予測型経営DXサービスについて
予測型経営DXサービスは、景気動向、市場動向といった企業の業績に影響を与える社外データなど多種多様なデータを収集・蓄積し、社内データと掛け合わせてAI予測エンジンで将来の予測分析を行うサービスです。社内外の状況を表す指標の変化・兆候を把握することで、将来予測に基づいた意思決定による経営管理の高度化を実現します。
https://www.tis.jp/service_solution/predictive-management-dx-for-sales/
TIS株式会社について(https://www.tis.co.jp/)
TISインテックグループのTISは、金融、産業、公共、流通サービス分野など多様な業種3,000社以上のビジネスパートナーとして、お客様のあらゆる経営課題に向き合い、「成長戦略を支えるためのIT」を提供しています。50年以上にわたり培ってきた業界知識やIT構築力で、日本・ASEAN地域の社会・お客様と共創するITサービスを提供し、豊かな社会の実現を目指しています。
TISインテックグループについて
TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市集中・地方衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心とした様々な社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。
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