- 背景
2050年カーボンニュートラルを達成するため、2022年7月、岸田総理を議長とする「グリーントランスフォーメーション(GX)実行会議」が設置され、脱炭素を軸とした経済改革が進められています。12月にGX実現に向けた基本方針(案)がまとめられました。
エネチェンジは、2015年の設立以来エネルギー課題に取り組み、エネルギーデータの利活用およびEV充電インフラの拡充に資する事業を展開しています。GXに対する機運が高まる中、当社としてもGX分野を強化する必要があると考え、2022年8月にはスマートメーターデータを活用した節電を実現するデマンドレスポンス(DR)サービス「SMAP DR」を中心に、電力スマートメーターデータ解析SaaS「SMAP」の開発、販売を展開してきた、イギリスを拠点とする子会社SMAP ENERGY社を統合し、同プロダクト等の開発及び販売事業をエネチェンジへ移管しました。また2022年9月には、EV特化型メディア「EVsmart」および充電スポット検索アプリを譲受しました。これにより、これまで電力会社やEV充電サービス事業者向けに提供してきたSaaS型クラウドサービスを刷新し、「エネチェンジクラウド」として機能を拡充しました。
- 「エネチェンジクラウド」について
エネチェンジクラウドは、電力自由化(Deregulation)から生まれたシステム需要への対応に始まり、デジタル化(Digitalization)、分散化(Decentalization)、脱炭素化(Decarbonization)といった、エネルギーの4Dを軸にプロダクトラインナップを拡大してきました。今回のプロダクトリニューアルでは、Marketing(マーケティング)、DR(デマンドレスポンス)、EV(電気自動車)、RE(再生可能エネルギー)の4つの領域に分類し、SaaS型クラウドサービスを提供してまいります。
≪「エネチェンジクラウド」のプロダクトラインナップ≫
1.エネチェンジクラウドMarkting ※EMAPからの名称変更
料金シミュレーションの構築に必要な料金シミュレーションロジックや料金プラン情報APIを提供。日本最大級の比較サイト「エネチェンジ」や大手電力会社で採用する料金シミュレーションロジックを活用したプロダクト。電気料金が複雑化していく中で、電力会社が自社メニューを消費者にわかりやすく提供できるよう独自燃料調整費などにも対応。
2.エネチェンジクラウドDR ※SMAP DRからの名称変更
分散型のエネルギー社会にむけて注目されているDR。電力会社が家庭・法人向けDR(節電プログラム)の実施に必要なウェブ・モバイルアプリの機能一式をパッケージで提供。
3.エネチェンジクラウドEV
自社運営する「EVSmartアプリ」や「EV充電エネチェンジアプリ」のノウハウを活用した、EVユーザー向けアプリの開発運用、および、全国のEV充電スポット情報をAPIで提供するサービスを展開。ナビやアプリでのスポット検索などに汎用できるサービスを開発提供。
4.エネチェンジクラウドRE
再生可能エネルギー活用に必要な業務支援サービスを提供。環境価値の在庫管理やグリーン電力証書のオンライン発行プラットフォームの提供を行う。さらに近年導入が進む太陽光発電設置モデル(コーポレートPPAモデル)の更なる普及を促進するため、事業者の負担を軽減するために、エネチェンジ独自ロジックを活用した太陽光発電及び需要予測、予測数値の計算から指定の形式に合わせた計画地の作成から日次での電力広域的運営推進機関(OCCTO)へ計画値をAPI連携で行えるサービスを準備中。
●エネチェンジクラウドサービスウェブサイト:https://enechange.co.jp/e_cloud-lp/
- ENECHANGE株式会社
ENECHANGE(エネチェンジ )は、「エネルギーの未来をつくる」をミッションに掲げ、脱炭素社会をデジタル技術で推進する脱炭素テック企業です。2015年創業、2020年東証マザーズに上場(証券コード4169)し、「エネルギーの4D(自由化・デジタル化・脱炭素化・分散化)」分野でのSaaS事業を中心に急成長を実現しています。当社のルーツは、自由化先進国のイギリス・ケンブリッジでの電力データ研究所にあり、現在もイギリスに子会社SMAP ENERGY LIMITEDを有しており、エネルギーデータの解析技術とグローバルなネットワークが特徴です。
名称 :ENECHANGE株式会社
所在地 :〒104-0031 東京都中央区京橋3−1−1 東京スクエアガーデンWeWork内14F
URL :https://enechange.co.jp