介護ロボット領域を牽引するaba、CVC・事業会社を中心とし9社より資金調達を実施。累計調達額は12億円に到達(補助事業/委託事業含む)

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テクノロジーで介護者支援を目指す株式会社aba(千葉県船橋市 代表取締役:宇井吉美 以下「aba」)は、複数の新規投資家および既存投資家を引受先とした第三者割当増資を実施しました。今回の調達により累計資金調達額は約12億円となります。今回の資金調達を通じ、排泄センサー「ヘルプパッド」の大幅改良・拡販の推進を行います。合わせてT&D保険グループと”民間”介護分野での連携も検討して参ります。確かな技術力を持ったものづくり企業を基盤としながら、テクノロジーをベースとした新しい社会システムの開発を担う企業へと変革します。
※T&D保険グループは太陽生命、大同生命、T&Dフィナンシャル生命の生命保険会社3社を中核とする上場保険グループです。

 写真は、abaの理想の介護現場、いしいさん家が運営する「52間の縁側」にて。
 いしいさん家:https://www.ishiisanchi.com/

 

  • 今回の引受先 ※敬称略、順不同

・T&Dイノベーション投資事業有限責任組合
・i-nest1号投資事業有限責任組合
・HAKUHODO DY  FUTURE DESIGN FUND投資事業有限責任組合
・池森ベンチャーサポート合同会社
・Sony Innovation Fund
・SMBCベンチャーキャピタル7号投資事業有限責任組合
・新東工業株式会社
・ソーシャルインタラクションデザインファンド投資事業有限責任組合
・Mistletoe Japan 合同会社
 

  • 社会背景:世界の介護者は9億人。人類みな総介護時代。

 介護者の数は増えています。世界の介護者数は9億人(※1)、日本だけでも900万人以上(※2)の方が、仕事もしくはプライベートで介護をされています。しかしプロの介護職ですら、6割以上の方が資格を得られないまま働いています(※3)。誰もが介護をする時代において、abaはテクノロジーで介護できる・したくなる世界を目指しています。
 ※1:国連人口基金(UNFPA)「世界人口白書2020」/IACO「Global State of Caring」より算出
 ※2:厚生労働省「介護サービス施設・事業所調査」総務省「社会生活基礎調査」より算出
 ※3:介護労働安定センター 「介護労働実態調査」より参照
 

  • 事業背景:介護現場の最大課題「排泄」に挑む

 介護の中で最も重く深い課題は、「排泄」に集約されることが多いです。排泄は高齢者・障害者の尊厳や羞恥心に直結する上、介護者側の負担も大きいです。介護施設では1日15時間以上もおむつ交換業務を行っており(※4)、そのうちの20-30%は空振り、さらにおむつの外に尿や便が漏れれば洋服やシーツまで交換するため、通常のおむつ交換時間の10倍以上かかります。(※5)この排泄にまつわる課題を解決するために開発したのが、ヘルプパッドです。ベッドに敷くだけで、においで排泄を検知し、介護者にお知らせします。介護者は無駄な空振りや尿便漏れから解放されます。高齢者・障害者へも自尊心や羞恥心に配慮したケアが行えます。本資金調達により、ヘルプパッドの大幅改良と拡販推進を行います。
 ※4:​​1回3分 × 6回/日 × 50人/施設の場合
 ※5:aba独自調査より

 

  • 調達の目的:プロダクトの大幅改良や拡販、社会システム変革への挑戦に備える。

 今回の資金調達を通じ、ヘルプパッドの大幅改良と拡販推進を行います。すでに初期型の「ヘルプパッド1(通称)」を大幅に改良したモデルの量産に移行しております。次世代機である「ヘルプパッド2(仮)」は、今年2023年の秋に発売予定であり、すでに予約販売を開始しております。また、T&D保険グループとの連携により、国の介護保険に留まらず、民間介護保険を活用したヘルプパッドを始めとする介護ロボットの導入促進を模索します。これは国内の在宅分野への布石はもちろん、国営の介護保険がない国でも、ヘルプパッドを始めとした介護ロボットを普及させるために、新しい社会システム・ビジネスモデルを自らの手でつくる壮大なプロジェクトであります。国営の介護保険がある国は、わずか3カ国しかありません。(※6)世界的に稀有な社会システム・ビジネスモデルに捉われず、広く世界に普及させるために、abaはプロダクト開発企業だけに留まらず、テクノロジーをベースとした社会システム変革企業へと、生まれ変わります。
 ※6:国営の介護保険があるのは、ドイツ・日本・韓国の3カ国。その他医療制度の中に介護サービスを包括した 国が数カ国
 

 

  • 一緒に介護現場を変えていく仲間を募集

 abaでは一緒に働く仲間を募集しております。
テクノロジーをベースとして介護者を支援していく私たちabaと、共に新しい社会を作りませんか?
下記求人一覧から、ご応募をお待ちしております!
・COOについて
 https://herp.careers/v1/abalab/Fz_H5FJ6Y_R5
・abaメンバーについて
 https://www.aba-lab.com/
その他ポジションも随時募集開始します!詳細はHPにて随時更新予定です。

   今回投資してくださった方々とヘルプパッド2の試作機を一緒に。
 

  • 投資家からのコメント

T&D Innovation Fund 
パートナー 鎌田 和博

少子高齢化に伴い、要介護者は増え続ける一方、それを支える介護人材の不足が顕著に表れ、喫緊の社会課題となっています。介護業務の中でも、排泄介助業務のアップデートは、業務負担削減及び要介護者へのケアサービス品質向上の両観点から極めて重要ですが、aba社の「ヘルプパッド」がまさにこれを実現するものと信じ、出資させて頂きました。「ヘルプパッド」を在宅介護領域に届ける上で、弊社は介護保険分野での連携を模索すると共に、aba社が目指す「テクノロジーでだれもが介護したくなる社会」の一刻も早い実現に貢献して参ります。

i-nest capital
パートナー 本蔵 俊彦

宇井代表の「誰もが介護したくなる社会の実現を目指し、現場に寄り添ったテクノロジーの力で介護負担を減らし“かっこいい仕事”にアップデートしたい。経験を問わず相手の生命力を引き出すシステムを社会実装したい。」という想いとビジョンに共感しました。また、介護ロボット開発のみならず介護現場の知見も兼ね備えた経営陣の実行力を強みに、同社が日本のみならず世界のケアテック市場においてリーディングカンパニーとなり得る将来性を評価し、出資に至りました。資金提供に加え、各パートナーの事業経験、ネットワークを活かして、abaの企業価値向上に貢献して参ります。

HAKUHODO DY FUTURE DESIGN FUND 株式会社博報堂DYベンチャーズ 
マネージングパートナー/取締役COO 武田 紘典

aba社が提供する「ヘルプパッド」は、介護現場における介護をする人/受ける人両方に寄り添い、排泄ケア領域の課題解決に貢献しています。同社はテクノロジーを駆使して、介護現場の負担軽減と環境改善を実現する先駆者であり、今後、博報堂DYグループが有する生活者発想とクリエイティビティを掛け合わせ、同社が掲げる「データを活用した誰もが介護ができる社会の実現」をより確かなものとするべく、社会課題の解決に繋がる新たな価値創造と社会実装にともに取り組んでいければと思います。

ソニーベンチャーズ株式会社 
代表取締役社長 土川 元

abaの排泄センシングは、介護する側もされる側も、身体的・精神的な負担を軽減してくれるイノベーティブなプロダクトだと考えています。初期型を大幅に改良した次世代機によって、導入事業者がより高品質な介護サービスを実現できるようになることを期待しています。ソニーグループが持つ介護事業との連携も視野に、abaを引き続き支援していきたいと考えています。

池森ベンチャーサポート合同会社 
事業統括責任者/公認会計士 山岸 朝典

超高齢社会を迎えた日本において介護の社会的重要性はますます増大し、IoTやロボティクスをはじめとするテクノロジーの活用と社会実装は介護領域においても喫緊の課題となっています。abaが開発する『排泄ケアシステム-Helppad』は、介護者の負荷軽減や効率化という側面だけではなく、要介護者のQoLを尊重する温もりが感じられ、負担軽減や効率化と質の継続的向上という介護にとって重要な両面をカバーするプロダクトだと確信しております。介護に対する深い洞察力によって多元的な課題を解きほぐし、誰もが安心して介護に携われる社会の実現に向けて、abaが介護DXを牽引する企業へと成長していくことを期待しています。

SMBCベンチャーキャピタル 
投資営業第四部 副部長 中野 哲治

イベントで初めて宇井CEOのピッチを拝見した際、一気に心を突き動かされました。
ヘルプパッドは、介護における大きな課題の一つである排泄介助業務に対するソリューションとして、業務にあたる介護従事者の負担を大きく軽減し、より本質的な介護に時間を割く事が可能となります。そして何より、要介護者が自尊心を損なうことなく、より良く生きるために不可欠なものであると確信しております。aba社のチャレンジをSMBCグループ一丸となって支えて参ります。

ABCドリームベンチャーズ株式会社 
投資部長 北田 淳

介護のプロも初心者も介護をしやすくなる世界を作っているaba社のテクノロジーに惹かれました。今後、家族介護も増えていくことが予想されており、介護のハードルを下げるaba社のテクノロジーは、国内にとどまらず世界からも求められるものだと思っております。メディアのCVCとして、aba社が目指す世界観や事業活動を広く伝え、介護をする人もされる人も幸せになるような社会がいち早く実現するようお手伝いさせていただきます。

Mistletoe 創業者 
孫 泰蔵

創業者である宇井さん一人の、たった一つの課題意識から始まったabaというプロジェクトは、今や素晴らしいメンバーや多くのサポーターが加わり、日本だけではなく世界の介護業界全体を見据えた素晴らしい取り組みになろうとしています。宇井さんを始めとしたabaのメンバーは、介護では避けて通れない排泄の課題解決に、執念ともいうべき情熱を傾け、介護職としての現場経験を元に最新テクノロジーを駆使して開発した「ヘルプパッド」を武器に、課題の根本的原因にアプローチし解決を試みている。
これからの社会をよい方向に変えていけるのは、世の中の常識に抗い、ソーシャルインパクトを追求し、新しいものづくりを実践している、このabaのようなスタートアップであると私たちは確信し、創業期から伴奏し続け、今回も追加出資をさせて頂きました。
abaが羽ばたく未来は、すぐそこにきています。

■株式会社aba 概要
abaは介護という支えあいのフィールドを支える、ケアテックカンパニーです。内閣府調査において介護の負担感NO.1であった排泄という課題に10年以上真摯に向き合い、業界初・においで尿便を検知する排泄センサーを開発しました。体に非装着、便も検知可能な排泄センサーは業界でも珍しく、排泄パターン表が自動作成される仕組みも備えています。要介護者はもちろん、介護者含む、人間本来が持つ生命力を引き出せるよう、体温のあるテクノロジーを通じて、必要なときに必要なケアを届けるお手伝いをします。
 

  • 代表者  :宇井 吉美
  • 所在地  :〒274-0824 千葉県船橋市前原東3-30-5
  • 設立   :2011年10月7日
  • 資本金  :1億8840万5240円
  • 事業内容 :医療・介護・福祉分野を対象としたロボティクス技術の研究開発及びサービス
  • お問合せ先:047-494-6823 sales@aba-lab.com
  • コーポレートサイト:https://www.aba-lab.com
  • 『Helppad』製品サイト:https://helppad.jp

  何十メートルも続く縁側に、横一列に並んで。
 

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