ICTを活用した利島村の椿産業活性化のための連携協定締結について ~「持続可能な島づくり」をめざして~

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利島村(村長:村山 将人)、利島農業協同組合(代表理事組合長:柴田 敦史 以下「JA利島」)、東日本電信電話株式会社 東京西支店(支店長:上田 達 以下「NTT東日本」)、株式会社NTTアグリテクノロジー(代表取締役社長 酒井 大雅 以下「NTTアグリテクノロジー」)は、ICTを活用し利島村の椿産業活性化を進めるために協定を締結いたします。
1.協定締結の背景
利島村は、東京都心の南方約140kmの海上に位置する周囲8kmの小さな離島「利島」を村域とする人口約330人余りの村です。江戸時代から250年以上続く椿油の生産を基幹産業とし、生産量も日本トップレベルで品質も高いと好評を得ており、椿を「島の宝」と位置づけております。孤島の立地から(原生種)固有種として生育されるヤブツバキは、農薬・化学肥料不使用で栽培され、完熟種子だけを使用した100%オーガニックオイルとして精製され、食用から頭髪・肌用と親しまれる万能油です。

その一方で、予測のつかない不安定な収穫量や、生産者の高齢化、椿樹の老木化等による保全懸念もあり、安定的な椿油の生産体制を早期に構築することが課題となっております。
そこで、利島村では2020年3月に「利島村椿産業振興行動計画」※を策定し、「椿産業の次世代への継承」と「椿を中心とした島づくり」に取り組んでおります。

さらに、この実践においては地域課題に合わせた新たな技術の活用が不可欠と考え、地域の持続的成長をめざすNTT東日本ならびにNTTアグリテクノロジーと「ICTを活用した椿産業の活性化に向けた連携協定」を締結し、各者一体となり取り組むことといたしました。

2.協定の内容
■ 協定名称:ICTを活用した椿産業活性化に向けた連携協定

■ 協定締結日:2023年2月1日(水)

■ 協定締結者:利島村長 村山 将人
        JA利島 代表理事組合長 柴田 敦史
                      NTT東日本 東京西支店長 上田 達
                      NTTアグリテクノロジー 代表取締役社長 酒井 大雅 

■ 協定に基づき共同検討を行うICT技術を活用した重点的な取組み
    ・農作業負担に向けた自動化及び効率化に関すること
    ・データを活用した椿の品質向上及び収穫量最適化に関すること
    ・農作業管理/収穫プロセス整備に関すること
    ・その他目的を達成するために必要な事項に関すること

■ 各者の役割

3.今後の展開
椿の生育状況の分析、改善というような個別課題の解決に留まらず、一連のサプライチェーンの改善や、椿栽培に従事される方々の働く環境の快適化なども含め幅広い範囲でICTによる改善を実施し、椿産業を通じた村の更なる活性化につなげます。
なお今年度は、収穫量最適化に向けて各種データ収集から進めてまいります。
また、来年度以降に向けて、作業の自動化・効率化に向けた機械の導入や作業プロセスの整備など具体的な計画検討も予定しております。

本件に関するお問い合わせ先
【お客さまからのお問い合わせ】

■ 利島村役場 産業観光課(利島村勤労福祉会館内)Tel 04992-9-0046

■ 利島農業協同組合 Tel  04992-9-0026

■ NTT東日本 東京西支店 ビジネスイノベーション部 Tel 0800-8009968

■ NTTアグリテクノロジー  Mail:contact@nttagritechnology.com

 

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