【宮崎県初】宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校が、地元×探究型学習で育む「批判的・協働的思考力」などを、AIを活用して生徒同士で評価する「Ai GROW」を導入。変化する大学入試で求められる力の測定にも活用

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Institution for a Global Society 株式会社(本社 東京都渋谷区、代表取締役社長 福原 正大、以下 IGS)は、思考・表現・判断力や主体性などをAIを活用して客観的に可視化する評価ツール「Ai GROW(アイ・グロー)」を、宮崎県初の事例として、宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校に有償導入いただいたことをお知らせします。40都道府県目の導入となります。1月23日(月)9:30より、5年生(高校2年生の学年に相当) 37名が「Ai GROW」を受検予定です。(取材可能)

■1994年開校当初より「探究型学習」に力をいれる、宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校
2022年度全面実施の新学習指導要領により、全国の高校で「総合的な探究の時間」をはじめとする探究型学習が本格的にスタートしました。探究型学習は、従来の知識の習得に重きを置いた授業ではなく、生徒自ら課題を発見し、仮説を立て、周りと協力しながらその課題解決を目指していくことで、思考・判断・表現力や、課題解決能力等の資質・能力を育む、新しい学習スタイルです。

国内初の中等教育学校である同校は、1994年の開校当初より「総合的な探究の時間」を先取りして地域と協働した探究活動(フォレストピア学習)に力を入れ、地域に根ざしたローカルな学びを体験的かつ探究的に実践してまいりました。例えば、GIS(地理情報システム)を活用した探究活動で全国1位※を獲得。五ヶ瀬町にある企業と商品開発、学校林を活用した生物相の調査などを行っています。
※日本地理学会2022年秋季学術大会 高校生ポスターセッションで会長賞を受賞

■「探究型学習」で伸びた力は、変化する大学入試で求められる力にも通じる
2021年度より新しくなった大学入学共通テストでは、従来の知識を問う設問だけでなく、思考・表現・判断力などが求められる設問が増えています。さらに、提出書類や面接、小論文など様々な評価ステップを組み合わせ、高校卒業までの学習歴が適切に評価される入試方式といえる「総合型選抜入試(旧AO入試)」や学校推薦型選抜入試が、大学入学者の約半数を超えています。このような入試方式では、従来の学力以外の資質・能力を含めた自身の強みを把握し、学生生活で行ってきた活動と共にアピールすることが求められます。いずれの入試方式も、探究型学習での学びがより一層活きる内容へと変化しています。

■答のない問いを解く力を育む「探究型学習」で伸びた力は、従来の知識を問うテストでは測れない
探究型学習で伸びるスキル・能力の評価は、従来の知識を問うテストでは難しいため、生徒が自己成長を感じづらく、評価に課題感を持つ学校・先生が増えています。そこで同校では、これまで自己評価アンケート「ICEモデル」で、このような能力の評価を行ってまいりました。この度、評価の質を更に向上させるため、「Ai GROW」を導入し、「相互評価」と「AIでの補正」を通じて客観性を担保した適切かつ公正な評価の実現を目指します。

■なぜ、「Ai GROW」は探究型学習で伸びる力を可視化できるのか
○生徒同士の相互評価にAIの補正を加えることで、25種類もの能力を公正に評価
IGSは、生徒一人ひとりの強みを可視化・育成するための評価ツール「Ai GROW」を2019年4月にリリースし、国内外の小学校・中学校・高等学校250校以上、40都道府県(今回の宮崎県初導入を含める)への導入を進めてまいりました。
知識を問う従来のテストでは評価が難しい「知識を活用する力」は、評価基準が曖昧になりやすく、また多様な能力を含むため、先生が生徒一人ひとりの能力を正確に把握することは非常に負荷が高くなります。「Ai GROW」は、生徒の自己評価に加えて、生徒同士が評価をする「相互評価」の方法を取り入れています。さらに、人が人を評価するうえで生じやすい、忖度や性格の甘辛などの不要な評価の偏りをAI(人工知能)が補正することで、25種類もの「知識やスキルを活用し、問題解決するための力」を公正に可視化することができます。

「Ai GROW」受検画面「Ai GROW」受検画面

「Ai GROW」の生徒向けレポート「Ai GROW」の生徒向けレポート

〇探究型学習の教育効果の科学的検証を可能に
加えて年に何度受検しても金額が変わらないため、能力を定期的に測定可能です。これにより、測定した能力のデータを活用し、「どのような教育活動が、どのような能力育成に貢献したのか」を効果検証することができます。「探究型学習」による成長だけでなく、例えば、探究型学習の開始時期と終了時期に「Ai GROW」を受検することで、生徒が探究型学習を通して具体的にどのような能力を伸ばしたのかを定量的に評価することが可能です。

先生向け画面:生徒の能力成長がスコアとグラフで直感的にわかります先生向け画面:生徒の能力成長がスコアとグラフで直感的にわかります

IGSは、今後も探究型学習で伸びる多面的な能力を公正に測定し、先生のご負担なく生徒一人ひとりの強みを可視化し、科学的な教育効果の検証を推進していくことで、多くの学校の教育の質の更なる向上に寄与してまいります。

■宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校 概要
宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町に所在する、県内で唯一の全寮制かつ6年間の中等教育学校です。宮崎県の「フォレストピア宮崎構想」を受け、全人教育の実践を教育理念に据え、平成6年に全国初の公立の中高一貫校として開校しました。今年で創立29年目を迎えます。開校当初より地域と協働した探究活動(フォレストピア学習)に力を入れ、知識偏重に陥ることなく、真の「生きる力」や「人間力」を育成するための教育活動を展開しています。平成26年度に文部科学省から「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」に,さらに令和元年度には「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型:G型事業)」に認定されました。
所在地:〒882-1203 宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町大字三ヶ所9468番地30
設立:1994年

■Institution for a Global Society(IGS)株式会社 会社概要
「分断なき持続可能な社会を実現するための手段を提供する」を企業パーパスに掲げるEdTech/HRTech企業。2021年12月29日に東証マザーズ市場(現・グロース市場)に上場。
所在地:〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-11-2 4F
設立:2010年5月
資本金:390百万円
事業内容:AIを活用した人材評価プラットフォームを企業や学校に提供

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