CALL4、1月24日に行われる「家事労働者にも労災認定を!」訴訟の法廷傍聴ツアー参加者を募集

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日本初(※1)の公共訴訟支援に特化したウェブプラットフォームCALL4(コールフォー)(運営:特定非営利活動法人CALL4、代表理事:谷口太規)は、2023年1月24日に東京高等裁判所で行われる「家事労働者にも労災認定を!」訴訟の第一回口頭弁論を、CALL4メンバーと傍聴する法廷傍聴ツアーの参加募集を1月11日より開始いたします。

■背景
CALL4をご支援くださる方々から「公共訴訟のことは気になるけれど、ひとりで裁判傍聴に行くのは少しハードルが高い」、「裁判がどのようにして行われているのか知りたい」といった声を多くいただき、2022年5月にCALL4初となる「はじめての裁判傍聴ツアー」を実施しました。参加者からは「CALL4が取り扱う訴訟について理解が深まった」、「どのように日本の裁判が行われているか学びになった」など好評をいただきました。

第三回目となる今回は、「家事労働者にも労災認定を!」訴訟( https://www.call4.jp/info.php?type=items&id=I0000112 )の東京高裁第一回口頭弁論の傍聴を行います。2015年5月、寝たきりの高齢者のお宅で家事業務や介護業務のため、住み込みで1週間ほぼ24時間休みなしで働いていたAさんが亡くなりました。しかし、国は家事労働者には労働基準法が適用されないことを理由に労災を認定しませんでした。
遺族は、家事労働者に労災が認められないのは不当だとして、不認定処分の取り消しを求めて提訴しました。これは、すべての家事労働者の権利回復に関わる裁判です。

2022年9月29日、東京地方裁判所で一審の判決が出されました。判決はAさんが介護にあたっていた時間である1日4時間30分、1週間で31時間30分を労働時間として認めたものの、それ以外の家事にあたっていた時間は、契約書が個人宅とAさんとで締結されていることのみを踏まえて、家事使用人であるとして労働時間として認めず、請求は棄却されました。原告は1月24日、高裁に控訴し、東京高裁での審理が始まります。

地裁判決は原告の請求を棄却しましたが、裁判の内容は大きく報じられ、判決に合わせて行われたChange.orgの署名には3万6千筆もの書面が集まり、これらの反響を受け加藤厚労大臣は家事労働者の実態調査の検討を進めるとしています。

今回傍聴ツアーを実施するのは、こちらの訴訟の第2審(東京高等裁判所)の第1回口頭弁論期日です。
意見陳述が行われ、原告側の主張を皆さんにも改めて聴いていただける機会となります。
※1 日本国内における「公共訴訟支援に特化したウェブ支援プラットフォーム」として、2019年9月に弁護士による見解など自社調査した結果

■概要
【裁判傍聴】2023年1月24日(火)10:00~11:00(予定)

高等裁判所に控訴して最初の口頭弁論期日となるこの日は、原告と弁護団からの意見陳述を行う予定です。この日の期日は30分ほどで終わる予定です。
※傍聴券配布(抽選)となる可能性があります。必ず法廷で傍聴できることをお約束するものではありませんのでご了承ください。
※傍聴は途中入退室自由です。

裁判所名:東京高等裁判所
住所:東京都千代田区霞が関1-1-4
(東京地方裁判所と同じ建物です)
アクセス:
地下鉄東京メトロ丸の内線・日比谷線・千代田線「霞ヶ関駅」A1出口から徒歩1分
地下鉄東京メトロ有楽町線「桜田門駅」5番出口から徒歩約3分
待ち合わせ場所:裁判所正門入口前の歩道(詳細は追ってご案内します)

【報告会&交流会】2023年1月24日(火)11:30~13:00(予定)
傍聴終了後は、裁判所から歩いて行ける会場に移動して、弁護団による報告会と、交流会を行います。

募集要項
募集人数:15人まで(先着順)
参加に当たってのお願い:
傍聴席には限りがあるため、以下のチケット販売サイトより、無料チケット、または寄付つきチケットの事前予約をお願いいたします。
https://call4courthearing3.peatix.com

チケットの種類
①無料参加チケット
②【お弁当付き】参加チケット(1,000円)
③【お弁当なし/寄付付き】参加チケット(2,000円)
④【お弁当&寄付付き】参加チケット(3,000円)
※お弁当を注文されない方は、交流会時の昼食はご持参ください。
※お弁当をご注文の方はお申込みフォームにてお弁当の種類(お魚またはお肉)をお選びください。(「魚屋さんのお弁当『金兵衛』」のお弁当を予定しています)
※ご寄付は法廷傍聴ツアーにかかる諸経費に充てさせていただきます。

注意事項
・1月24日(木)に東京高裁にて裁判傍聴に参加できる方が対象となります。
・本ツアーに申し込まなくても、どなたでも無料で傍聴は可能です。
・傍聴席の数に限りがあるため、傍聴券配布(抽選)となる可能性があります。ご予約されても必ず法廷で傍聴できることをお約束するものではありませんので、ご了承ください。

なお、傍聴は途中入退室自由であり、また本傍聴ツアーにご参加いただく方以外でも傍聴は自由に行っていただけます。本企画はそのような傍聴を妨げる趣旨にはないことをここに申し添えます。
事前レクチャー&報告会メインスピーカー
 

弁護士 指宿昭一さん(暁法律事務所) 
家事労働者にも労災認定を!訴訟代理人弁護士。「法を尊び、法に頼らず」をモットーとして、労働者側に立った労働問題、外国人の入管問題に取り組んでいる。日本労働弁護団常任幹事・東京支部事務局長、外国人技能実習生問題弁護士連絡会共同代表、外国人労働者弁護団代表。
※本訴訟の支援団体である「NPO法人POSSE」のメンバーも報告会に参加・コメントします。

その他
「【事前レクチャー】podcastで事件について学ぶ」として、弁護団による事件解説、法廷傍聴のポイントなどを、CALL4のpodcastで配信いたします。
こちらを事前にお聴きいただくと、法廷でのやりとりや報告会での解説に向けての理解に役立ちますので、ぜひお聴きください。

● Apple Podcast
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/call4-podcast/id1631705171

● Spotify
https://open.spotify.com/show/4VT4CicorMa7V3FeujtwyC?si=13lWd1IpQ7GTVscp19YTDQ

● Anchor
https://anchor.fm/call4.jp

■関連情報
「家事労働者にも労災認定を!」訴訟について、概要や訴訟資料などはCALL4のケースページに掲載中です。ぜひ、ご覧ください。
https://www.call4.jp/info.php?type=items&id=I0000112

■「CALL4」について
「CALL4」は2019年9月のサービス開始以降、公共訴訟を支援するクラウドファンディングと、訴訟の背景にある課題や原告の人生を伝えるコンテンツの提供を行っています。活動を通じて、より多くの人たちが司法で起きていることを知り、関心を持ち、そしてさまざまな形で参画することができる仕組み作りに尽力しています。
同性婚訴訟、性風俗事業者に対する持続化給付金不支給を問う「セックスワークisワーク訴訟」、東京地裁・高裁で法令違憲判決が出された在外国民審査訴訟、入管施設内における暴行事件など、多くの訴訟について、訴訟概要やその問題背景についてのコンテンツ発信を行なっています。

■運営団体「特定非営利活動法人CALL4」について
特定非営利活動法人CALL4は、公共訴訟を支援するウェブプラットフォーム「CALL4」の運営のために設立された営利を目的としない法人で、代表を務める弁護士谷口太規の他、多様な専門性を有するプロボノメンバーによって活動が担われています。

詳細は以下よりご確認ください。
https://www.call4.jp/

CALL4は今後も、クラウドファンディングをはじめとするケースサポートや法廷傍聴ツアーなどを通じて、司法をより身近に感じていただけるよう日々活動してまいります。

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