【日本語教育のデジタル化】京都市国際交流協会にオンライン教室の業務システムを導入

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 SUN株式会社が開発した、オンライン日本語教室の業務管理システムが京都市国際交流協会に採用されたことを発表いたします。
SUN株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO:仲宗根俊平、以下 SUN)が開発した、オンライン日本語教室の業務管理システムが京都市国際交流協会に採用されたことを発表いたします。SUNが提供する日本語学習アプリ「くらしスタディ」をオンライン教材として活用し、京都市国際交流協会が運営する日本語教室「kokoka」の授業の予約から決済、授業運営まで全てをオンラインで行うことができるようになりました。
 

京都市国際交流協会では、日本語学習アプリ「くらしスタディ」を活用して、オンライン日本語教室の「業務管理システム」を構築し、6月1日(水)より本格運用を開始しました。これにより京都市国際交流協会では、対面で行っていた授業や、受講に必要な窓口の手続きをオンライン化し、利用者(在留外国人)が時間や場所を問わずにオンラインでサービスを受けられる環境を整備することができました。

「くらしスタディ」はSUNが開発したオリジナル教材です。2021年3月にサービスを開始して以来、ベトナムやインドネシアなど世界9カ国で配信されており、10万ダウンロード(2022年4月時点のAndroid版・iOS版累計)を突破しました。くらしスタディは世界全9カ国の日本語学習者の間で利用されています。

今後もSUNは「くらしスタディ」および「オンライン日本語教室の業務管理システム」の開発および機能強化に取り組み、企業・団体向けのパッケージ化を目指します。オンラインによる日本語教室の運用は、コロナ禍だけではなく地域日本語教室の空白地域解消にも有用な手段となります。政府が推進する「生活者としての外国人のための日本語教室事業」のオンライン化の実現を支援してまいります。

■京都市国際交流協会に導入した業務管理システムの概要
名称:くらしスタディ for kokoka
機能一覧:

生徒管理 申し送り機能 講師管理 予約システム
成績管理 オンライン教材 授業スケジュール管理 Web決済
出席管理 オンライン授業システム 報告書作成 一括メール送信

■システムの特徴
「業務管理システム」では、授業枠の設定、講師やボランティアの調整、学習者の予約から決済まで、地域日本語教室の運営に関わる一連の手続きをオンライン上で完結することができます。

  1. 時間・場所・天候を問わず、オンラインで日本語教室に参加
    オンライン教材とオンライン授業だから、場所・時間を問わずに学習を進めることができます。
  2. 学習進捗をデータで管理、支援者間の引継ぎも簡単
    学習者の学習進捗や成績(得意・苦手)など、メモを残せる申し送り機能を搭載。授業ごとに支援者が変わっても、生徒の状況を引継ぎ、個別のサポートができるので授業の質を向上することができます。学習者の成績や出席状況もデータで出力されるので、テンプレートを活用すれば報告書の作成も簡単です。
  3. 運営に関わる業務をシステムで一元管理。デジタルで業務効率化を
    運営側が授業の時間を設定するだけで、学習者や支援者は通知を受け取り、授業スケジュールを確認することができます。授業に参加する場合は、予約可能な時間枠を選択してweb決済をするだけ。ビデオ会議システムも標準搭載しています。

詳細は特設ページをご覧ください。https://kurashi-study.net/company.html
当システムの問い合わせはこちら。https://www.sun21.co.jp/inquiry/

■導入経緯

日本で暮らす外国人に向けて開催されていた「地域日本語教室」。新型コロナウイルス感染症の拡大により多くの教室で対面授業の中止を余儀なくされるなど、様々な影響を受けています。そんな中、京都市国際交流協会では2021年4月よりオンライン授業の取り組みを開始。ITに慣れた支援者(ボランティアの講師)を募り、テレビ会議システムなどを活用しながら、学習の場を提供してきました。2021年7月には「くらしスタディ」を活用したオンライン日本語教室の実証試験を実施。以降、当アプリをオンライン教材として活用して、教室運用も含めた完全オンライン化を実現するために一緒に取り組んできました。

 

■コメント紹介

  • 京都市国際交流協会 野中様

    (公財)京都市国際交流協会では、2020年に「文化庁 地域日本語教育の総合的な体制づくり推進事業」に採択されたことを機に、既存の対面型日本語クラスに加えて、オンラインクラスの運営を開始しました。試験段階では、Zoomを利用し、手作業でマッチングを行っていましたが、「くらしスタディ」を利用することで、より多くの学習者に対応できるようになると期待しています。また、プロの日本語教師ではなく、ボランティアの学習支援者が従事しているため、カスタマイズすることで、より実態に沿った形のシステムになりました。自宅にいながらボランティア/日本語学習ができるということで、より気軽に参加できるという声をいただいています。今後もより多くの方に日本語を学ぶ機会、日本語を教える機会を提供していきたいと思います。 

  • SUN株式会社 代表取締役社長兼CEO 仲宗根俊平

    京都市国際交流協会様と1年近くに渡り取り組んできたシステムが、ついに導入されました。当団体はデジタルに強い若者が中心となって、日本語教室のオンライン化を推進していらっしゃいます。ご協力いただいたスタッフの皆さまには心からお礼をお伝えしたいです。また、今回の取り組みによりオンライン教室の環境が整備されました。より多くの方に日本語学習の機会を提供できるようになったことがとても嬉しいです。当システムを利用して日本語を勉強し、もっと京都を好きに、日本をもっと好きになってほしいと思っています。
     一方で、日本語教育におけるデジタル化は停滞しており、支援を必要とする人達に十分なサービスが行き届いていないのが現状です。しかしながら、こうした課題の根本にある『人材・場所・時間の不足』は、デジタル化でその多くを補うことができると信じています。アフターコロナが見えてきた日本には、多くの留学生・技能実習生・特定技能生が入ってくることが予想されます。これからも、自治体や教育団体と協力しながら、日本語教育のデジタル化を推進していきたいと考えています。

■関連リリース

京都市国際交流協会と初の試み!日本語教育アプリを使ったオンライン授業を開催

https://www.sun21.co.jp/news/2021/online_japanese_classes.php

 

■日本語学習アプリ「くらしスタディ」

https://kurashi-study.net

くらしスタディは、会話から日本語の文法や表現、単語、発音などを学ぶストーリーベースの日本語学習アプリです。日本の生活を題材にした全96シーンの物語で、日本の暮らしに必要な生活ルール・行政ルールを学ぶこともできます。会話は全て音声を収録しており、学校に行かずともアプリだけで日本語の「読む・聞く・話す」スキルを伸ばすことができます。また、プロの日本語教師によるプライベートレッスンが受けられる「オンライン日本語会話」の機能も搭載。自主学習でわからない事や、日本の生活で困ったことなど自由に相談ができます。日本語能力試験(JLPT)の出題範囲や出題形式にも準拠しており、N5~N2レベルの取得を目指す方にもおすすめです。

※オンライン日本語会話は有料オプションです

 

 

■アプリ概要

・タイトル:くらしスタディ(https://kurashi-study.net)

・対応OS/動作推奨環境:iOS・iPad版/OS 11.0以上、Android版/OS 5.0以上

・対応言語:英語、ベトナム語、日本語

・配信国:日本、ベトナム、タイ、インドネシア、フィリピン、ネパール、マレーシア、インド、バングラデシュ

・開発・運営会社:SUN株式会社

・ダウンロード方法

▼App Store:https://apps.apple.com/jp/app/id1542314715

▼Google Play:https://play.google.com/store/apps/details?id=net.kurashi.study

 

■SUN株式会社
https://www.sun21.co.jp/

「世界を代表する『人と人をつなぐ』会社となる。」を企業理念に掲げ、システムインテグレーション事業、在留外国人支援事業を展開するIT企業です。グローバル人材を積極採用することで人との繋がりによる新たな価値を創造し、世の中にイノベーションをもたらします。

 

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