メタバース時代のファッションコンテスト「アバターアワード2022」200点を超える応募作品から各賞が決定 ~特別功労賞に「バーチャル美少女ねむ」を選出~

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 一般社団法人VRMコンソーシアム(代表理事:石井洋平、所在地:東京都中央区 / 株式会社ドワンゴが加盟)は、メタバース上での自己の分身「アバター」を審査・表彰する「アバターアワード2022」の授賞式をニコニコ生放送にて開催し、各賞の受賞者を発表しました。
  • 最終ノミネート11作品がバーチャルランウェイでパフォーマンスを披露

 エントリー期間中(2022年10月24日~11月20日)に投稿された「アバター部門」の作品総数は184点にのぼり、そのうち最終ノミネートとして選出された11作品が、12月22日(木)の「アバターアワード2022授賞式」生放送のバーチャルランウェイにてパフォーマンスを行いました。審査員の間では、キャラクター性・ファッション性・先進性など、様々な観点で議論が交わされました。その結果、最優秀賞に「amele」(投稿者:大幸太一氏)、優秀賞に「REIRO12th 魔態遍照」(投稿者:REIRO_MCno151 VBC CLI氏)、「Lilith」(投稿者:Yencho氏)「音無むおん Cyber Punkモード」(投稿者:バーチャルしろくま氏)を選出しました。なお、最終ノミネート作品11体は、メタバースコミュニケーションサービス「バーチャルキャスト」の特設展示会場で来年1月末まで展示し、VRユーザーなら誰でもメタバース上で作品を鑑賞できます。

 「アバターアワード」は、独創的な進化を続けるアバター文化の振興とクリエイターの社会的認知度向上を目的として、一般より広く3Dアバター作品を募集し、優れた作品を表彰するアワードです。第3回の開催を迎えた「アバターアワード2022」は、アバターを評価する「アバター部門」と今回新設したアバター同士の交流をテーマとする「アバターライフ部門」の2部門で募集。前年に続き、第一線で活躍する豪華クリエイター陣が審査員に名を連ねました。

 ファッション業界からは、人気ファッション誌の『ViVi』など数々の雑誌を手がけてきたファッション・クリエイティブ・ディレクターの軍地彩弓氏が参画。そして、コンテンツ産業からは、アニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ』や『ご注文はうさぎですか?』の監督を務めた橋本裕之氏、『ケロロ軍曹』の作者や『けものフレンズ』のコンセプトデザイナーとして広く知られる吉崎観音氏、電撃文庫『ソードアート・オンライン(SAO)』などのミリオンセラーを生み出した編集者として知られる三木一馬氏が参画しました。
 

  • ​「アバター部門」受賞結果一覧

■最優秀賞
・「amele」(投稿者:大幸太一氏)

【審査員コメント】
・ポップさとキュートさ、東京KAWAIIを体現している。後ろのリュックのネコなど、ウィットに富んでいるところも素晴らしいです。(軍地)
・動き出すとすぐに、見どころと楽しさが溢れるキャラクターであることが伝わってきました。(吉崎)
・動きのない画像のみでの書類審査では、あまり評価していなかったのですが、ランウェイでの動きによって血が通ったような生き生きとした印象になりました。服装の揺れ動く流れもゴージャスで良かったです。(三木)

■優秀賞
・「REIRO12th 魔態遍照」(投稿者:REIRO_MCno151 VBC CLI氏)

【審査員コメント】
・物理的なデザインではあり得ない空中に浮かぶようなデザインはアバターのファッションならではだと思いました。髪型、ブーツに至るまで描き込まれた不思議な個性を感じます。(軍地)

・「Lilith」(投稿者:Yencho氏)

【審査員コメント】
・各所抑えた表現が、2D・3Dの境界を感じさせない効果を作り出していて目を奪われてしまいます。一歩進んだ表現を感じました。(吉崎)
・服の柄が本当に綺麗。色んな物がミックスされていてキャラクターのミステリアスさとマッチしてる気がします。(橋本)

・「音無むおん Cyber Punkモード」(投稿者:バーチャルしろくま氏)

【審査員コメント】
・色使いがかっこいい!帽子まで動いているのが細かい。よく見ると靴底にまでラインが入っている!(橋本)
・まさに近未来なテクノロジーを彷彿とさせるコンセプチュアルなかっこいいアバターで、動きもまさにそのかっこよさが体現されていて良かったです。帽子の猫耳や、尻尾のアクセントも特徴的でいいと思いました。(三木)

■最終ノミネート作品一覧
「栗絵マナ」(投稿者:佐久間蒼乃氏) / 「グラキエース」(投稿者:thyme氏)/ 「UAJ-06」(投稿者:モォズ店長氏)/ 「VKILL 姫君の装い」(投稿者: HINAMIE氏) / 「とうろう蘭子」(投稿者:フィヤン子氏) / 「猫森ハクア」(投稿者:伽羅メルク氏)  / 「甘野氷」(投稿者:甘野氷氏、制作協力:Luy氏)

※アバターアワード全応募作品については、Twitterのハッシュタグ検索「#AvatarAward2022」からご覧いただけます。
 

  • 「アバターライフ部門」受賞結果

 アバター同士の交流やアバターならではの活動が伝わる最高のショットを評価する新設の「アバターライフ部門」。応募作品40点の中から選ばれた栄えある初代受賞は『焚火を囲んでみんな野生に返るひと時』(投稿者:damakoko氏)です。

『焚火を囲んでみんな野生に返るひと時』 (投稿者:damakoko氏)『焚火を囲んでみんな野生に返るひと時』 (投稿者:damakoko氏)

【審査員コメント:アバターアワード実行委員長 大前広樹氏】
 沢山の人が集まって、たき火の前で踊ったり音楽を奏でたりする様に「あ、この日はきっととても楽しくて、特別な時間だったんだろうな」という、幸せいっぱいの瞬間が伝わってきました。

※アバターライフ部門の応募作品については、Twitterのハッシュタグ検索「#AvatarAward2022」「#AvatarLife」からご覧いただけます。
 

  • 「アバターアワード2022特別功労賞」は「バーチャル美少女ねむ」に決定

『メタバース進化論』(著者:バーチャル美少女ねむ)『メタバース進化論』(著者:バーチャル美少女ねむ)

 「アバターアワード2022特別功労賞」は、アバター文化の一般への認知度向上や文化推進に最も貢献した人に贈られる賞です。初代受賞の「キズナアイ」に続き、今回は「バーチャル美少女ねむ」を選出しました。
 「バーチャル美少女ねむ」は、バーチャルでなりたい自分になる【人類美少女計画】をテーマに活動している自称・世界最古の個人系VTuberです。2022年春には書籍『メタバース進化論』を出版。同書では、自分自身の体験や数多くのユーザーへのインタビュー、そして全世界のユーザー1,200名を分析した大規模調査「ソーシャルVR国勢調査」を元にメタバースのリアルを明らかにしました。そのような、世界初の「仮想世界のルポルタージュ」を通して、アバター文化について広く詳しく紹介した功績を称え、表彰しました。
 

  • 「アバターアワード2022」 開催概要

■主催   :一般社団法人VRMコンソーシアム
■実行委員長:大前広樹 (一般社団法人VRMコンソーシアム 理事 渉外委員会委員長 /
       ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 日本代表ディレクター)
■応募期間 :2022年10月24日(月)~11月20日(日)
■授賞式  :2022年12月22日(木)20:00~
       ニコニコ生放送:https://live.nicovideo.jp/watch/lv339255216  
       YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=TpIfaCEvgLU
■公式サイト :http://vrm-consortium.org/avataraward/

【VRMコンソーシアムについて】
3Dアバター向けファイルフォーマット「VRM」の策定・普及を目的とした一般社団法人です。詳細につきましては以下のサイトをご覧ください。
https://vrm-consortium.org/

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