菱洋エレクトロ、騒音環境下で雑音を取り除きクリアな通話を実現するノイズリダクションデバイス「Tolphin next® NRB」を販売開始

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 エレクトロニクス商社の菱洋エレクトロ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長執行役員:中村 守孝、以下「菱洋エレクトロ」)は、工場や工事現場などの大きな雑音や騒音が発生する高雑音環境でのクリアな通話を実現するノイズリダクションデバイス「Tolphin next® NRB(読み:トルフィン・ネクスト・エヌアールビー)」を開発しました。骨伝導スピーカーヘッドセットの開発・販売を手掛ける株式会社テムコジャパン(本社:東京都杉並区、代表取締役:武田 猛、以下「テムコジャパン」)との協業により、2023年1月より受注販売を開始いたします。

ノイズリダクションデバイス「Tolphin next® NRB」と対応ヘッドセットノイズリダクションデバイス「Tolphin next® NRB」と対応ヘッドセット

 多くの工場や工事現場では、作業者への業務指示や報告などを口頭で行う際に、専用のトランシーバーや無線機ではなくスマートフォンを活用しています。遮へい物の多い環境や遠方の担当者との通信が要となる業務では、安定した通信網を使った円滑なコミュニケーションが不可欠です。しかし、多くの機械が稼働し90dB[1]以上の騒音が発生する環境では、スマートフォンの通話音声が周囲の環境ノイズに埋もれてしまうため、情報伝達に支障をきたします。その場での通話が困難な作業者は、都度静かな環境に移動しなければならず、作業現場からは非効率であるという声が上がっていました。

 そこで菱洋エレクトロは、自社が誇る高雑音耐力音声認識システム[2]の入力部分を構成するノイズリダクション機能に着目し、環境ノイズの抑圧に特化したデバイス「Tolphin next® NRB」を製品化いたしました。本製品をスマートフォンに接続するだけで、人の発話部分をくっきりと強調し、雑音が多い場所でもクリアな音声で通話できます。通信のために場所を移動することなくその場で業務に集中できるため、現場の作業者にかかる負担を大幅に軽減できます。

*注釈
[1]工場や工事現場の重機が稼働する音圧に相当
[2]発話音圧70dB、環境ノイズ音圧90dBの高雑音環境下で、95%の認識率を実現する当社の音声認識技術

【本製品の特長】
 従来のノイズキャンセル機能だけでは取り除けなかった90dB以上の大きな雑音や騒音をきれいに除去し、人の発話音声のみを際立たせます。専用のアプリケーションは不要で、初期設定の手間もかからず、Bluetoothでスマートフォンに接続するだけですぐに使用できます。
 また、接続するヘッドセットは耐騒音に優れたテムコジャパンの骨伝導スピーカーヘッドセット「HG21シリーズ」に対応しています。過酷な利用環境に適した防塵・防滴性も備え、最長10時間の連続使用が可能です。

【利用シーン例】
工場、駅、空港、工事現場などの会話が成立しないほど高雑音な環境。

【製品仕様】

 

受注開始:2023年1月
製品詳細、サンプル品のお試しに関するお問い合わせはこちら
https://www.ryoyo.co.jp/product/ict/ict-service/noise-reduction-device_tolphin-next/

 菱洋エレクトロは、現場作業で多忙を極めるフィールドワーカーの業務効率を向上するために、引き続きお客様のお困りごとに耳を傾け、より一層役立つ製品の開発に注力してまいります。誰もが利用しやすい技術を通じて新しい価値を提供いたします。

株式会社テムコジャパンについて  https://www.temco-j.co.jp/
 「骨伝導の原理を利用して、人間の音声を耳孔内からピックアップ」という基本特許を取得し、その製品化を目的として1985年に設立しました。骨伝導で「音を聴く・声をひろう」技術を最先端の通信技術に広く応用することで、さまざまなシーンで付加価値の高いコミュニケーション・ツールを開発しています。

菱洋エレクトロ株式会社について  https://www.ryoyo.co.jp/
 半導体/デバイス事業と ICT/ソリューション事業を手掛けるエレクトロニクス商社として、両事業を展開する強みを活かして IoT・AI などを実現するビジネス分野に注力しています。半導体/デバイス事業では、世界をリードするベンダーとの強固なリレーションの下、あらゆる産業を支える幅広い製品ラインナップに加え、次世代通信5GやIoTの先端技術をご提案しています。さらには、ハード・ソフトの設計から製造までを手掛け、音声認識などの独自技術も追求しています。

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