正成グループの社長で台北市撮影器材商業同業組合の理事長を務める丘揚祖は、業界の動向について、「新型コロナの規制緩和やインバウンドの復活、リベンジ消費などの要素を加えると、撮影・オーディオ機材のニーズはさらに向上する」と予測。台湾では、コロナ禍を機に多くの産業がオンラインに進出しており、YouTuberやPodcasterが急激に増加したこともニーズを後押ししています。
正成グループが推進するコラボレーションモデルは、そのさらなる追い風となるものです。具体的には、クリエイターに対して周辺設備の協賛や専門的なコンサルティングサービスを提供し、新規参入のハードルを下げることに成功しています。このように、企業とクリエイターが共生する取り組みは、企業の知名度アップにつながるだけでなく、販売台数の増加に貢献し、ひいてはメディア産業全体の発展をリードします。実際に、正成グループでは、ニューメディア事業部だけでも業績が昨年より25%向上しています。
コロナ禍を経て台湾に広がるクリエイティブブーム
2023年には正成グループの売上高成長率が30%を超える見通し
2022年には、台湾でパンデミック後初の撮影機材展覧会「台北国際撮影機材&映像応用大展」が開催され、正成グループは同展覧会で最多の36ブースを出展しました。
正成グループは、「台湾ニューメディア映像クリエイター協会」とのコラボレーションをさらに拡大し、台湾のクリエイターが最新の映像機器テクノロジーや製品サービスをスピーディーに導入できるよう支援する予定です。さらに、専門知識を持ち、消費行動に影響を与える「KOL(Key Opinion Leader)」や、消費者に近い立場での発信力を持つ「KOC(Key Opinion Consumer)」の分野にクリエイターをつなげることで、収益チャネルの多様化を図り、より質の高いコンテンツの制作をサポートしていきます。
正成グループの副社長を務める丘紘豪は、コロナ禍での業界の動向を次のように振り返ります。「過去2年間、アウトドアや旅行の規制がPodcastブームの急成長を促しました。多くの台湾クリエイターが正成グループとコラボレーションすることで、第一線のPodcasterやYouTuberになっています」
パンデミックの規制緩和が進むなか、各ブランドの新製品が発表されるなど業界全体が回復傾向にあります。撮影用カメラ本体やレンズだけでなく、バッグなどの周辺アイテムも伸びを見せています。正成グループのメディア機器販売およびオーディオ事業は2倍に成長しており、2023年におけるグループ全体の売上高成長率は30%を超える見通しです。
正成グループについて
1959年創業の正成グループは、傘下に200以上のブランドを持つ台湾の大手映像・視聴機材代理店です。台湾の写真機材ブランド市場において大きなシェアを獲得しており、とくに映像機材は群を抜いています。正成グループは、さまざまな機材の供給を通じて、台湾におけるセルフメディア環境の構築に貢献し、動画コンテンツクリエイターの活動をサポートしたいと考えています。
代理販売では、世界の写真、映像、オーディオ、3C産業の有名ブランドをほぼカバーしており、ソニーやキヤノン、ニコン、パナソニック、富士フイルム、シグマ、ケンコー・トキナー、TASCAM、Zoomなどとも長期的なパートナーシップを結んでいます。日本のトップブランドのカメラや光学レンズなどの代理販売を視野に入れており、副社長の丘紘豪は、日本の家電・オーディオブランドとの協働によって2023年に台湾市場でのシェアが爆発的に伸びると予測しています。
正成グループは、ワンストップの販売システムとECサイトの運用経験を持ち、2023年には新たなリアル旗艦店舗のほか、ECサイトと実店舗を融合したOMOの設置も予定しています。さらに、台湾の動画クリエイターとパートナーシップを組み、台湾ニューメディア映像クリエイター協会とも安定的な協力関係を構築。協会の会長で登録者数272万人のYouTuber「阿滴(Ray Du)」氏や、登録者242万人のYouTuber「Joeman」氏、台湾で人気のPodcaster「百霊果」氏はいずれも正成グループのパートナーです。このように、台湾トップクラスのYouTuberやPodcasterと緊密に連携することで、台湾市場におけるシェア拡大を推進しています。
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