【THK株式会社】高速複列アンギュラリング「BWH形」 新登場

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THK株式会社(代表取締役社長:寺町彰博、以下、THK)は、THK史上最も高速性に優れた旋回軸受 高速複列アンギュラリング「BWH形」を新開発し、11月2日より受注を開始いたします。

高速複列アンギュラリング「BWH形」構造図高速複列アンギュラリング「BWH形」構造図

高速複列アンギュラリング「BWH形」は、内外輪の間に保持器で複列にボールが配列された旋回軸受で、THKのクロスローラーリングと共に回転シリーズの一角を担います。主な特長は、あらゆる方向の荷重を受けられ、クロスローラーリングと同等の高剛性と高い回転精度を有します。さらには、転動体をローラーからボールに変更した新構造の採用により、THK史上最も高速性に優れた旋回軸受です。

クロスローラーリングは、THKの旋回軸受として長きに渡り、マシニングセンタの回転テーブルをはじめ、産業用ロボットの関節部、減速機などの用途に幅広く採用されてきました。ただ近年はお客様の要求性能が年々高まりを見せ、特にその中でも高剛性と高速性を兼ね備えた旋回軸受の製品化を望む声が多く寄せられています。そこでTHKは、お客様のニーズに応えるべく新製品開発を進めてまいりました。

そしてこのたび、転動体をローラーからボールへと置き換えることで、高速性ニーズと発熱による昇温抑制に対応した高速複列アンギュラリング「BWH形」を新たに開発しました。ボールへの置き換えにより、連続した高速回転でも発熱による温度上昇が大幅に抑制され、今までカバーしきれなかった高速回転領域の市場ニーズへの対応が可能となりました。特に工作機械市場の中でも生産ラインの工程集約につながるマシニングセンタや複合加工機は、旋削機能の搭載をはじめ回転テーブルの高速稼動など、マシン性能の高機能化と生産性向上を図ることができます。

製品ラインナップは内径φ100、φ120、φ200を展開、今後は大径サイズの形番も順次加えていく予定。

THKは、一般産業機械から精密機械、そして高精度な工作機械まで、幅広い装置の高速化、高精度化、高剛性化に貢献してまいります。

特長

  • 高速性に優れた旋回軸受

複列に配置したボールを保持器で整列させる構造のため、ボールは安定したスムーズな動きができ、ローラーに比べて転動面から生じる発熱による温度上昇を抑制しながら高速回転が可能。

  • 予圧調整が不要

内外輪が共に一体構造で適正な予圧が付与されているので、組付け時に予圧調整が不要。

  • 組付けが容易

内外輪の取付穴で製品を直接組み付けられるので、押さえ部品が不要で組付けが容易。

<ニュースリリース>
https://www.thk.com/?q=jp/node/23219
<プレスリリース>
https://prtimes.jp/a/?f=c-69594-2022110211-383883b40eaab5988f580946f73a5a67.pdf

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