デジタルアート×センサーを組み合わせた「デジリハ」を脳血管障害のリハビリに活用!回復期リハビリ病院で導入へ

この記事は約4分で読めます。
株式会社デジリハ(本社:東京都世田谷区、代表取締役:岡勇樹)が開発・普及を行うデジタルアートとセンサーを活用するリハビリツール「デジリハ」が、医療法人社団 総生会 麻生リハビリ総合病院へ導入されました。回復期リハビリ領域としては国内初の実績。リハビリ専門職によって提供されるサービスの質改善や患者自身の自主トレーニングの機会増加への好影響が期待されています。

 

 

  • 回復期リハビリテーションの現状とアウトカム重視への移行

 

 国内において、脳血管障害や整形外科疾患等の急性期後に集中的なリハビリテーション(以下リハビリ)を提供する目的で、回復期リハビリテーションは2000年に制度化されました。以降病床数は増加を続け、過去10年間でみても1.4倍となっており、ニーズは依然として高いといえます(※1)。
一方で、厚生労働省は平成28年度の診療報酬改訂より、アウトカム改善度といった質を重視した報酬制度を取り入れるなど、徐々にサービスの量から質へその重要度は移行しています。

 さらに、「自費リハビリ」といった形で診療報酬外でのリハビリサービスが拡がるなど、患者側がより主体的に、「どこで・どのようなリハビリを受けるか」を選択する文化が強まっていることも伺えます(※2)。
 

  • 障害児のための開発を行うデジリハを、さらに幅広い世代へ

 株式会社デジリハが開発・普及を手がける「Digital Interactive Rehabilitation System(デジリハ)」は、デジタルアートとセンサーを活用したアプリケーションを通じて、リハビリをより楽しく、より効果的にする支援ツールです。2021年よりサービス提供を開始し、2022年10月時点で総合病院、リハビリ病院、放課後等デイサービス等の児童福祉施設の全国19ヶ所で導入されています。

 障害児や難病児のために開発・普及を行ってきたデジリハですが、高齢者及び障害者支援の領域においても関心を寄せていただいています。今回、医療法人社団 総生会 麻生リハビリ総合病院にて、国内のリハビリ専門病院として初の正式導入が決定しました。リハビリ専門職によって提供されるサービスのツールの1つとして、主に脳血管障害後のリハビリにおいてご活用いただいています。
 

  • 回復期リハビリにおけるデジリハ活用の可能性

 
 麻生リハビリ総合病院では、脳血管疾患による上肢機能障害・高次脳機能障害などをお持ちの患者様に複数のセンサーを活用しながらデジリハをご利用頂いています。リハビリ専門職の方々による通常の治療に加え、リハビリ室のデジリハ設置スペースを解放し、患者様本人の自主トレーニングとしても活用を開始しています。患者様自身で設定を調整しつつ、スコアの改善を楽しみながらプレイしているだけでなく、”自分には出来ないと思っていたけど、これだけ動かせるんだという自己肯定感の改善に繋がった”とのご意見を頂いています。
 

  • ユーザーコメント:麻生リハビリ総合病院 リハビリテーション科 田中科長

 これからは、患者様ご本人やご家族が病院を選ぶ時代になっていくと思います。病院の個別性を強めていくために、デジリハは発展的なツールであると考えます。レクリエーションにも、個別のリハビリにも活用できて、使う患者様を選ばないものです。特に昨今はデジタルツールを当たり前に使う時代ですので、スマホのように垣根がなく、リハビリもデジタルで当然出来るというようになっていけばいいなと思います。

麻生リハビリ総合病院HP:https://www.souseikai.net/rehabilitation
麻生リハビリ総合病院へのインタビュー記事全文:https://note.com/digireha/n/n4bf64dd27ea9

参考
※1 http://www.rehabili.jp/index.html
※2 https://www.stroke-lab.com/

 

タイトルとURLをコピーしました