※リスキリング(Reskilling)
「繰り返し」「再び」を意味する接頭辞「Re」と、「技能を身につける」という意味の「skilling」が組み合わさった言葉です。社内人材が企業で働きながら新たなスキルを習得できるよう、企業がその学びの機会を社内人材に積極的に提供することを、昨今では『リスキリング』と呼んでいます。日本政府は10月3日、成長産業への労働移動を促す「リスキリング支援」に今後5年間で1兆円の予算を投じる計画を発表しました。リスキリング導入企業は今後急増することが予想され、いくつかの大手製造業等で既に導入しています。
こうした課題を解決するため、当社は機電系エンジニア向けに特化し、大学のもつ専門的知見を活用できるリスキリング研修システム『コグナビ カレッジ』を構築いたしました。現在、当社は以下の全国10大学と提携し、最新の専門知識を持つ総勢約350名の機械・電機系大学教授・准教授によるサービス体制を構築しています。
<提携大学>
愛知工業大学、石巻専修大学、関東学院大学、崇城大学、中部大学、帝京大学、東海大学、名城大学、福井工業大学、龍谷大学(五十音順)
『コグナビ カレッジ』には、当社が企業の個別研修ニーズを丁寧にヒアリングし、各社の目的に合った講師と講義内容を提案する「カスタマイズ型研修」と、当社が企画した研修内容を複数の企業に同時受講して頂く若手エンジニア向けプログラム「技術基礎研修」の二つがあります。
研修方法には、大学の講義室を使用しての対面研修と、オンライン研修の両方があり、機電系に特化した大学教授や准教授による実用的かつ専門性の高いプログラムとなっています。
<研修事例1:電機メーカー設計部で実施している年間研修カリキュラム>
機械系の基礎知識がない文系社員等が在籍しているため、設計部として不安を感じていたところ、『コグナビ カレッジ』で提案されたのが、地元に近い大学の教授による「機械製図の基礎・工業力学の基礎・機械力学の基礎・機械振動学の基礎・FEM ・材料力学・実験工学・計測工学」の8 項目による年間研修プログラムでした。この研修の実施により受講社員の全体的な知識の底上げが実現し、活発な意見交換が出来る職場になりました。また、人材流出の抑制にもつながり、先輩社員の「教える工数」も軽減されるなど、業務効率化を図ることが出来ました。
<研修事例2:自動車部品メーカーのトラブル解消に繋がった「カスタマイズ型研修」>
自動車部品メーカーの設計部門に所属するエンジニアが、部品の軽量化を図るために同社の部品において初めて使用する新素材について、最寄りの大学で「カスタマイズ型研修」を受講した直後に、その新素材を用いた部品に不具合が発生しました。しかし、この研修で学んだ素材に関する最先端の知識が功を奏し、設計部門内でのスムーズなトラブル解消に繋がりました。
日本では機電系エンジニアの人材不足状態が続いており、その要因として毎年卒業する4万人の理工系学生の約6割しかエンジニアにならないという現実があります。『コグナビ カレッジ』を通じて大学側は企業のものづくり現場をより身近に感じることができ、また、企業側は大学の専門性や最先端の知識や技術をエンジニアのスキルアップに活かすことができます。フォーラムエンジニアリングは『コグナビ カレッジ』で大学と製造業をつなぐ役割を果たし、機電系エンジニアのリスキリングをサポートすることで、日本のものづくりの現場を応援してまいります。
<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社フォーラムエンジニアリング 広報・IR部
pr@forumeng.co.jp
<『コグナビ カレッジ』お問い合わせ先>
URL https://www.forumeng.co.jp/inquiry/