金型部品製造のパンチ工業が、FA機器設計・製造の株式会社ASCeの全株式を取得。株式会社ASCeがパンチグループへ加入しました

この記事は約5分で読めます。
パンチ工業株式会社は、2022年10月19日、FA機器の設計・製造を手掛ける株式会社ASCe(アスク、以下ASCe社)の全株式を取得する契約を締結しました。これに伴い、ASCe社はパンチグループに加入することとなりました。株式の取得完了は2022年10月26日となる予定です。
ASCe社が加わることで、パンチグループが中期経営計画で掲げる「FA領域の“特注品”の販売拡大」への取組みをさらに加速させていきます。
※FAはファクトリーオートメーション( Factory Automation)の略称

  • 背景

パンチグループは、2022年度から2024年度の3ヵ年を計画期間とする中期経営計画「バリュークリエーション(以下「VC」)2024」を策定し、ものづくりにおける自動化・省人化需要を新たな成長エンジンとして、常に「お客様の第一候補」であり続けることを「当社のありたい姿」として設定し、重点経営課題に「新規・既存事業の拡大」「生産体制の強化」「R&D強化」の3つを掲げています。

この度、重点経営課題の一つである「新規・既存事業の拡大」への取組みの一環として掲げる「FA領域の“特注品”の販売拡大」実現のための施策として、ASCe社の全株式を取得することとしました。

食品加工・自動車部品・電子デバイス・医療関連等のFA機器の自社開発に強みを持つASCe社がパンチグループに加わることで、双方の販路の有効活用や技術交流等によるシナジー効果が発揮され、VC2024の経営目標の達成と、グループ全体の中長期的な企業価値の向上につながるものと考えています。

  • 株式会社ASCe 会社概要

社名:株式会社ASCe
代表:代表取締役 後藤 亮太
所在地:北海道札幌市
創業:2004年
売上高:1億7000万円(2021年9月期)
従業員数:11名
URL:https://asce-g.com/
事業内容:FA機器の設計・製作

社名に込められた意味:ascend(上昇、登る)と、a success(成功者)の思いが込められています

特長:
省力化・自動化を実現するFA機器、生産設備、各種冶具などの設計・製作を手掛けています。食品加工・自動車部品・電子デバイス・医療関連等の幅広い業種のお客様のご要望に対して、オーダーメイドで設計から組立・調整・ソフトデバックまで社内で一貫して行うことで短納期化を図っています。

製作実績:
ニードルレス調味液注入機、検査装置、圧入機、リークテスター、レーザーマーク機、ロボットハンドリング装置、印字検査機、丸洗いコンベア、製品振り分けコンベア、スポンジスライサー 等

製作事例①:ニードルレス調味液注入機 (特許取得済み)
肉や魚などの食品に、水鉄砲のように高圧で調味液を飛ばして注入する装置。調味液の漬け込み時間が削減できるほか、食品に刺す針が無いため、異物混入の恐れがなく設備洗浄にかかる時間も短縮できます。

製作事例②:ピン圧入装置
コンベア上で流れてくる自動車部品に自動でピンを圧入します。

  • 今後の展望 

パンチグループがVC2024で掲げる施策の一つである「FA領域の“特注品”の販売拡大」について、より力強く活動を推進し、VC2024期間終了時の3年後には、FA事業を連結売上高の10%を占める50億円規模の事業に育て上げることを目指します。

VC2024では、FA領域の“特注品”の販売拡大について、4つのステップでの拡大を掲げています。これまでも、金型部品の特注品で培った技術力を応用して、お客様の様々なご要望をオーダーメイドでお聞きして精密部品・精密治工具や組付け精密部品の製作を手掛けてきましたが、ASCe社がパンチグループに加わることで、生産ラインのように装置を組み込んだ、より複雑で高度な製品までの販売拡大を目指します。その実現に向け、国内事業においてはFA事業推進プロジェクトを発足させ、販売戦略の立案推進やFA協力工場の整備・開拓等に取組みます。

【FA領域の特注品 販売製品】

ASCe社の有するFA機器の高い設計力・技術力や実績と、パンチグループの世界1万5000社の販売網、協力工場等の調達リソースの活用や技術交流等のシナジー効果で、市場へさらなる付加価値をご提供し、より多くのお客様の自動化・省力化に貢献するほか、パンチグループ自社工場の自動化・省人化も促進していきます。

 

■会社概要
社名:パンチ工業株式会社
代表:代表取締役/社長執行役員 森久保 哲司
所在地:東京都品川区南大井6丁目22番7号 大森ベルポートE館5階
創業:1975年
売上高:393億円(2022年3月期)
従業員数:3,979名
URL:http://www.punch.co.jp/

事業内容:金型部品の製造・販売及び金型関連の付属品販売
社名に込められた意味:パンチ工業という社名は、創業の製品であるプリント基板用穴あけパンチの「パンチ」と、活力にあふれた「パンチ」の効いた会社という意味が込められています。
会社ロゴマークに込められた意味:ゲンコツマークは、「商品である金型用パンチ/ピンと企業としての勢い」を表現しており、斜線は、「稲妻のごとく業界に新風を送らんとする」意気込みを表現しています。

 

タイトルとURLをコピーしました