- 背景
EIVは、日本のエネルギー関連企業が共催し、国内企業と海外のエネルギーテック企業とをマッチングし、日本のエネルギー市場のイノベーションを加速・活性化を目指すプログラムです。本プログラムは、2018年にジャパンエナジーチャレンジ(JEC)として開始し、2021年にEIVに名称を変更、今年で開始以来6回目の開催となります。
EIV2022では、 日本の「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」分野に引き続き注目、日本の脱炭素化の鍵となる分野で先端技術を有する、欧州、北米、オセアニアのベンチャー企業数十社からの応募に対し、スクリーニングを実施、この内の15社をファイナリストとして絞り込んでいます。
各ファイナリストは、毎月のウェビナーで、日本のエネルギー業界の主要な意思決定者に向けた提案や自社のサービスを発表、その後、エネチェンジグループならびに日本のスポンサー企業15社との面談と協議議論を重ね、最優秀賞の3社が決定しました。今回選出された3社は、統合型太陽光発電用コーティング剤製造のNEXT Energy Technologies (アメリカ)、 分散型エネルギー資源の最適化をするソフトウェア開発のPeak Power (カナダ)、 家電、電気自動車、エネルギー貯蔵システム用バッテリーの管理システム開発のQnovo(アメリカ)です。
- ENECHANGE エネルギーイノベーションプログラム「EIV2022」
最優秀賞受賞3社
会社名 | 分野 | 事業・サービスの内容 |
ネクストエナジーテクノロジーズ NEXT Energy Technologies (アメリカ) |
太陽光発電用コーティング剤 | ネクスト・エナジー・テクノロジーズは、ガラス加工工程で塗布し、窓を太陽光パネルに変える透明なコーティング剤を製造しています。同社の透明太陽光発電ナノコーティング技術は、低コスト、高速、低エネルギーであり、インクとして塗布される材料には、地球上に豊富に存在する独自の有機半導体を使用しています。 https://www.nextenergytech.com |
ピークパワー Peak Power (カナダ) |
分散型エネルギー資源(DER)を 最適化するソフトウエア | ピークパワーは、ソフトウェアPeak Synergyを開発しています。 このシステムは、グリッド負荷や温室効果ガスを可視化することで、電力消費のピーク時におこりうることを予測、分散型エネルギー資源(DER)を最適化し、ピーク時の電力供給や建物のバックアップ電源としてDERを統合可能にするものです。 https://peakpowerenergy.com |
キューノーボ Qnovo (アメリカ) |
クラウドベースのバッテリー管理ソフトウェア | キューノーボは、クラウドベースのバッテリー管理ソフトウェアを開発し、現在、電気自動車、エネルギー貯蔵システム、家電の各業界にこれを提供しています。 https://www.qnovo.com |
- 受賞者のコメント
ネクスト エナジー テクノロジーズ 創業者・CEO ダニエル・エメット氏
(Daniel Emmett, co-founder & CEO, NEXT Energy Technologies)
最優秀賞に選出いただき、ありがとうございます。EIVを通じて、日本のエネルギー業界により多くの関係を構築し、弊社の「建物に電力を供給する窓」の実用化が後押しされ、「より持続可能な建築環境に貢献する」という弊社の使命を実現できることを楽しみにしています。開発者一同、グローバルなエネルギー転換を継続する取り組みに加われますこと、とてもうれしく感じています。
ピークパワー COO マシュー・サック氏 (Matthew Sachs, COO, Peak Power)
最優秀受賞者としてこのプログラムに名前を刻むことができ、大変光栄です。EIVが繋いくださった日本企業との出会いと活動の成果は、私たちのような成長段階にある企業にとって、非常に戦略性のある機会になります。このプログラムを通じて得た勢いを足掛かりに、日本への進出に向けて準備できることを楽しみにしています。
キューノーボ CEO ナディム・マラフ氏 (Nadim Maluf, CEO, Qnovo)
ENECHANGE Insight Venturesの最優秀賞を受賞し、イノベーター同士のネットワークを活用した関係性の拡大ができることをうれしく思っています。日本は、わが社にとって重要な場所と位置づけています。日本の脱炭素社会実現に向けたリーダーシップに敬意を表します。私たちは、より知的で、弾力性のあるエネルギーの未来を目指し、当社のバッテリー管理ソフトウェアを用いて、日本の生活のさらなる電化に寄与してまいります。
- EIVを主催するENECHANGE株式会社 代表取締役CEO 城口洋平のコメント
NEXT Energy Technologies、Peak Power、Qnovoを、「EIV2022上期」の最優秀賞受賞者として発表できますこと、大変うれしく思います。3社それぞれが、日本の脱炭素化をさらに加速する、ユニークなサービスや商品を提供しています。日本でもコロナ対策が徐々に進展しているいまこそ、このような交流を図る機会は実りのあるものであり、強固な関係性を築くチャンスであると考えています。
- EIV2022 スポンサー企業13社(50音順)
【プロスポンサー】4社
アストモスエネルギー株式会社、ENEOS株式会社、東北電力株式会社、BIPROGY株式会社
【ベーシックスポンサー】8社
SCSK株式会社、大阪ガス株式会社、三愛オブリ株式会社、清水建設株式会社、東芝エネルギーシステムズ株式会社、日揮ホールディングス株式会社、三井住友海上火災保険株式会社、楽天エナジー株式会社
【スポンサー兼運営事務局】
ENECHANGE株式会社
■ENECHANGE株式会社
ENECHANGE(エネチェンジ )は、「エネルギーの未来をつくる」をミッションに掲げ、脱炭素社会をデジタル技術で推進する脱炭素テック企業です。2015年創業、2020年東証マザーズに上場(証券コード4169)し、「エネルギーの4D(自由化・デジタル化・脱炭素化・分散化)」分野でのSaaS事業を中心に急成長を実現しています。当社のルーツは、自由化先進国のイギリス・ケンブリッジでの電力データ研究所にあり、現在もイギリスに子会社SMAP ENERGY LIMITEDを有しており、エネルギーデータの解析技術とグローバルなネットワークが特徴です。
名称 :ENECHANGE株式会社
所在地:〒104-0031 東京都中央区京橋3−1−1 WeWork東京スクエアガーデン14F
URL: https://enechange.co.jp