調達した資金をもとに、ROMSが展開するNFC(Nano-Fulfillment Center)及びRCS(Robotics Convenience Store)の展開を加速し、小売流通業界におけるサプライチェーンの自動化、新たな購買体験の創造を目指します。
■ROMSについて
ROMSは2019年の創業以来、「RetailをDigitalとAutomationで変革し、次のCXを創造する」をミッションに、次世代ネットスーパーの店舗併設型自動倉庫であるNFC及び超小型無人店舗であるRCSを提供しております。
ともに、ピッキングロボットと自動倉庫により、お客様がご注文した商品を自動で搬送・ロボットがピッキングし、お客様ないし店舗スタッフまでお届けする仕組みです。そのため、夜間帯含む、24時間365日、多種多様な商品を自動でピッキングすることができるほか、併設されているタッチパネルから商品を選択し、自動倉庫内の商品をその場で注文することも可能であり、フルフィルメントのほか、無人店舗としての機能も兼ね備えております。
ROMSではNFC/RCSを提供するために、キオスク端末、ロボットピッキング、在庫管理などのハードウェアからミドルウェア、ソフトウェア、ECソリューション(アプリなど)まで、一気通貫した統合ソリューションを有しております。
ROMSは既に都内にて、RCSのモデル店舗をオープンしているほか、22年9月より大手通信キャリアのKDDI株式会社(以下KDDI)の運営するau Style SHIBUYA MODI店への併設店舗として RCSを導入し、フードデリバリープラットフォームの「menu」から注文するとRCSが全自動で商品をピッキングし、用意された商品を受け取った「menu」のクルーが配達先まで届けてくれるクイックコマースのサービスを開始しています。(※1)
また今後スーパーマーケットを展開する複数の企業に対してもNFCを導入予定です。
■ROMSが取り組む課題と市場環境
欧米や中国では、コロナ禍によって食品のEC化率が10%を超える水準まで急成長しましたが、日本は、物販全体の8%を下回る3 %程度に留まっております。そのため、日本では店舗での人手によるピッキングが主流となり、結果として、高い人件費、人手不足による注文数の制限などが生じています。他方欧米では、既に北米を中心として、MFC(Micro-Fulfillment Center)と呼ばれる店舗併設型の自動化設備を導入しており、人件費を抑えつつも、注文数の増加にも対応できるような体制を整えています。
また店舗における対面販売についても、将来的な労働人口の減少による人員確保の難化・人件費の高騰が危惧されており、省人化への対応が求められています。
ROMSは、MFCよりも小型、かつ柔軟な設計が可能で、小売店舗の狭小ニーズにも対応可能なNFCやRCSを展開することで、将来的な労働人口の減少、人件費高騰といった小売流通業が取り巻く事業環境の変化にも対応できるようなソリューションを提供しております。
■主な資金使途
ROMSでは、調達した資金をもとに、ハードウエア・ソフトウエアエンジニア、事業開発、コーポレート等幅広い領域の新規採用を実施、組織拡大を図るとともに、既存モデルの改良や次世代モデルの開発を含む各種投資を行い、自動化技術を活用した次世代型の購買体験の創造を加速させていきます。
■ROMS概要
会社名 :株式会社ROMS
事業概要 :小売店舗・物流施設向けのロボティクス・自動化関連ソリューションの提供
本社 :東京都品川区広町一丁目5番28号
設立 :2019年6月3日
代表者 :代表取締役 前野洋介
問い合わせ先:info@roms.inc
URL : https://roms.inc
(※1)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000108319.html