- 本プロジェクト開始の背景
本プロジェクトは、仙台商業高校の放送部から一件のメールをいただいたことから始まりました。「咽頭がんで声を失うこととなった先生が、当社サービス「CoeFont」を用いて、声を届け続けるドキュメンタリーを撮影しており、作品作りのためにCoeFontの仕組みやインタビューをお願いしたい」とのことでした。恩師が声を失う、という体験から、「声を失ったらどうなるのか?」「私たちにとって声とはなにか?」という問いに生徒たちは真剣に向き合っています。パソコン操作が苦手なその先生のために、同僚教師が文字入力を容易にするアプリを開発した経緯なども収録されており、「声」の大切さと人の暖かさに寄り添った作品となっています。
当社では、そのような想いを受け、技術解説やインタビューの協力をいたしました。「声=想いを届けるもの」とドキュメンタリーで語る高校生のみなさんの姿に、CoeFontが声を届け続ける意義を再認識いたしました。今後も、声を失う可能性のある方々やその周りの方々が自分らしく生きつづけられるよう、より一層、AI音声プラットフォームの向上と普及に取り組んでまいります。
※参考:NコンWEB
https://www.nhk.or.jp/event/n-con/hs/tv_doc.html
- 仙台市立仙台商業高校 放送部 部長 伊藤茉樹さんのコメント
私たちが初めて制作するテレビドキュメント作品だったこともあり、部員みんなで何度も話し合いを重ね試行錯誤を繰り返しました。
決勝はNHKホールという大きな舞台で、全国の放送部員に自分たちの作品が見られているという緊張感がありましたが、それ以上にその場に立てている大きな喜びを感じました。そのような場で優秀賞をいただけたことをとても誇りに思います。
この作品が、ぜひ沢山の方々へ届いて欲しいです。
- 仙台市立仙台商業高校 放送部顧問 佐々木淳先生のコメント
声をFontのように使えるようにしたいという御社の技術を使って,本校の教員が自分の声で生徒に思いを伝える姿をテレビドキュメント番組として制作しました。
制作過程の編成会議で構成や原稿がどんどん変化し,最終的には「声(Coe)を通して思いをとどけられるか」という内容の作品に仕上がりました。また,CoeFontに関する技術解説やインタビューなどのご協力をいただき,番組としての厚みが増しました。生徒たちが3年間の集大成として作ったこの番組が大きな成果を残してくれたことはとても嬉しい限りです。
- CoeFontのこれまでの取り組みと今後の展開
当社は、これまで、病気により声帯摘出を行う予定のある方や今後ALSの症状の進行により、”声を失う可能性のある方々”に対して、AI音声プラットフォーム「CoeFont」の無料提供に取り組んでまいりました。この取り組みは、当社が予想した以上のご反響をいただき、医療機関や企業などをはじめ、多くの方々より、お問い合わせをいただいております。
今後も引き続き、取り組みを展開し、音声が解決できる課題に真摯に向き合い、このような誰でも、AI音声を利用できる環境を作り出すことで、社会に貢献してまいります。
CoeFont 声を失う可能性のある方々向けプラン申請フォーム
https://bit.ly/CoeFontDHW220621
- AI音声プラットフォーム「CoeFont」とは
AI音声プラットフォーム「CoeFont」は、「いい声を、いつでも、手軽に、使いたい分だけ。」をコンセプトに、最新のAI技術を活用し、「声」を表現力豊かな「フォント」に変換することで、だれもが、安価で、簡単に利用できる音声サービスです。
4,000種類以上の高精度の音声を、研修音声や館内放送、オーディオブック、広告など、声を利用したいときに、必要な分だけ、すぐに利用できます。また、従来までは、50万円・10時間以上の収録を必要としていたAI音声を、当サービスでは500円・15分の収録で、自然な発声のできる「CoeFont(AI音声)」を作成できます。
- 株式会社CoeFontについて
株式会社CoeFontは、AIを利用したサービスの開発、提供を行っています。2020年に設立し、東工大ベンチャーに登録されています。現在、AI音声の研究を行っており、「いい声を、いつでも、手軽に、使いたい分だけ。」をコンセプトに、誰もが安価で利用可能なAI音声プラットフォーム『CoeFont』を提供しています。