コロナによる混乱、デジタル化の加速、更には環境問題など社会は目まぐるしく変化しています。昨今、こうした社会変化を好機としてスタートアップの存在感が増しています。
一方、大企業等の民間企業にとっては、既存の社内リソースのみでの事業創出・拡大は困難になりつつあります。海外の巨大テック企業は「オープンイノベーション」という名のもとに、スタートアップとの協業やM&Aを加速させ、自らの事業領域を拡大しています。
更に、こうした文脈のなかで注目されているキーワードの一つに「カーブアウト」があります。カーブアウトとは、経験豊富なプロフェッショナル人材やVCからの資本等の外部リソースを上手く活用し、事業の一部門を別会社として独立させることで早期に新規事業を立ち上げる手段です。
国内でもカーブアウトという言葉は浸透し始めていますが、実際にカーブアウトをするための方法が良くわからないという声がありました。そこで京都府とMZVは人材や資金面で外部リソースを活用した新規事業創出のプログラム「Kyoto Acceleration Program」を、2021年度に立ち上げました。
昨年度は株式会社島津製作所、株式会社SCREENホールディングス、マクセル株式会社から若手メンバーが参加して、起業経験者とチームを作り、スタートアップ同様のスピード感で事業化を検討しました。当プログラムに対して参加企業から大変好評だったこともあり、2022年度は内容を更に充実、参加枠も拡大して開催することになりました。
- Kyoto Acceleration Program(KAP)の詳細
「大企業からアントレプレナー(挑戦者)の輩出に貢献する」をミッションに、外部リソースを活用した新規事業創出プログラムです。スタートアップのCxO経験者が「バーチャルCEO」としてチームに加わることで仮説検証のスピードを加速させ、約3ヶ月間でVC等の投資家が投資判断するステージまでビジネスプランを作り上げます。
3つの特徴
1. スタートアップの手法を用いたビジネスモデルの構築
2 .起業経験者を巻き込んだチームビルディング
3. VCとのネットワークを活用したシードマネーの調達
- 2021年度参加者の声
「普段の業務の中では繋がる機会のない社内外の方々と交流する事ができた」
「VCからの資金調達に必要な情報や事業の見せ方を知る事ができた」
「カーブアウトの事例を学び、『自分にもできるかも?』と思えた」
- 募集要項
開催期間:2022年10月-2023年1月(変更の可能性有)
※プログラムは週1回をベースに実施。最低週4時間のコミットが必要になります。
応募対象:企業の中で新規事業担当や既存事業の新たな展開を検討されている方
※1社に付き2〜3名でのチームによる参加を推奨します。
参加費用:300万円(1社につき/税込)
※こちらはプログラム参加費用となっており交通費や開発費等は含まれません。
問合せ先:https://monozukuri.vc/ja/kap2022/?utm_source=PR&utm_medium=220826KAPLP&utm_campagin=KAP2022
Monozukuri Venturesについて
株式会社Monozukuri Ventures(略称: MZV)は、京都とニューヨークを拠点に、ハードテック・スタートアップへのベンチャー投資ファンドの運営と、ハードウェアの試作・製造に関する技術コンサルティングを提供する企業です。MZVが運営するMBC試作ファンドは2017年夏に1号ファンドが、2021年に2号ファンドが発足しました。これまでに日米のハードテック・スタートアップ53社(日本24社、米国29社)に投資しています。また、試作から量産に至るまでの知見とネットワークを活かし、技術コンサルティングを提供しています。スタートアップを中心に現在に至るまで150件以上のプロジェクトを支援しています。(数値はいずれも2022年5月時点のもの)