■背景・経緯
深谷市は、「深谷市一般廃棄物(ごみ)処理基本計画」において、基本方針の一つに3R(リデュース、リユース、リサイクル)の推進を掲げ、循環型社会の実現に向けた廃棄物削減に取り組んでおり、更なる廃棄物の減量化と資源化に向けた対策案を検討していました。他方、マーケットエンタープライズは、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、リユース事業を中心に事業を展開しており、これまで、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会の一員として活動を続けるなど、官民の垣根を超えたSDGsへの取り組みに注力してまいりました。そうした中でマーケットエンタープライズが、深谷市に働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致したため、「おいくら」※1を用いた今回の取り組みが実現しました。
※1 「おいくら」とは
おいくらは、株式会社マーケットエンタープライズが展開する、日本最大級のリユースプラットフォームです。不要品を売りたい方が「おいくら」を通して査定依頼をすると、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼され、買取価格を比較することができます。
ウェブサイト:https://oikura.jp/ 加盟に関するお問合せ:03-6691-3220(平日 9:30〜18:00)
■深谷市が不要品処分に抱えてきた課題と「おいくら」による解決策
深谷市では、廃棄物削減とともに、不要品回収から処理に至るまで複数の工程が発生し、多くの時間・コストを要してしまうことを課題と感じておりました。それらの課題の解決策として、マーケットエンタープライズが運営する「おいくら」を導入することにより、市民の皆様は、大型家具や家電をはじめとした不要品の一括買取見積もりから売却までを自宅から一歩も出ずに、スムーズに完結できるようになります。加えて不要品の引取りについては「おいくら」加盟店が直接行うため、これまでは不要品処分の都度発生していた清掃センターの運搬や処分に伴う時間・コストの削減が見込まれます。本取り組みによって、深谷市民が「おいくら」を用いて簡単にかつ廃棄ではなく売却という形で不要品のリユースが可能になると認知することで、「リユースする」という選択肢が増え、不要品処分やリユースに対する意識の変化、ひいては廃棄物排出量を抑えることにより循環型社会形成の促進へとつながります。なお、市民のサービス利用に関する費用負担はもちろん、本取り組みに関して深谷市の費用負担もありません。
■今後について
深谷市では、リユースプラットフォーム「おいくら」を用いて、廃棄物処理量の削減に取り組みます。深谷市ホームページ内「ごみの出しかた(https://www.city.fukaya.saitama.jp/soshiki/kankyosuido/kankyoeisei/tanto/gomi/1391428524402.html)」と「不用品をリユース(再利用)してごみの削減にご協力をお願いします。(https://www.city.fukaya.saitama.jp/soshiki/kankyosuido/kankyoeisei/tanto/gomi/1659943320656.html)」に「おいくら」の情報が掲載され、ここから直接不要品の一括査定申し込みが可能になります。加えて、深谷市が発信する広報紙などでも「おいくら」の情報を周知します。深谷市と「おいくら」の連携により、二次流通の更なる活性化によって社会全体での不要品削減が見込まれると共に、市民の皆さま・自治体双方の廃棄コスト削減による経済的・精神的負担が軽減され、循環型社会の実現へと繋がります。この官民一体の取り組みによって、循環型社会の形成に向けた、社会的側面・経済的側面双方の課題解決を目指してまいります。
■埼玉県深谷市
深谷市は、埼玉県北西部に位置し東京都心から70キロメートル圏にあり、東は熊谷市に、南は嵐山町、寄居町に、西は美里町、本庄市に、北は群馬県の伊勢崎市、太田市に接しています。
人口:141,890人(男70,901人・女70,989人)(2022年8月1日)
世帯数:61,883戸(2022年8月1日)
面積:138.37平方キロメートル(2021年度)
ウェブサイト:http://www.city.fukaya.saitama.jp/
■株式会社マーケットエンタープライズ
マーケットエンタープライズは、ネット型リユース事業を中心に、メディア事業、モバイル通信事業などを展開しています。「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、2006年の設立以来、成長を続けています。2015年6月には東証マザーズに上場。2021年2月に東証一部へ市場変更の後、2022年4月にはプライム市場へ上場しております。ネット型リユース事業では、「高く売れるドットコム」のほか、日本最大級のリユースプラットフォーム「おいくら」や、80か国以上への中古農機具の輸出などで事業拡大を続けており、ネット型リユース事業のサービス利用者は延べ550万人を達成しました。
ウェブサイト:https://www.marketenterprise.co.jp/