株式会社CLIP（本社：東京都渋谷区、代表取締役：山本真司）は、切り抜き動画・ショート動画において、IPの特性に応じて最適な「動画内タイトル」を自動生成するAIシステムを本格導入したことをお知らせいたします。
本システムは、IPの特性、過去の運用データ、および視聴傾向を解析し、再生されやすいタイトル表現を自動で最適化する仕組みです。これにより、再生数を左右する「タイトル最適化」をデータとAIで再現性のある仕組みとして構築し、属人的な運用からの脱却を進めます。
■ 導入の背景：言語設計の重要性とデータによる再現性
ショート動画の供給量が急増し、似た内容の動画が無数に投稿される環境において、「どの言葉で切り出すか」「どの順番で言葉を置くか」といった動画内タイトルの設計が、再生数に直結する極めて重要な要素となっています。
CLIPでは、4万本以上の切り抜き動画データの分析から、以下の事実を確認しました。
・IP特有の傾向：IPごとに「刺さる言葉の傾向」が明確に異なること。
・再生数の変動：同一素材でも、タイトルの違いだけで再生数が大きく変動すること。
これをもとに、人の感覚に依存しないIP特化型タイトル生成AIの開発・本格導入に至りました。
■ IP特化型・動画内タイトル生成AIの主な特徴と機能
本システムは、複雑な人間の感情やIPの文脈を加味したタイトル生成が可能です。
・IPごとの視聴傾向を学習：アニメ、ドラマ、ラジオ、VTuberなど、ジャンル別・IP別に「再生が伸びた表現」や「離脱が多かったタイトル」を学習し、IPごとに最適な言葉を選びます。
・感情・状況・関係性を加味した自動生成：単なる要約ではなく、「怒り」「笑い」「感動」「共感」といった感情の要素や、登場人物同士の関係性を踏まえたタイトル生成が可能です。
・運用文言まで同時最適化：動画内タイトルに加え、冒頭テロップ、サムネイル用短文、SNS用の説明文までを一括で生成し、投稿運用までを効率化します。
・人による最終確認とのハイブリッド運用：AIが生成したタイトルを、人が最終チェック・微調整することで、機械的すぎず、炎上リスクを抑えた安全な運用体制を構築しています。
■ タイトル最適化がもたらす成果
本AI導入により、以下の具体的な成果が確認されており、IPごとの「再生の再現性」が大きく向上しています。
・視聴継続率の向上：冒頭3秒の視聴継続率が向上。
・再生数の底上げ：平均再生数の底上げと、同一素材からの再生数のばらつき縮小。
CLIPは、切り抜き動画が「編集技術」だけでなく「言語設計」が再生数を左右するフェーズに入ったと認識しており、この領域をAIとデータで仕組み化することにより、属人的な運用からの脱却を進めています。
■ 今後の展開：「言語設計のSaaS化」へ
CLIPでは、本技術を基盤に、以下の拡張を予定しています。
・外部提供：IP別タイトル生成AIの外部提供。
・広告特化：広告案件向けのCV（コンバージョン）特化タイトル最適化。
・グローバル展開：海外向け多言語タイトル自動生成。
今後は、「切り抜き動画における言語設計のSaaS化」を見据えた事業展開を推進してまいります。
■ 代表コメント
株式会社CLIP 代表取締役 山本真司
「切り抜き動画は、編集技術だけでなく、“言葉の設計”が結果を大きく左右する時代に入っています。
IPごとに刺さる言葉はまったく違います。そこを感覚ではなく、データとAIで再現できるようになったことは、切り抜き動画運用において大きな転換点だと考えています。
今後は編集だけでなく、言語設計そのものもインフラ化していきます。」
■ 株式会社CLIP 会社概要
株式会社CLIPは、AIを活用した切り抜き生成とIP権利管理を統合的に提供する、マルチフォーマット対応の次世代コンテンツプラットフォームです。
主な提供機能
・YouTube／Twitchの動画、ラジオ音声、ドラマ、さらに漫画・写真・新聞・小説などの活字コンテンツまで多様なフォーマットから“見どころ”を抽出するAI自動切り抜き生成
・ショート動画を軸とした切り抜き動画マーケティング支援
・IPの権利処理・収益分配・管理を一元化する権利管理基盤
同社は、あらゆるコンテンツの魅力を最適な形で再編集して届ける新たな体験づくりを進めており、映像・音声・活字・漫画・画像といった多様なIPの流通と価値最大化を実現する“次世代の総合コンテンツ流通インフラ”の構築を加速しています。
株式会社CLIP：HP
https://clip.dev/
