※「公共ブロードバンド移動通信システムの災害時の通信手段の確保に関する技術検討」
■実証試験の背景
昨今、台風やゲリラ豪雨などといった異常気象に伴う河川氾濫、土砂災害等が毎年のように全国各地で発生し、大きな被害が発生している状況です。このような災害発生時に、各防災関係機関が、被災現場の画像や映像情報等を共有しながら連携して対応にあたることが必要不可欠であり、今後、このような高度な電波利用ニーズが急増する見通しです。
我が国では、平成30年8月、「電波有効利用成長戦略懇談会」からPS-LTE の導入に向けた検討を行う必要がある旨の提言がなされ、この度、MRIでは、総務省の請負事業の一環として、これまでの検討成果を踏まえ、我が国の PS-LTE の実現に向けて、実証試験を実施するとともに、技術的な課題や運用上の課題、対応策等について検討を行うこととなりました。
本実証試験では、各防災関係機関が防災訓練等におけるPS-LTE の実運用(商用サービス)時におけるアプリケーション・サービスの在り方や災害時等における運用方法、提供環境等について検討を行うこととしております。
■本実証試験におけるBuddycomの検証概要
ユースケースの概要 |
主な想定ユーザ |
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1. |
災害対策本部への映像情報の集約 |
災害対策本部内の関係者 |
2. |
現地の活動状況や被災状況等の地図上での共有 |
災害対策本部内の関係者/現場の関係者 |
3. |
即時性の高い現場コミュニケーションツール |
現場の関係者 |
4. |
現場作業への映像活用 |
現場の関係者 |
■今後の展望
Buddycomはこれまで、北海道庁、新潟県庁、長野県企業局、北九州市交通局、柏市消防局など様々な自治体でご利用いただいております。この度のPS-LTEにおける実証試験を通じて、より多様なネットワーク環境でのサービス提供を実現することで、各防災関係機関における情報共有・業務連絡が円滑になるよう、取り組んでまいります。
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■公共安全LTE(PS-LTE)とは
携帯電話で使用されている通信技術であるLTE(Long Term Evolution)を利用し、音声のほか画像・映像伝送等の高速データ通信を可能とする移動通信ネットワークの1つ。このLTE を用いた公共安全(Public Safety)のためのネットワークを、「公共安全 LTE(PS-LTE)」と呼び、公共安全機関のネットワークとして整備・提供されています。
諸外国においては、消防、警察等、公共安全業務を担う機関において、PS-LTEの検討・実用化が進められています。
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Buddycomとは ( https://www.buddycom.net/ja/index.html )
デスクレスワーカーをつなげるライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom」は、インターネット通信網(4G、5G、Wi-Fi)を利用して、スマートフォンやタブレットにアプリをインストールすることで、トランシーバーや無線機のように複数人と同時コミュニケーションを可能にするサービスです。音声、テキストチャット、動画、位置情報(IoT)に加え、AIを利用したデジタルアシスタントでのコミュニケーションが可能です。
利用実績では、航空、鉄道、建設、福祉施設、流通など様々な業種でのコミュニケーション手段として利用されています。
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株式会社サイエンスアーツについて
サイエンスアーツは、「世界中の人々を美しくつなげる」をミッションとして掲げ、デスクレスワーカーをつなげるライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom」を提供しています。「Buddycom」は既に700社を超えるお客様の現場で活用されており、音声のみならず、テキスト、画像、動画、位置情報、AIなどを活用することにより、あらゆる業種・業界のミッションクリティカルな現場において、新たなチームコミュニケーションを可能にするホリゾンタル×SaaSアプリケーションです。
◆ お問い合わせ先
【社名】 株式会社サイエンスアーツ
【所在地】 東京都渋谷区渋谷一丁目2-5 MFPR渋谷5階
【代表取締役社長】 平岡 秀一
【資本金】 5,164万円
【設立】 2003年9月
【E-mail】 pr@science-arts.com
【Webサイト】 https://www.buddycom.net/