Collab Japan所属クリエイターのデータから見るYouTubeショート動画の市場戦略

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YouTubeチャンネルをサポートする、マルチ・チャンネル・ネットワーク(MCN)であるCollab Asia, Inc.(日本法人:東京都目黒区、代表取締役 CEO:ユージン・チェ、以下、Collab Asia)は、YouTubeショート動画の成長や今後のショート動画市場のトレンドについて、Collab Japan所属クリエイターによるデータに基づいた調査を実施しました。
2022年6月、Googleからの正式アナウンスによると、YouTubeショートの月間ログイン視聴者数が、サービス開始から2年未満で15億人を突破したことが発表されました。また、GoogleとAlphabetのCEOであるSundar Pichai氏は今年4月に、YouTubeショートの再生回数が1日平均300億回で、1年前の4倍になったと発言していました。

それに裏付けられるように、2022年5月の時点で、Collab Japan所属クリエイターのYouTubeショート動画の総再生回数は、2021年1月と比較するとおよそ10倍に及び、大きく成長していることがわかりました。(下記グラフ参照)

YouTubeは、ショートの開始により、長編動画とショートの両方をアップロードするチャンネルは、長編動画のみをアップロードするクリエイターと比較して、全体の視聴時間や登録者数が伸びていることにも言及しています。
更に、Collab Japanでも、ショートの動画フォーマットがTikTokやInstgramストーリーなど、他のプラットフォームでも展開しやすいフォーマットであることにも注目しており、クリエイターのコンテンツのリーチ最大化にも、YouTubeのショート動画が今後大きく貢献していくと予測しています。
このトレンドは、マルチプラットフォームで活躍するクリエイターの新規参入の加速にも繋がり、クリエイターエコノミーの活性化にも繋がっていくと考えています。
 
2022年に入ってから、企業からのYouTubeショートを活用したプロモーションや、ショートコンテンツ制作の相談も増加傾向にあります。SNSマーケティングも、コンテンツスタイルがInstagramのフィードやストーリー、YouTubeのタイアップ動画、そしてYouTubeショート動画と細分化され、訴求するプロダクトの特徴により、プラットフォームやメディアを使い分けて戦略的かつ効率的に視聴規模を増やす方向へと変化してきています。
Collab Asiaは、YouTubeやTikTokに限らず、中国のweiboやBiliBiliなども含めた、様々なSNSプラットフォームでのプロモーションのサポートもしており、クリエーターと企業両方の視点から、最先端のマーケティングトレンドを踏まえたクリエーティブ制作を行っています。

世界YouTuberランキング月間再生回数上位をキープしているSagawaは、YouTubeショートを活用し、短くて分かりやすいおもしろ動画が大人気となり、海外から根強く支持をされています。Sagawaのケースでは、通常の長編動画ではなく、ショートをメインにチャンネル展開をしており、YouTubeチャンネルを開設した2021年11月〜2022年5月までの半年間で、ショート動画の再生回数はおよそ倍に跳ね上がっていることがわかります。

このような成長には、戦略的背景があったのか、今回初めて、Sagawa本人が直接語る機会を設けました。
Sagawaが現在のスタイルでコンテンツ発信を始めた理由は、「TikTokを始める少し前くらいから非言語コンテンツが世界でウケ始めていて、日本で伸びている非言語コンテンツがJUNYA/じゅんやしかまだいなかったので可能性を感じた」からとのことでした。
ショート動画を制作する際に意識していることを聞いてみると、「適当に動画投稿をしないこと、逆も然りで、狙いすぎないことを心掛けており、リアクションは素で撮っています。あとは海外でバズっているTikTokやshorts動画を毎日観ています。」とコメントしている通り、トライ&エラーで試行錯誤とリサーチを重ねて、自分のスタイルを築き上げていることがわかります。

再生回数や登録者数・フォロワー数の成長には、より多くのオーディエンスへのリーチが必要となりますが、Sagawaは「リーチを伸ばす為にSNSを駆使して宣伝したことはほとんどありません。」と言います。「日本と違って海外向けコンテンツは、YouTube以外のSNSを活用してもほとんど効果はなく、コンテンツ毎でバズらないと伸びません。私のInstagramのフォロワー数(2022年7月現在1.4万人)を見れば、理解して頂けるかと思います。」と補足しているように、1日に複数のコンテンツを投稿しているからこそ、Sagawaのショート動画の再生回数が伸びてきたことが理解できます。

Sagawaは、ショートコンテンツの今後について、「YouTubeショートやTikTokのような縦型ショート動画はまだまだ伸びると思います。私の予想ではショートではない縦型の長編動画を作るクリエイターが増えてくる可能性もある」と語ります。縦型の動画は、SNSプラットフォームだけではなく、街中や駅のデジタルサイネージでも一般化されてきていたり、電子コミックスは縦読みの作品も増えてきており、Collab Asiaでも、今後は従来の横長画角(16:9)に制限されないクリエーティブが増えてくると予測しています。

最後に、Sagawaから、今後さらに増加していくであろう、ショートコンテンツをメインで制作するクリエーターに向けてメッセージを貰いました。
「ショートクリエイターに限らず信念を曲げないこと。こういうクリエイターになりたいと思ったらその人の動画を一旦全部観てみたり、真似して撮ってみたり。普段何気なく観ているクリエイターの動画は単純に見えて真似して撮ってみたら複雑だったりもします。
特にショートコンテンツは15秒くらいのコンテンツなので限られた秒数の中で自分を売り込むことは想像しているより難しい事ですし、そもそも頑張って作ってもまったく観てもらえない事がほとんどです。そんな事が続けば、心が折れてしまうクリエイターも出てくると思いますが、信念を曲げずに本気で向き合えば結果は如実に現れてきます。
私は半年間ほど忍耐する期間がありましたが、自分を信じて突き進んだ結果、今があります。そして、つい最近YouTubeでチャンネル登録数が1,000万人になりました。ショートコンテンツは可能性がまだまだあると思うので、今後ワンピースでいうルフィのような人が新しく現れることを楽しみにしています。」

Collab Asiaでは、現在、アジア7ヶ国に拠点を構え、MCNとして2,000組以上のYouTubeチャンネルのサポートや各国でのインフルエンサーマーケティングなどを行っていますが、Sagawaをはじめとした海外でも人気があるじゅんや、ISSEIなどのクリエイターのコンテンツを、Collab Asiaのネットワークやノウハウを駆使し、YouTubeを中心とした様々なプラットフォームで展開していき、様々なソーシャルプラットフォーム上での動画コンテンツのトレンドをしっかりと押さえ、所属クリエイター達の成長をバックアップしていくことを宣言します。

また、Collab Asiaでは、YouTubeのシステムを用いてデジタルライツマネジメント(DRM)を行っており、個人単位では対処できない収益回収やジオブロッキングなどを通じて、コンテンツ価値を最大化させることを強みとしています。当社では、クリエイター達のYouTubeチャンネルをサポートすることで、創作活動に専念できる環境整備と更なる収益向上を目指していきます。

<Sagawaプロフィール>

YouTube&TikTokフォロワー合計数1,300万人超えのクリエイター。
アメリカやインドなどの海外でも、彼の分かりやすいおもしろ動画が絶大な人気を誇っており月間再生回数は世界YouTuberランキングでも常に上位を獲得している。

<SNSリンク>
TikTok(300万人):https://vt.tiktok.com/ZSekf1edr/
YouTube(1,000万人):https://www.youtube.com/channel/UCWaOde99oeUVoXbIj3SNu9g
Instagram(1.4万人):https://www.instagram.com/sagawa1gou
FaceBook:https://www.facebook.com/sagawa.co.jp/
*フォロワー数は2022年7月時点
 

<Collab Asiaとは>
Collab Asiaはアジア7ヶ国に拠点を構え、2,000以上のYouTubeチャンネルをサポートするMCNです。
また、第三者によるYouTubeへのコンテンツ無断転載に対して、クリエイターの権利を守る、デジタル・ライツ・マネジメント(DRM)に積極的に取り組んでいます。

【Collab Japan 会社概要】
名称   :Collab Japan 株式会社
URL   :http://www.collabjapan.com/
メール  :contact@collabjapan.com
設立   :2017年7月
代表者  :日本法人社長  志比 恒紀
所在地  :東京都目黒区下目黒 1-8-1 アルコタワー7F
事業内容 :クリエイターサポート事業、コンサルティング、インフルエンサーマーケティング、デジタル・ライツ・マネジメント等

<本件に関するお問合せ>
Collab Japan 株式会社:contact@collabjapan.com

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