超高感度カメラで撮影した映像を AI で鮮明化するソフトウエアを発売 闇夜や遠方などの厳しい環境下でも視認性を向上し高度監視に貢献

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キヤノンは、超高感度カメラシリーズ(※1 )向けのソフトウエアとして、AI を活用したノイズ低減処理などを行い、映像の視認性向上を実現する“映像鮮明化ソフトウエア Version 1.0”を、2024 年 1 月下旬に発売します。

本ソフトウエアが対応する超高感度カメラシリーズ  (左から ME20F-SH/ME20F-SHN/ML-105 EF/MS-500 )本ソフトウエアが対応する超高感度カメラシリーズ  (左から ME20F-SH/ME20F-SHN/ML-105 EF/MS-500 )

ノイズ低減処理前後の実写画像  (撮影時照度:0.1lux、使用カメラ:MS-500)ノイズ低減処理前後の実写画像  (撮影時照度:0.1lux、使用カメラ:MS-500)

港湾や公共インフラ施設、国境付近など、極めてセキュリティレベルが高いエリアでは、昼夜を問わず正確に対象を捉える高度な監視システムが求められます。こうした中、夜間監視や遠方監視においては、暗所特有のノイズやかすみの影響による鮮明度の低下が原因で、異常の見逃しリスクが高まるといった課題があります。キヤノンは、このような厳しい環境下での撮影に対応した超高感度カメラシリーズのラインアップを強化しています。

新製品は、これらのカメラで撮影した映像に対して、AI を活用したノイズ低減処理を行うなど、さらなる映像の鮮明化を可能にするソフトウエアです。視認性を向上した質の高い映像による監視を実現し、異常時の迅速な状況把握に貢献します。キヤノンは、今後も超高感度カメラシリーズと組み合わせた高度監視ソリューションの強化・拡大を図っていきます。

◼ 独自のディープラーニング画像処理技術で高精度かつ高速なノイズ低減処理を実現

自社開発したイメージセンサーや光学系の特性、さらにはカメラメーカーとして蓄積してきた膨大な画像データベースと画像処理の知見をもとに、独自開発したディープラーニング画像処理技術を採用しています。この技術を用いて、超高感度カメラシリーズが持つノイズ特性を学習させたことにより、カメラ単体では避けられない低照度環境下などで発生するノイズに対して、さらなる低減処理を行うことが可能です。また、ディープラーニングモデルの軽量化を図り、学習によって蓄積されたモデルデータの精度の維持と演算処理の高速化を両立しています。

このような独自の技術により、高精度で高速なノイズ低減処理を実現し、被写体の情報をより正確に、かつリアルタイムに把握することができます。

製品名

 希望小売価格

発売日

映像鮮明化ソフトウエア Version 1.0

 オープン価格

2024 年 1 月下旬

※1. ME20F-SH(2015 年 12 月発売)、ME20F-SHN(2018 年 2 月発売)、ML-105 EF(2021 年 4 月発売)、MS-500(2023 年 8 月発売)

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