IP Infusion 最高経営責任者(CEO) 緒方 淳は、
「オープンソフトウェアRANアーキテクチャに関するO-RAN Allianceの厳格な仕様は、将来のネットワークを定義するものです。マルチベンダー環境での精力的な検証とテストにより、フィールド実証済みのIP Infusionのフロントホールスイッチは、外部のタイミング装置が不要であるため通信事業者のコスト削減に貢献することが確認されました。当社は、通信業界が、イノベーションと俊敏性に焦点を当て、オープンでマルチベンダーな自律型ネットワークによる協調的で仮想化されたRANエコシステムであることに強く賛同します」と述べています。
IP Infusionは、ORAN Global PlugFest において、2つの独立した作業環境でのマルチベンダーフロントホールのテストに参加しました。
・AT&T(本社:米国)およびDISH Network(本社:米国)が主催したO-RAN PlugFest
‒ 米国ニューハンプシャー州ダーラムのニューハンプシャー大学相互運用性ラボ(UNH-IOL)
https://www.iol.unh.edu/
・Auray Technology(本社:台湾)が主催したO-RAN PlugFest
‒ 台湾桃園市のAuray OTIC およびセキュリティラボ
https://www.o-ran.org/otics/auray-otic-and-security-lab
これらのテストでは、IP InfusionのDCSGが提供する、フロントホールネットワークに不可欠な高精度なタイミング機能および時刻同期機能が実証されました。本DCSGはフロントホールのスイッチソリューションとして、統合された、高精度な時刻同期を可能とするグランドマスタークロック(GMC:Grandmaster Clock)リファレンスをRANコンポーネントに提供することで、フロントホールに必要不可欠な機能を提供します。このように完全なトランスポートタイミングプロファイルをサポートすることで、IP InfusionのDCSGは、フロントホールにおけるタイミングとの時刻同期を確実にします。また、豊富なトランスポート機能により、RANトラフィック向けのセグメントルーティング、L2VPN-EVPN、L3VPN等のサービスに、高いパフォーマンスと低いレイテンシー(遅延時間)を実現します。
PlugFestのテスト仕様
・O-RANオープンxHaulトランスポートワーキンググループ9の仕様に基づくフロントホールのエンドツーエンド転送およびレイテンシーの検証
・O-RANフロントホールワーキンググループ4の適合性テスト仕様
PlugFestのテスト領域
・ラボ環境でのO-RANコンポーネントのマルチベンダー相互運用性および統合テスト
‒ RAN指定のエンドツーエンドテスト
・オープンフロントホールSプレーンテスト
‒ Sプレーンに重点を置いたO-RAN指定の一部のオープンフロントホール適合性テスト
・ラボ環境でのテストの適用性における検証および妥当性確認
‒ O-RAN指定のオープンフロントホール適合性テスト
‒ O-RAN指定のエンドツーエンドテスト
この度、IP Infusionのソリューションは、モバイルフロントホールでのユースケースへの対応が問題なくできることが確認されました。また、具体的なマルチベンダーテストにおける以下項目について基準を満たす、もしくは超えることが示されました。
・他のRANコンポーネントへのトランスポートおよび時刻同期を提供するフロントホールスイッチ
・フロントホールでのタイミング機器の追加を不要にする統合グランドマスタークロック(GMC)機能
・複数の無線ユニット(O-RU:O-RAN Radio Unit)および分散ユニット(O-DU :O-RAN Distributed Unit)にクロックリファレンスを提供するために使用される、PTP(Precision Time Protocol)およびSyncE(Synchronous Ethernet)
・1PPSおよび10MHzインターフェースを介してO-DUに提供されるタイミングリファレンス
・RANトラフィックの転送に使用されるセグメントルーティング、L2VPN-EVPN、L3VPN等の機能豊富なサービス
・転送の優先順位付けを保証する幅広いQoS(サービス品質)機能のサポート
・外部の波形アナライザーを利用したノードレイテンシーの検証
試験シナリオは、レビュー中のソリューションのさまざまな技術、プロトコル、カプセル化を用いて現実的な導入条件を確立しました。テストのパラメーターおよびO-RANアライアンスの詳細については、https://www.o-ran.orgをご覧ください。
■IP Infusionについて
IP Infusionは、キャリア、サービスプロバイダー、データセンター事業者向けオープンネットワークソフトウェアおよびソリューションにおける世界的なリーディングプロバイダーです。IP Infusionのソリューションにより、ネットワーク事業者はネットワークを分離(ディスアグリゲーション)することで、イノベーションの加速、運用の合理化、総所有コスト(TCO)の削減が可能になります。また、ネットワークOEMは、ネットワークデバイスを分離して、市場投入までの時間を短縮し、包括的なサービスを提供し、キャリアグレードの堅牢性を実現できます。
IP Infusionのネットワークソフトウェアプラットフォーム「OcNOS®」および「ZebOS®」の累計導入実績は500社以上を超、運用実績は数千件に及びます。またIP Infusionは、「SONiC」および「DANOS Vyatta Edition」をはじめとするオープンソースNOSプロジェクトの商用版を提供しています。IP Infusionの製品は、キャリアグレードの高度なネットワークサービスにより裏付けされています。
IP Infusionは、米国カリフォルニア州サンタクララを本拠とし、株式会社ACCESSの100%出資子会社として独立して運営されています。
https://www.ipinfusion.com/
■株式会社ACCESSについて
ACCESS(東証プライム:4813)は、1984年の設立以来、独立系ソフトウェア企業として、世界中の通信、放送、自動車、家電、出版、エネルギーインフラ業界向けに、モバイル並びにネットワークソフトウェア技術を核とした先進のITソリューションを提供しています。累計搭載実績15億台を超えるモバイルソフトウェアおよび500社以上の企業への豊富な採用実績を誇るネットワークソフトウェアにおける仮想化技術の開発力とノウハウを活かし、現在、組み込みとクラウド技術を融合したDX/IoTソリューションの開発・事業化に注力しています。アジア、米国、ヨーロッパ地域の子会社を拠点に国際展開も推進しています。
https://www.access-company.com/
※ACCESS、ACCESSロゴは、日本国、米国、およびその他の国における株式会社ACCESSの登録商標または商標です。
※IP Infusion、IP Infusionロゴ、OcNOS、ZebOSは、IP Infusion Inc.の米国ならびにその他の国における商標または登録商標です。
※その他、文中に記載されている会社名および商品名は、各社の登録商標または商標です。