iPresenceはICIAM2023主催・運営チームや他のサポートベンダー等と協力しながら下記の体験の機器調達、設営、現場サポート、運営などを実施しました。
■サポート実施概要
1: テレプレゼンスアバターロボット temiV3を使用したポスターセッションの無人展示説明
2: temiV3活用でのポスターセッションへのオンライン参加者の遠隔来場、発表者へ質疑
3: 100講義パラレルZoom配信セッションと一括モニタリングシステム構築
4: temiによる展示会場への呼び込み
5: ICIAM2023会場をデジタルツインアーカイブ化
■会場の模様は下記アーカイブからご覧いただけます。
・ICIAM2023開催会場の様子(デジタルツイン)
・テレプレゼンスアバターロボットを使用した、ポスターセッションの様子( 動画 )
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ICIAM2023とは
国際産業数理・応用数理会議 (英: International Congress on Industrial and Applied Mathematics, ICIAM) は、4年に一度開催される応用数学の国際研究集会で、2023年の今年は初めて日本で開催することとなり、ICIAM2023は早稲田大学で8月20日(日)より6日間開催されました。
各々の研究内容が連日シンポジウムやポスター形式で発表されたり、公開講座が行われたりする等、約100の国・地域から約5,000人が現地参加しました。
今回の取り組みとしては、現地参加とオンラインの参加費を同等に、どちらの参加形式でも同じようにそこにいる体験や満足感を感じる、ハイブリッド開催を目指しました。
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『ハイブリッド国際学会イベントのニューノーマルへ』関係者からのコメント
大石 進一 教授(運営組織委員長/早稲田大学 理工学術院 教授)コメント:
オンライン参加者がアバターロボットtemiV3を運転して、現地のポスターセッションを見に行けて、ポスターセッション発表者とのコミュニケーションができました。オンラインがポスター発表者と直接質疑ができたことが非常に大きく、ポスターセッションに有効なロボットだと感じました。またtemiが会場にいることで、会議としての雰囲気が高まり、参加者が非常に満足できるクオリティーになりました。今後の学会におけるデファクトスタンダードになると感じています。
山中 脩也 准教授(運営組織委員/明星大学 情報学部 准教授)コメント:
次世代型MICEを目指していたのですが、それを具現化してくれる iPresence のような業者さんに出会えて本当に良かったです。今までにないものを目指す過程で、こちらの要望を汲んだ柔軟なソリューションを複数検討してくださり、業者というよりは、共同研究をする仲間のようでした。
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ICIAM2023 実施報告
1.テレプレゼンスアバターロボット temiV3を使用したポスターセッションの無人展示説明
各研究者が研究内容をポスター形式にまとめて発表する場、ポスターセッションが連日設けられました。
研究者が実際にポスターの前で発表する時間が毎日1時間設けられましたが、その発表時間に来場できない人や、自分の発表で他の人の研究内容を見れない人がいる等、限られた時間内に研究成果を見れる人が少ないことが課題でした。
そこで、ポスターセッション終了後の研究発表者が不在後の環境でも、発表者のポスターの前にtemiが移動し、発表者本人のプレゼン解説動画をtemi上で流すことで、まるで研究者本人がその場でポスター発表しているかのような、ポスター展示説明サービスを提供しました。会場内では、temiは16台が一挙に活躍、1箇所に留まらず各ポスターの前に順番に移動することで、ポスターセッション本番の賑やかさも演出することに成功しました。
2: temiV3活用でのポスターセッションへのオンライン参加者の遠隔来場、発表者へ質疑
通常、ハイブリッドイベントの遠隔参加者は講義セッションの配信は見れても展示物やポスターセッションには参加できません。しかし、iPresenceの協力の元、会場に行けない遠隔参加者へ、テレロボットtemiV3へとワンクリックでテレポートできる仕組みを提供しました。各プレゼンボードの前へ移動・研究発表者のプレゼンを聞いて質疑をリアルタイムで行いました。参加者は、まるで会場にいるかのような臨場感を感じながら、双方向のコミュニケーションを実現しました。
3: 100講義パラレルZoom配信セッションと一括モニタリングシステム構築
100以上のZoom配信の講義が実施期間5日間を通してパラレル同時開催となり、iPresenceが提案した独自のモニタリングシステムが活用されました。4K画質の65インチモニター8台と高スペックゲーミングパソコン8台を利用してZoom配信12〜13セッション(計100セッション)に同時アクセス、専用インターネット回線を準備し、通常であれば100台のパソコンと100人の人員でモニタリングが必要な規模のイベント支援を大幅に効率化させることに成功しました。
4: temiによる展示会場への呼び込み
学会当日のポスターセッション展示会場への集客として、temiを会場のエントランス付近や人が集まるインフォメーションにtemiを数台配置し、アクセス地図やPR動画を再生し、呼び込み人員の省人化を行いました。
5: ICIAM2023会場をデジタルツインアーカイブ化
ICIAM2023の会場となった、早稲田大学早稲田キャンパスを会期中に撮影し、デジタルツイン化しました。Webブラウザよりデジタルツイン空間に入ることにより、実際の会場の雰囲気を一般の方は知ることが出来て、かつ主催者側はイベントの記録として活用しました。
デジタルツイン: https://my.matterport.com/show/?m=N4uAu5wktxF
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iPresence合同会社について ( https://ipresence.jp/ )
人と人の関わりを先端テクノロジーでエンパワーメントする、テレポートコミュニケーション企業。人々の繋がりに先端技術を取り入れることでコミュニケーション分野に新たなイノベーションを生み出します。テレプレゼンスアバターロボットやメタバース、3Dデジタルデータを活用して今までできなかった「体験のリアルタイム共有」を実現しています。