当社販売サイトにて新しい商品「WAVE RIDER27」の取り扱いを9月21日に開始しました。以前から取り扱いがあった「WAVE RIDER26」の販売実績を含め、今後の販売計画等を示し、ミズノ株式会社の社内部門から許可が降りたことで今回の商品拡大が実現しました。それに伴い、商品販売サイトのリニューアルを実施しました。さらに、足の長さや高さなどの計測情報をもとにした日本初 AI新機能も同時公開しました。
■商品販売LP リニューアルポイント
・ユーザーファーストなコミュニケーション設計に
ユーザーが欲しい情報を自然と得ることができるように下記のような変更を実施しました。
–必要最低限の情報以外は削除。最短で購入導線まで辿り着くように設計
–コーポレートカラー「DIFF.ブルー」をメイン導線のみに使用するように変更
–購入の際に当社サービスの想いを知ることができる導線を追加
–新規ページ制作コストを削減のため、どのシューズにも対応できる画面設計に変更
・日本初(※)足形情報から既成靴を左右別サイズ購入を前提に最適サイズを提案
左右別サイズでのシューズ購入の要望は販売現場では古くから寄せられています。一方で、左右別サイズで売れる機能が店頭にないことがほとんどです。当社はこれまでに左右別サイズの購入を実現した上で、さらに「左右の足それぞれに何cmの靴を履くといいのか」を自動提案する機能を開発しました。足形(計測した足のサイズに関する情報)情報を登録すると、左右それぞれの足に対して、別々にオススメのサイズをレコメンドします。
足形情報から最適なサイズを提案する技術はこれまでにもありました。一方、既成靴を使用し、最適なサイズに合わせて左右別サイズの靴を購入できる取り組みは当社が日本で初めて実現しました。(※2023年9月時 自社調べ)
■背景
・商品拡大に伴い、旧デザインの見直しと改善が求められた
旧デザインは、「シューズ別に個別のLPを作成する」という考え方のもとで制作していました。そのまま商品拡大を行うと、同じサービス内で取り扱っている商品にも関わらず各ページで一貫性がなくなります。各ページごとに情報の配置や導線が異なるとユーザーにストレスを与えかねないと判断しました。既存のページ構成においても、「何ができるページなのか?」「どうすれば期待しているゴールへたどり着くのか?」が分かりにくく、ユーザーに不安を与えるデザインでした。
当社サービスの提供価値である「ユーザーの足に合った左右の靴を、それぞれのサイズで別々に購入できる」ことが直観的に伝わり、ストレスなくゴールまでたどり着けるサイトにするためにリニューアルを行いました。
・購入の前に、まずは自身の足と向き合うきっかけが必要
サービスのリリース以来、日々ユーザーの声や動きと向き合ってきました。その結果、そもそも「自分の足に左右差があることを知らない」「足に左右差があるとは思っていない」人が多いことに気づきました。
旧デザインは「購入」を目指したものだったことに対し、よりライトな「自身の足に関心を持ち、知るきっかけ」を作り出すことで、ひいては購入客の増加につながると考え、新しい導線を加えました。
■開発の裏側
・ヒアリングを繰り返し、最適なレコメンドシステム・画面デザインを追求
議論を開始したのは2023年1月、本格的に開発に着手したのは2023年6月でした。当初は登録した足形情報に対して最適な提案が生成されず、そのすり合わせに時間を要しました。同時にユーザーヒアリングも行い、「左右別サイズのシューズ購入にあたってどんな情報が必要なのか」を調べていきました。
用意した複数のパターンを用いてユーザーヒアリングを繰り返し、最適なレコメンド情報、画面設計を追求しました。ユーザーにとって使いやすい機能とデザインの両面を実現するための調整に苦労しましたが、最終的には最小限の情報量で必要なことが伝わる最良な機能・デザインにたどり着くことができました。
・株式会社ニューワールドカンパニーとの協業により、新機能を実現
足形情報から左右別に最適サイズを提案する新機能は、AIフィッティングサービス「SureFIT」(https://surefit.jp/ )を運営する株式会社ニューワールドカンパニーとの協業により、実現しました。
同社 代表のコメント
「以前から左右別レコメンド機能の要望はあり、ほとんどの人の足に左右差があるにも関わらず、両足同じサイズで販売されている靴が多いことを社内で疑問視していました。最適な靴をお客様に履いてもらうためにSureFITサービスを提供している当社として、お客様に寄り添った選び方ができる靴という所に共感し、協業に至りました」
開発担当者のコメント
「片足ごとのおすすめのサイズを探せるようにすることは簡単に実現できました。しかし、スポーツ向けの靴を対象としたエンジン開発には時間がかかりました。スポーツ向けとなると、足と靴のフィッティングがよりシビアになります。そのため、スポーツシューズを履く際にどのような履き心地が求められるのかを数値化することにチャレンジし、何とかレコメンドエンジンへ落とし込むことに成功しました」
■今後の展望
当社調査によって、2つのことがわかっています。まずは、20人に1人の確率で足の左右差を抱えている人がいること。次に、足に合わない靴を履き続けることは体調への懸念・不安を含むということ(※)。
(※)〈調査〉医療従事者の74%がサイズの合わない靴を履くことによる悪影響を懸念。医療従事者100名を対象に独自調査
こうした情報や知識は非常にニッチなものであり、自身の足に違和感を抱えながらも諦めていたり慣れてしまっていたりしている人も多いのが現状です。足の左右差に気づいていない人も少なくありません。足と靴の関係に関心を持っていただくこと、自身の足にあった靴を求めている方に安心して当社サイトを利用いただけることを目指し、今回のリニューアルに踏み切りました。
今後は専用計測器を用いた足形計測会の実施、当社サイトにおける購入時の参考情報として計測結果をいつでも見れるツールの実装等を計画しています。また、小売店をはじめとした業界内外の関連プレイヤーも共通で使える流通(在庫)基盤としての「シューズ片足流通プラットフォーム」を目指してまいります。
やがては地球上のすべての人が自分に合ったシューズを簡単に手に入れられる世の中を実現します。
■株式会社DIFF.とは
ミズノ株式会社から出向起業した代表取締役 清水が2022年に創業した企業です。20人に1人(5%)の確率で足のサイズに左右差があると言われる中、清水もまた足のサイズが左右で異なることが原因で足に怪我を負っていました。左右それぞれに別のサイズの靴を購入できればもっと思い切りスポーツができるのに…。その想いを胸に、2012年からミズノ株式会社に勤務した後、出向起業。日本初[※]の片足販売管理システムを開発し、片足購買サービス『DIFF.』をリリースしました。ビジョン「足が喜ぶ、あしたをつくる」を掲げ、地球上のすべての人が自分に合ったシューズを簡単に手に入れられる世の中の実現を目指しています。
■代表 プロフィール
株式会社DIFF. 代表取締役 清水 雄一
1988年生まれ。2012年 ミズノ株式会社に入社。新規事業プログラムの運営に従事。2022年11月出向起業。大企業挑戦者支援プログラム「CHANGE by ONE JAPAN」ファイナリスト。経済産業省/JETRO主催次世代イノベーター育成プログラム『始動Next Innovator2021』シリコンバレー選抜。
■会社概要
会社名 :株式会社DIFF.
設立 :2022年10月26日
代表者 :清水 雄一
所在地 :〒530-0001大阪府大阪市北区梅田1-1-3大阪駅前第3ビル 29階 1-1-1号室
事業内容 :シューズ片足購買サービス『DIFF.』の運営
URL :https://corp.diff-shoe.com/
会社名 :株式会社ニューワールドカンパニー
設立 :2012年年12月25日
代表者 :小野 智広
所在地 :〒104-6210 東京都 中央区晴海 1-8-12 晴海オフィスタワーZ 10F
事業内容 :AIフィッティングサービスの運営
URL :https://surefit.jp/
■問い合わせ窓口
代表者 :清水 雄一
MAIL :yshimizu@diff-shoe.com