2023年度9月版 EMV3Dセキュア(2.0)導入義務化に関するEC担当者の意識調査

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クレジットカードの不正利用対策へ向けたソリューションを提供する株式会社アクル(本社:東京都港区、代表取締役社長:近藤 修、以下「当社」)は、EMV3Dセキュア(2.0)についての意識調査をEC事業者へ向けて実施いたしましたので、その結果を公表します。

本調査の概要

調査時期:2023年9月

調査対象:アクルが提供する不正検知・認証システム「ASUKA」を利用するEC事業者の不正対策に携わる担当者

調査方法:アンケートによる調査

調査結果の総括

  • EMV3Dセキュア(2.0)の義務化を「知っている」と答えたEC事業者は86%

  • 「EMV3Dセキュア(2.0)を導入済み」と回答したEC事業者が41.9%、「半年以内に導入予定がある」と答えたEC事業者は14%だった。

  • EMV3Dセキュア(2.0)を導入する理由としては「不正利用を減らすため」(50%)、「チャージバックを減らすため」(40%)、「カード会社や決済代行会社/PSPから要請されたため」(6.7%)などの回答が得られた。

  • EMV3Dセキュア(2.0)を「導入していない」と回答したEC事業者は16.3%、「導入する予定はない」と回答したEC事業者は4.7%だった。

  • 導入しない理由としては、「EMV3Dセキュア(2.0)によるカゴ落ちを懸念しているため」が39.3%、「ASUKAで不正利用を抑えられているため」が28.6%、「EMV3Dセキュア(2.0)を導入するために開発費用がかかるため」が17.9%だった。

  • EMV3Dセキュア(2.0)と不正検知ツール「ASUKA」を併用しているEC事業者の48.8%が「EMV3Dセキュア(2.0)だけだと不正対策が不十分と感じているため」と回答。そのほかに、クレジットマスター・大量アタック対策・不正対策への運用工数の削減を目的に併用しているEC事業者も存在した。

  • EMV3Dセキュア(2.0)の義務化に対して、「義務化するべき」以外の回答を選択したEC事業者が74.6%だった。

  • EMV3Dセキュア(2.0)が義務化された際の具体的な実装については、「部分的な実装が望ましい」と回答したEC事業者は68.4%だった。

調査結果の詳細

1. EMV3Dセキュア(2.0)の導入が義務化されることを知ってますか?

EMV3Dセキュア(2.0)の義務化について、今年2月時点では「知っている」と回答したEC事業者が76%だったことに対し、9月時点では86%と、EC事業者間でEMV3Dセキュア(2.0)導入の義務化に関する認知度が高まりつつあることが確認された。

2. EMV3Dセキュア(2.0)は導入していますか?

「EMV3Dセキュア(2.0)を導入済み」と回答したEC事業者が41.9%、「半年以内に導入予定がある」と答えたEC事業者が14%と、半数以上のEC事業者がEMV3Dセキュア(2.0)の導入に踏み切っていると判明した。また、23.3%のEC事業者についても、義務化までには導入したいと回答していることがわかった。

一方で、義務化が発表されている9月時点でも「導入していない」が16.3%、「導入する予定はない」が4.7%と、EMV3Dセキュア(2.0)の導入に消極的な回答も得られた。

3.  EMV3Dセキュア(2.0)を導入した/する予定の理由を教えてください。

   ※ EMV3Dセキュア(2.0)を導入している/する予定と回答したEC事業者を対象とした質問

EMV3Dセキュア(2.0)を導入する理由としては、「不正利用を減らすため」(50%)が最も多く、続いて「チャージバックを減らすため」(40%)、「不正対策に関する運用工数を削減するため」(6.7%)と、不正対策とチャージバック対策を目的に導入しているEC事業者が目立った。

4.  EMV3Dセキュア(2.0)と「ASUKA」を併用している理由を教えてください。

 ※EMV3Dセキュア(2.0)を導入している/導入する予定と回答したEC事業者を対象とした質問

EMV3Dセキュア(2.0)と不正検知ツール「ASUKA」を併用しているEC事業者の48.8%が「EMV3Dセキュア(2.0)だけだと不正対策が不十分と感じているため」と回答した。

その他にも、クレジットマスターと呼ばれる大量アタックへの対策目的(16.3%)や、不正対策への運用工数の削減目的(16.3%)に併用しているEC事業者も存在した。

5.  EMV3Dセキュア(2.0)とASUKAを併用している満足度を教えてください。※EMV3Dセキュア(2.0)を導入している/導入する予定と回答したEC事業者を対象とした質問

 EMV3Dセキュア(2.0)と不正検知ツール「ASUKA」を併用しているEC事業者のうち、92.3%が「満足している」と回答した。

6.  今後もEMV3Dセキュア(2.0)とASUKAを併用していきたいと思いますか?

※EMV3Dセキュア(2.0)を導入している/導入する予定と回答したEC事業者を対象とした質問

 EMV3Dセキュア(2.0)と不正検知ツール「ASUKA」を併用しているEC事業者のうち、「併用したい」と回答したEC事業者が51.6%、「わからない」が32.3%、「場合によりASUKAの解約を考えている」が16.1%だった。

7. EMV3Dセキュア(2.0)を導入していない理由を教えてください。

    ※EMV3Dセキュア(2.0)を導入していないと回答したEC事業者を対象とした質問

EMV3Dセキュア(2.0)を導入していない理由としては、「EMV3Dセキュア(2.0)によるカゴ落ちを懸念しているため」が39.3%と最も高く、カゴ落ちが導入の懸念の一つになっていることがわかった。

その次に、「ASUKAで不正利用を抑えられているため」が28.6%、「EMV3Dセキュア(2.0)を導入するために開発費用がかかるため」が17.9%だった。開発コストも導入の課題となっていると考えられる。

8.  EMV3Dセキュア(2.0)の義務化についてどう思いますか?

25.4%のEC事業者が「義務化するべき」と回答した。「どちらでもない」「EMV3Dセキュア(2.0)導入によるカゴ落ちの実態が見えないので不安」と回答したEC事業者は15.3%だった。

その他に、「導入したいECサイトのみが導入すればよいと思う」(13.6%)、「EMV3Dセキュア(2.0)の導入にかかるECサイト側の負担を考えているのか不安」(11.9%)「EMV3Dセキュア(2.0)導入による不正利用減少の効果が見えないので不安」(10.2%)といった回答が得られた。

義務化すべきと考えるEC事業者がいる一方で、導入コストや不正対策の効果がわからない、という点で不安を感じているEC事業者も見受けられた。

9. 不正検知システムなどを用いて不正対策が十分に実施できていた場合でも、3Dセキュアの導入が必須となりますが、そういった状況下においてどのような3Dセキュアの導入が望ましいと思いますか?

「部分的な3Dセキュアが望ましい」と回答したEC事業者は68.4%、「全クレジットカード取引に3Dセキュアを通すべき」と回答したEC事業者は31.6%だった。

10. EMV3Dセキュア(2.0)に期待していること、不満に感じていることがあれば教えてください。

<期待していること>

  • チャージバック負担がなくなること

  • 不正利用等の犯罪行為による被害者や被害企業の削減

  • カゴ落ちしない仕組みの構築

<不満に感じること>

  • 導入側の管理やコスト面

  • 顧客からの反応

  • お店の状況に応じて不正検知が設定されるのかが疑問

  • 決済完了までのスピード

アクルについて

アクルは、チャージバック対策システムから保証まで、オンライン上でのクレジットカード決済において総合的な不正対策のソリューションを提供する、不正対策コンサルティング会社です。

物販ECをはじめ、旅行、サービスなど2万以上のショップ様に導入されているクレジットカードの不正検知・認証ツール「ASUKA」を展開し、クレジットマスターアタックと呼ばれる大量アタックを始め、第三者不正利用といった不正への対策支援を行っています。

また、国内外における不正に関しての傾向や、不正対策への意識調査などといった情報の独自調査など、不正対策・セキュリティ意識強化を目指した啓蒙活動も推進しています。

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不正検知サービスシェアNo.1【ASUKA】不正検知・認証システムASUKAはソーシャルなネットワークの中で、様々なデータを蓄積し評価していく、次世代のプラットフォームです。 ECサイトの不正注文を見抜き、チャージバックを防止するクラウドサービスです。

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■会社概要■

会社名:株式会社アクル

代表取締役社長 :近藤 修

本社所在地:東京都港区六本木1-9-9 六本木ファーストビル14階

設立:2016年7月1日

事業内容:クレジットカード不正対策ソリューション、チャージバック保証サービス、集客支援サービス、など

URL:https://akuru-inc.com/

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