最初の認証が順調に行われたことを受け、dSPACEとTÜV Südは、SIMPHERAなどのアジャイル手法で開発されたソフトウェア製品をISO 26262に沿って継続的に認証するための新しい手法を共同開発することに合意しました。この手法が完成すれば、自動運転機能を検証するための新しい機能が短期間で迅速かつ安全に提供されるようになります。
dSPACEの自動運転およびソフトウェアソリューション担当エクゼクティブバイスプレジデントであるTino Schulzeは、「当社は、自動運転機能向けのアプリケーションを開発するお客様に対し、自らのコアコンピテンシー(中核技術)に注力していただきたいと考えています。また、dSPACEツールを使用することで、機能安全に関する最高の業界標準に適合しているという確信を持って機能開発を行っていただきたいのです」と述べています。
dSPACEが提供するSIMPHERAという極めて拡張性が高いウェブベースのクラウドソリューションを使用すれば、演算負荷の高い自動運転機能の検証をすばやく簡単に行えるだけでなく、世界中に分散している開発チームが連携して作業したり、使用するアプリケーションをシームレスに統合したりすることができます。また、再利用可能なモデル、シナリオ、テスト、そしてインターフェースにより、SIL(Software-in-the-Loop)およびHIL(Hardware-in-the-Loop)プラットフォームで継続的にテストを実行できます。
dSPACEについて
dSPACEは、コネクティビティ、自動運転および電動化車両を開発するうえで必要なシミュレーションおよび妥当性確認リューションを提供する国際的企業として業界をリードしています。たとえばお客様は、当社のエンドトゥエンドのソリューション自動車メーカーやサプライヤを活用し、実車での試験が可能になる前に、ソフトウェアやハードウェアの各種コンポーネントをテストしています。また、自動車産業だけでなく、航空宇宙や産業オートメーション、およびその他の産業分野でもdSPACEは開発パートナーとして選ばれ、当社の知識と経験はさまざまな現場に活かされています。当社の製品ポートフォリオは、シミュレーションや妥当性確認向けのソリューションからエンジニアリング、コンサルティングサービス、トレーニングやサポートまで幅広くカバーしています。dSPACEは、ドイツのパーダーボルンにある本社と、ドイツ国内の3つのプロジェクトセンター、米国、イギリス、フランス、クロアチア、韓国、日本、および中国にある子会社を含め、世界中で2,000名近くの従業員が製品・サービスを提供しています。