■開発の背景
近年、クレジットカード利用の増加に伴い、不正利用も増加しており、2022年におけるクレジットカードの不正被害額は、436.7億円(※)にもなっております。こうした不正被害の抑止に向けて、当社では、決済事業における豊富なAIモデルの構築実績とそれらの技術を基に、AIが高精度に不正利用を検知できる「不正検知エンジン」を開発、提供しておりました。そしてこの度、当プロダクトの「情報処理システムおよび情報処理方法」について特許を取得いたしました。
※日本クレジット協会『日本のクレジット統計2022年版、クレジットカード不正利用被害の発生状況』
■不正検知エンジンの特徴
AIモデルを用いて、取引履歴や加盟店情報、クレジットカードの発行会社情報などの多様なデータを基に不正リスクをスコアリングすることで、高精度に不正を検知します。
また、従来のルールベースによる不正判定機能はもちろんのこと、異常検知の仕組みにより、過去に例の無いパターンを早期段階で察知し、不正被害を最小限に抑えられます。加えて、当社独自の技術で高速に処理を行い、決済取引の処理時間に与える影響を抑えつつ、リアルタイムに不正リスクを算出します。
さらに、クレジットカードの不正利用のみならず、キャリア決済での不正利用やAML(マネー・ローンダリング防止対策)にも適用が可能となっております。
■導入の効果
当社がパートナー企業と実証実験を3ヶ月間実施した平均的な効果として、大口不正(一斉かつ大規模に行われる不正攻撃)の発生件数が、導入前と導入後を比較して約80%削減することができております。
※導入先の状況により結果に差が生じるため、導入効果を保証するものではありません。
▼不正検知エンジン製品ページ
不正検知エンジンの導入をご検討の企業様は、下記HPのフォームへお問い合わせ下さい。お問い合わせいただいた後、弊社の営業担当よりご連絡いたします。
お問い合わせ先:https://www.sxi.co.jp/contact
■特許の概要
特許番号 |
特許第7316984号 |
名称 |
情報処理システムおよび情報処理方法 |
要約(内容) |
取引の不正の判定に用いる情報を出力するモデルに、入力する特徴量の導出に要する時間の長時間化を抑制しつつ、モデルの出力の精度を向上する。 |
特許登録日 |
2023年7月20日 |
特許権者 |
セカンドサイトアナリティカ株式会社 |
■当社の情報
会社名 |
セカンドサイトアナリティカ株式会社 |
本社所在地 |
〒101-0037 東京都千代田区神田西福田町3番地 RBM神田ビル6階 |
代表者 |
代表取締役社長 高山 博和 |
ホームページ |
セカンドサイトアナリティカ株式会社 データ分析力と多くのアナリティクス活用実績を融合し、最新のアナリティクス&テクノロジーを活用することで、革新的なサービスを提供します。 |
事業内容 |
アナリティクスとテクノロジーを活用したサービスを提供する専門企業。 「AI」の核となる機械学習やディープラーニングなど 新技術のR&Dを行い、様々な業種・分野に対するアナリティクス・コンサルティングサービスと、それを動かすIT基盤やAIサービス(プロダクト)を提供。 |
<本件に関する報道関係からのお問い合わせ先>
セカンドサイトアナリティカ 広報・IR 担当:保坂、奥野
Tel:03-4405-9914 E-mail:press@sxi.co.jp