【2023年8月19日 ジュネーブ/キーウ発】
ウクライナ北部での攻撃で再び子どもの命が奪われたことを受け、ユニセフ(国連児童基金)欧州・中央アジア地域事務所代表のレジーナ・デ・ドミニーチスは以下の声明を発表しました。
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ウクライナ北部のチェルニヒウで本日、民間人居住地域への恐ろしい攻撃があり、6歳の子ども1人が死亡、少なくとも12人の子どもが負傷したと報じられています。
この攻撃は、町の広場、大学の建物、劇場といった、人々が日々の生活を送る場所を襲ったと伝えられています。そのような行為は、被害を受けた人々の生活に傷跡を残し、国の骨組みを少しずつ削り取っていきます。
これは、ウクライナ全土で子どもの死傷者を出していると報告されている最近の一連の攻撃の、最も新しいものにすぎません。この悲惨な戦争のせいで、子どもたちの命が絶たれ、子どもを失った家族が計り知れない悲しみに苦しむのを、私たちは幾度となく目にしてきました。
この戦争が始まって以来、子どもたちの死傷がずっと続いています。1,700人以上の子どもが、主に爆撃によって、けがを負い命を落としているのです。
攻撃は止まなければなりません。子どもは守られなければなりません。この国に平和へのチャンスが与えられ、そして子どもたちに未来の可能性がもたらされなければなりません。
今一度、すべての当事者に、民間人と民間インフラを守り、子どもが戦火に巻き込まれないよう法的・道義的義務を遵守することを求めます。子どもとその家族は、平和を必死に求めているのです。
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