monopo、パリに新拠点「monopo Paris」今秋開設決定。日欧クリエイティブ・コミュニティの架け橋に

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クリエイティブエージェンシーmonopo(東京都渋谷区、代表取締役:佐々木芳幸/岡田隼)はパリに新たな拠点の設立を決定したことをお知らせいたします。株式会社monopoの子会社「monopo Paris」として、2023年9月の設立を予定しています。

東京・ロンドン・ニューヨーク・サイゴンに続く5拠点目。今秋のラグビーW杯や2024年の五輪開催に向けて盛り上がりをみせるパリを舞台に、「monopo Paris」設立に向けて、日欧をつなぐ次世代のクリエイティブ・コレクティブを構築してまいります。

monopo Paris Instagram: https://www.instagram.com/monopo_paris/

◆monopo「GLOBAL-LOCAL PROJECT」──10年で30都市展開へ

monopoは共同代表の佐々木芳幸/岡田隼が2011年に設立し、「Collective Creativity」をミッションに、これまで1000名を超える世界のクリエイターと協働、世界20ヵ国のクライアント企業のみなさまと様々なプロジェクトを展開してきました。

                                          

monopoクライアント(一部)monopoクライアント(一部)

2021年からホールディングス経営体制に移行。各地の小さな組織(=LOCAL)で個人のクリエイティビティを最大化する環境を生み出し、同時多発的に世界中に展開することで、さまざまな課題に対してグローバルに「個」の力を活かせる環境を創出しています。

そんな思想のもと、東京を本拠地とし、海外拠点として2019年3月にmonopo London、2021年7月にmonopo NY、2021年9月にmonopo Saigon(ベトナム・ホーチミン)を創設。2022年4月にはドイツ・ベルリンで完全招待制のパーティー「monopo night Berlin」を開催するなど、グローバルの市場やクリエイターへのアプローチを拡大しています。

◆在仏ブランドとアジアの市場をつなぎ、国内企業のパリ・欧州へのアプローチも支援。monopo Paris設立の狙い

これまでmonopo Londonを起点に、欧州全域の、またフランスのクライアントのみなさまとのプロジェクトも手がけ、現地のクリエイターとのコミュニティ構築も進めてまいりましたが、このたび、満を持してパリに新拠点を設置する運びとなりました。

ファッションやコスメ、飲食、スポーツブランドなどライフスタイルを彩るパリのブランドや企業に対し、アジアや日本に適したマーケティング戦略やクリエイティブを担います。また、ラグビーW杯や来夏の五輪を控えるパリに実拠点を置くことで、国内企業の現地へのアプローチやアクションも強力に支援してまいります。

monopo Paris代表には現地在住のmonopoクリエイティブプロデューサーの友谷朝子が就任予定。現地で幼少期を過ごし、欧州における多様な案件を手がけてきた実績と、現地クリエイターとのネットワークを生かし、日欧をつなぐ次世代のクリエイティブ・コレクティブを構築していきます。

欧州に関わるこれまでのプロジェクト事例

UNIQLO HEATTECH 2022AW GLOBAL CAMPAIGN
HEATTECH(ヒートテック)2022AWグローバルキャンペーンのクリエイティブディレクションとキャンペーンビジュアル、動画の制作

CANADA GOOSE – CITY SENSE

ミラノ、パリ、上海店舗オープンを記念して、各都市のガイドブックを企画制作

CFCL VOL.5 Spring / Summer 2023 PARIS FASHION WEEK VIDEO
ファッションブランドCFCLのパリ・コレクションで行われた貴重なプレゼンテーションと、そこで発表された最新コレクションを収めたコンセプトムービーをmonopoが制作

◆monopo Paris 設立メンバー コメント

monopo Paris代表 就任予定 友谷朝子 (ASAKO TOMOTANI)コメント

物心ついた頃にはパリにいて、そのまま幼少期7年間をパリで過ごした私にとって、フランスは日本より先に母国のような国となった場所です。その後大学時代、更にフランスに1年間留学するのですが、今回のmonopo Parisの設立は私のフランス「人」としてのアイデンティティ探究の旅の続きのように思っています。

2016年に上京し、poweredby.tokyo*のプロデューサーとしてmonopo Tokyoにジョインしました。そこからはpoweredby.tokyoとmonopo双方の映像制作やキャンペーンのプロデュースを通して、多様なブランドの表現に携わってきました。

1週間の差でmonopoにジョインしたクリエイティブ・ディレクターのメラニーは尊敬する同志で、彼女は2019年からロンドン、私は2020年からベルリンで暮らすこととなり、今また同じ街で共にmonopo Paris設立に携わっていることをとても嬉しく思っています。戦略設計のプロフェッショナルであるマテイスも含め、クリエイティブ・ディレクター/プロデューサー/ストラテジストと全く異なる特性を持った3人が、同じ未来を見据えて設立準備に勤しんでいます。

monopoのアイデンティティを持ちながらも別々の色を持つ3人のカラーが混ざり合い、monopo Parisではさらに新しいmonopoのカラーをお披露目できるのではないかと考えています。

*poweredby.tokyo:東京のアンダーグラウンドカルチャーを紹介する、monopoの自社プロジェクト。人・場所・文化の三つの軸を中心に、東京の今を築くクリエイターたちの物語を紹介していくオンラインプラットフォーム。

monopo EU代表 就任予定 MATTIJS DEVROEDT(マテイス・デヴロッド)コメント

私はベルギーで育ち、ブリュッセルを拠点とするエージェンシー、デュヴァル・ギョーム(Duval Guillaume)でストラテジストとして広告業界への第一歩を踏み出しました。オランダ語、フランス語、英語という多言語が飛び交う素晴らしい環境で、私はこの風変わりな国の国境を越えたところに何があるのか興味を持つようになりました。

2012年にはロンドンに、2016年には東京に移りました。私の焦点は常にブランド戦略であり、ブランドが自国から遠く離れた国でも自分らしくいられるよう支援し、世界中のファンやコミュニティとつながることを使命だと捉えてきました。これはmonopoが特に得意とすることであり、2019年のメラニーとのmonopo London設立への後押しにもなりました。

現在、私はmonopo Londonのマネージング・ディレクター兼ストラテジー・ディレクターを務めていますが、これまでの道のりは素晴らしい経験で、人と違うことを世に生み出すことが価値があるということを自分たち自身に証明することができました。異なる視点を持ち、異なる方法で仕事に取り組み、すでに存在するトレンドやテンプレートに従わないクリエイティブな作品を作る。それは、既存のクリエイティブ業界に居場所がないと感じていたすべてのブランドやクリエイターにとって、monopoが居場所になり得るということでもありました。それが日本におけるmonopoの良さであり、ロンドンにおけるmonopoの強みでもあります。

ヨーロッパ人(私はベルギー人、メラニーはフランス人)である私たちは、monopo Parisを通じて、ヨーロッパのルーツと再びつながることを楽しみにしています。monopoらしさを母国でも実現したいと常に考えており、ブランドやクリエイターがこれまでとは違う働き方や考え方ができる場所を、ついにパリに作ることができることに興奮しています。

monopo Parisクリエイティブ・ディレクター 就任予定 MÉLANIE HUBERT(メラニー・ウベール)コメント

私はフランスの片田舎で生まれ育ち、10年前に留学した後、母国を離れてロンドンと東京に住み、キャリアを積みました。フランスのゴブランでインタラクティブデザインを学び、ロンドンの大手デジタルエージェンシーUNIT9とHugeで、デジタルデザイナーとして実験的なキャンペーンサイトの制作に携わっていました。そしてmonopo Tokyoに2年半在籍した後、monopoのスピリットをヨーロッパに持ち込もうと、4年前にマテイスとmonopo Londonを共同で設立し、クリエイティブ・ディレクターを務めています。パリには多くの友人やコネクションがあります。

monopo Londonの開設は、私自身のビジョンを構築し、自分のやり方で物事を進めることを可能にする、信じられないような経験でした。このような機会と自由を獲得できたことは想像もしなかった、非常にパワフルな財産となりました。当時私の野望は、monopoのスピリットをロンドンに持ち込むこと、そして、私たち創業者の人間的かつ創造的な価値観に従い、異質なタイプのエージェンシーをつくることでした。

ロンドンと東京で10年間、グローバルブランドのクリエイティブ業界で働いてきましたが、私はその経験で磨いてきた視点をいよいよ故郷のフランスに持ち帰ることができ、フランス文化との再会に興奮しています。パリは新しいエネルギーに満ちていて、これからの世代は国際的なものに対してよりオープンになっています! パリには素晴らしくクリエイティブな才能があふれており、その芸術文化はクリエイティビティに特別な角度を与えてくれます。

monopoは、東京のクリエイティブエージェンシーの中でユニークな存在です。monopo Londonは他のエージェンシーの真似をすることなく、ロンドンの中で独自の存在となるように構築してきました。monopoの精神はフランス人と共鳴できると感じていますし、すでに私たちはフランスのクリエーターたちと特別なつながりを持っているのです。朝子が率いるmonopo Parisは、彼女のユニークな視点、経歴、エネルギーにより、これまでとはさらに違う新しいものを作ることができるでしょう。

◆monopo 共同代表 コメント

monopo 代表取締役CEO 佐々木芳幸(YOSHIYUKI SASAKI) コメント

monopoは2011年に設立し、2019年から世界のさまざまな都市に事業展開をしてきました。フランスにゆかりのあるクリエイターたちはその連帯の強さや表現力の高さから、すでに社内外問わず、たくさんの方がmonopoでも活躍しています。

monopo London Co-founderでmonopo Parisのクリエイティブ・ディレクターに就任予定のメラニーはフランス出身。monopo Tokyoでも多くのフランス人が在籍し、フランスのデジタルデザインの専門学校「HETIC」からも継続的にインターンを採用しています。

近年monopoはライフスタイルやファッション、コスメティックブランドとのプロジェクトが増えており、フランスの企業との取引も活発化しています。「ローカルから、グローバルコミュニティを形成していく」monopoの事業展開スタイルとしても、このタイミングで「実体」としてパリ拠点を立ち上げることで、日本とヨーロッパ市場のつながりを強化できればと考えています。

monopo Paris代表に就任予定の友谷は幼少期をパリで過ごし、その後monopo Tokyoの初期からジョイン。ベルリン・ロンドンで経験を積み、日本とパリの橋渡しができる人材です。より多くの企業のみなさまがmonopoを通じて、グローバルブランドの形成や事業進出、プロモーションにご興味を持っていただけたら幸いです。よろしくお願いいたします。

monopo 代表取締役COO兼CTO 岡田隼(SHUN OKADA)コメント

“New Yorker, Londoner, Parisian

世界の大都市にはそこで生きる人々の呼称があり、
彼らのライフスタイルが、世界の産業や文化をリードしている。”
──poweredby.tokyoコンセプト序文

私たちが2016年にpoweredby.tokyoをローンチした時、私にとってニューヨークは数度訪れただけの憧れの街、ロンドンとパリは遠い国の見知らぬ都市でした。その後2019年にロンドン、2021年にニューヨークにブランチができました。そして今年、2023年に、poweredby.tokyoの初期メンバーである朝子を中心に、パリにもブランチを立ち上げます。毎年の訪問を経て、多くの仲間たちと知り合い、いずれの都市も、東京と並ぶ私のホームになりました。

経営者として、仕事人として、こんなに幸せなことはありません。
そして、この感動をより多くの人と共有すべく、これからも活動していきます。お楽しみに。

◆monopoについて

https://monopo.co.jp/

東京発、ロンドン・ニューヨーク・サイゴンを拠点とするグローバルコミュニティをベースにしたクリエイティブエージェンシーとして、これまで世界20カ国、600を超えるブランドをサポート。”Collective Creativity”をミッションに、世界中の個人・ブランドが持つ潜在的アイデアや創造性を共に発揮できるようなコミュニティ作りを行っており、世界中に1000名以上のクリエーターネットワークを持つ。ブランディング・広告・PR領域から、事業開発・組織開発など、組織内から生むクリエイティブを活かしたブランドアクションで、事業フェーズや業種にとらわれない様々なサービスを提供している。

2019年、ロンドンに子会社monopo London.Ltdを設立。2020年、​​ニューヨークに子会社monopo New York LLC、2021年、ベトナムにmonopo Saigonを設立。グループ企業である『poweredby.tokyo』では、東京の知られざる魅力を世界に発信中。

執筆:林亜季(Brand Journalism: https://brandjournalism.jp/

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