本協定は、地方自治体である鹿嶋市と,国内最多優勝回数を誇るプロサッカークラブである株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シーと、総合包装容器メーカーである当社が連携する試みであり、それぞれの持つ知見やノウハウを生かし、資源である包装容器の回収を行うとともに、その資源を活用して再商品化を行い,地域における資源循環と持続可能な社会の形成を推進していきます。
(左から、東洋製罐グループホールディングス㈱ 代表取締役社長:大塚一男、鹿嶋市長:田口伸一氏、
㈱鹿島アントラーズ・エフ・シー 代表取締役社長:小泉文明氏)
包括連携協定の目的
東洋製罐グループは、100年以上にわたり、食べ物や飲み物、生活用品を包み、必要な方々へ届け、人々の生活を支えるインフラとして包装容器に関する技術を培ってきました。一方で、使い終わったらごみになってしまうという課題にも100年以上向き合っています。缶やPETボトル、ガラスびん、ダンボールなど、さまざまな資源を循環させていくシステムづくりも持続可能な事業運営の一環として取り組んでまいりました。
現在、紙コップやPETボトルキャップの水平リサイクルの実現に向け、さまざまな取り組みや研究開発をすすめております。しかしながら、リサイクル技術が確立されても、容器が分別・回収されなければ、資源循環は実現できません。そのためには、生活者一人ひとりの行動が必要不可欠となります。本協定を通じ、鹿嶋市のみなさまと一緒に持続可能な街づくりについて考え、鹿島アントラーズの持つスポーツチームの力を活かしてその活動を推進していきたいと思います。
具体的な取り組み
鹿嶋市の学校や施設を中心に、PETボトルキャップや紙コップの回収を行います。そして回収された資源を、カシマスタジアムで利用可能なアイテムに再生品化します。自分たちで集めたキャップや紙コップが、実際にスポーツチームの試合会場で再利用されている姿を市民の方やサポーターの方に実感していただき、分別・回収の啓発を進めていきます。また、お祭りやイベントでの資源循環に関する啓発活動も3者で一緒に取り組んでまいります。
東洋製罐グループは、社会や地球環境について長期的な視点で考え、すべてのステークホルダーの皆さまに提供する価値が最大化するよう、2050年を見据えた「長期経営ビジョン2050『未来をつつむ』」を2021年5月に策定しました。当社グループの目指す姿・ありたい姿を「世界中のあらゆる人びとを安心・安全・豊かさでつつむ『くらしのプラットフォーム』」と位置づけ、「多様性が受け入れられ、一人ひとりがより自分らしく生活できる社会の実現」「地球環境に負荷を与えずに、人々の幸せなくらしがずっと未来へ受け継がれる社会の実現」を目指し、事業活動を推進してまいります。