当社と慶應義塾大学との間において実施中の後発医薬品(ジェネリック医薬品)普及に関する共同研究の途中成果について、南アフリカで開催された15th IHEA World Congressにて発表いたしました。
■はじめに
当社は医療ビッグデータ事業において、厚労省が掲げている目標である「2023年度末までに全ての都道府県でジェネリック医薬品(※1)の使用割合 80%以上」に有効な施策を提案するべく、2022年7月より慶應義塾大学との間においてジェネリック医薬品普及に関する共同研究を実施しております。(https://www.jast.jp/news/14800/ 参照)
この度、本研究の途中成果につきまして、2023年7月8日(土)~12日(水)に開催されました、「15th IHEA World Congress」にて発表をいたしました。
■学会概要
名称 :15th IHEA World Congress
テーマ :Diversity in Health Economics
日時 :2023年7月8日(土)~12日(水)
会場 :Cape Town International Convention Centre
■演題
「Pharmacy Adoption and Supply Constraints in Generic Pharmaceuticals: Evidence from Japan」
■発表内容については以下のリンクよりご確認ください。
Abstract:https://healtheconomics.confex.com/healtheconomics/2023/meetingapp.cgi/Paper/8714
Poster :https://prtimes.jp/a/?f=d92153-43-227e8d52b45abea7155cb77a0fdae9a9.pdf
写真:本学会にて研究成果を発表した筧 悠夫氏(慶應義塾大学 経済学研究科)
■International Health Economics Association(IHEA)については以下のリンクよりご確認ください。
IHEAサイト:https://healtheconomics.org/
■未来共創Labについて
当社は医療ビッグデータ事業として、医療現場や各種保険者様が抱える課題の解決へ向けて、メディカルビッグデータ(レセプトデータ(※2)、健康診断データ等)を利用した医療DXを推進しております。当社データの価値を高め、お客様の課題を解決するための可能性を広げるべく、今後も本研究における分析を進めてまいります。
また未来共創Labでは、SDGs(Sustainable Development Goals)目標3「すべての人に健康と福祉
を」、目標9「産業と技術革新の基盤を作ろう」へ向けて、メディカルビッグデータを利活用した健康増進
を目的とし、産学連携での商材開発・共同研究を実施しております。
■共同研究者
中嶋 亮 氏(詳細は以下のリンクよりご確認ください。)
慶應義塾大学 経済学部 教授
<略歴>
1994年 京都大学農学部農林経済学科卒業
2004年 ニューヨーク大学経済学部博士課程修了(Ph.D. in Economics)
応用計量経済学を専門としており、2018 年に日本経済学会石川賞を受賞。
社会的相互作用の実証分析を研究テーマとして、人々が市場を超えたチャンネルで互いに影響しあうメカニズムと、その相互作用から発生する外部経済性についてデータでの検証を行ってきた。
※1:ジェネリック医薬品について
新薬(先発医薬品)の特許が切れた後に製造販売される、新薬と同一の有効成分を同一量含み、効き目が同
等な医薬品(厚労省より)のことです。
※2:レセプトデータについて
レセプトとは、患者が受けた保険診療について、医療機関が保険者(市町村や健康保険組合)に請求する医療報酬の明細書のことです。医科・歯科の場合には診療報酬明細書、保険薬局における調剤の場合には調剤報酬明細書、訪問看護の場合には訪問看護診療費明細書とも言います。1患者、1か月、1医療機関あたりで1件のレセプトにまとめられており、患者が医療機関を受診した原因となる疾病情報や、医療費を支払っている情報等を保持しています。当社ではこれらの各種情報をデータベース化して保持しています。
【本件に関するお問い合わせ】
日本システム技術株式会社 未来共創Lab
お問い合わせ:https://www.jastlab.jast.jp/contact/
未来共創Labサイト:https://www.jastlab.jast.jp/
以 上