国内のM&A件数は年々増え続けています。その背景には高齢化や後継者不在という問題もありますが、一方で会社の成長戦略の一つとして「他の会社を譲り受けることで成長を加速させる」という選択肢が増えていることもあります。
今回は弊社でお手伝いをさせていただいた事例で、まさに上記のような理由でM&Aによる譲受を行った事例を紹介させていただきます。
譲渡側の株式会社はろうすは、注文建築やリフォーム事業を手掛ける住宅建築会社です。「自然素材の家」をコンセプトとし、地域密着型で事業を展開しています。
譲受側の株式会社AGILE INNOVATIONは、給水排水工事・浄化槽設備工事・リフォームメンテナンス工事など、給排水衛生設備業を手掛ける企業です。複数のグループ企業を傘下にもち、住宅建築業を中心として幅広く事業を展開しています。
株式会社AGILE INNOVATIONは以前よりM&Aによる成長戦略を取ってきており、2度目となる本M&Aはさらなる事業拡大が目的です。菅原社長はM&Aを行う理由について「自社でゼロから事業を始めるよりも経営の速度が早められる」と述べています。
相手先企業の業種は限定せずに検討していましたが、株式会社はろうすの事業内容とシナジー効果に期待できるとの判断から本M&Aに至りました。
今後は、株式会社はろうすの強みである注文建築とAGILEグループで展開する水道事業とを連携することで併設型の支店を展開するなど、効率的な事業拡大を図ります。
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譲受企業 株式会社AGILE INNOVATION 代表取締役社長 菅原直樹氏のコメント
当社は以前よりM&A戦略を取っており、今回は2回目のM&Aとなりました。M&Aは経営速度を速める有効な手段だと思っています。
業種は限定せずに相手先企業様を検討しましたが、株式会社はろうす様の事業内容が素晴らしく、当社の事業とシナジー創出が見込めると考えました。
業種は限定せず、同じ業界の会社様も他の業界の会社様も検討しました。その中で、はろうす様の事業内容が素晴らしかった点が一番の決め手となりました。当社の事業と掛け合わせた時に、シナジー効果が得られるだろうと思いました。
また、道元社長が素晴らしい考え方や想いをお持ちで、それが最後の決め手となりました。
今後は、AGILEグループとして今まで広げてきたものをはろうす様とリンクさせ、全国に拡大していきたいです。
AGILEグループは水道事業や基礎事業など幅広く展開しているので、はろうす様と連携し世の中に広げていくと、様々なところにシナジー効果が得られると思っています。
これからもM&Aは一つの経営戦略になると思っています。今後注力していきたい事業があるので、その事業に強みを持つ会社を愛知県内で探していきたいと考えています。
■譲渡企業
会社名:株式会社はろうす(設立約27年)
事業内容:注文建築、リフォーム事業
本社所在地:愛知県知多市
■譲受企業
会社名:株式会社AGILE INNOVATION(設立約10年)
事業内容:給水排水工事や水廻り全般工事など住宅建築業
本社所在地:愛知県津島市
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参考
「M&A総合研究所」ではM&Aを分かりやすく解説した記事を公開しております
M&Aとは?:https://masouken.com/M&A
事業承継とは?:https://bit.ly/3QwQb5
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