衣料廃棄物から生まれたサスティナブルな安全包帯ボール「moffn(モフン)」新発売

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「切れ端を捨てるのがもったいない」という思いから生まれた一つのアイデア、そして一つの商品ができました。幼児教育、スポーツコミュニケーション、高齢者介護、プロアスリートコーディネーショントレーニング等々の観点から有効活用の可能性が広がるサスティナブルボール。
開発には幼児教育の研究をされているお茶の水女子大の宮里暁美教授と、スポーツコミュニケーションの研究をされている松元剛氏らの協力により、大きさ、重さ、容積率等々の研究を重ね、幾度となくモニターによる検証をして完成されたボールです。幼児が使う、高齢者が使うことを想定しているため、安全な構造と衛生面でのチェックを繰り返し、現在のボールの仕様になりました。投げやすく掴みやすい、転がりにくく撥ねない、汚れたときには洗える安心衛生的なボールです。
音もしないので室内での利用でも、周りに迷惑をかけません。

工場から出る衣類の切れ端を再利用。
当たっても痛くない、投げやすく、つかみやすい
サスティナブル安全ボール「moffn」9月1日発売
包帯製なので、洗ってもすぐ乾き、何度でも繰り返し使えます

医療用の包帯を肌着用に改良を加え特許を取得し、包帯パンツ®として全国の百貨店を中心に販売している肌着メーカー・ログイン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表:野木志郎)は、2023年9月1日より、包帯製のボール「moffn」を当社ECサイトにて販売開始いたします。

工場から出る衣類の残生地。産業廃棄物から何かを産めないかと、試行錯誤を重ね、残生地をカットしてボールの内容物にすることを考案し、その形状と構造で特許を取得しました。(特許第7267658号)

ふんわりしたボールなので、幼児でも掴みやすく、また投げやすい形状になっているため、室内でのボール遊びが全力でできる安全なボールです。ボールとして投げたり掴んだりすることはもちろん、積み木のように重ねたり、平たくするとフリスビーのようにも投げられ、携帯用の枕にも早変わりすることができる安全なボールです。幼児の運動能力の発達に寄与する安全なボールが完成しました。外側が包帯、中身は肌着用切れ端を使っているため、汚れたら洗濯し乾燥すれば何度でも使えます。

【URL】 https://www.moffn.com
包帯生地で、何度も洗えるボール。二重構造のため、外側が破れたら交換ができる。

moffn(モフン)」の由来は、もふもふとした手触り、やわらかさを表現しております。何度でも洗える、包帯製のサステナブルなボールです。通常、一般的なボールは跳ねる、転がる、が特徴です。しかし、その跳ねる、転がるが原因で室内では音が大きかったり、モノを壊したりするので使用は控えられ、屋外では事故の原因になったりもするため、保育所や幼稚園ではボールの使用を控えている施設も多いのが現状です。このmoffnは程よい弾力とやわらかな感触は子供にとって掴みやすく投げやすい構造になっており、当たっても痛くないので、家の中でも全力でボールを投げることができます。また一般のボールは洗えるものと、洗えないものがあります。このmoffnは包帯生地と一般的な肌着用の生地でできているので、何ででも洗う事ができ、清潔感を保つことができます。外側が破れた場合、二重構造になっているため、外側だけを新品に交換する事もできますので、長い間使えるサスティナブルなボールです。
また、ご高齢の方々にも今までできなかった施設内でのボールを使っての運動することや、持っているだけで包帯のザラザラ感が刺激になり、高齢者介護施設などにも提供していきたいと考えています。
直径8cmと12cmの2サイズ展開。年齢や握力を超えた、バラエティ豊かな活用シーンを提供

■8cmタイプ

ある程度ものが投げられる子供のためのボールで、どこでも持ち歩きができる大きさ。
大人でもスポーツでのコーディネーショントレーニングに使えるタイプ。

サイズ:約80(mm)
価格:1,000 円
色:10種類

■12cmタイプ

モニターの中で一番人気の大きさ。大きすぎず小さすぎない大きさで、2歳児でも簡単に掴んで投げられる大きさ。

サイズ:約120(mm)
価格:1,000円/
色:10種類

工場の担当者からの声を機に商品を開発
当社ではこれまで医療用包帯に改良を加えた「HOHTAI®」を開発し、アンダーウエアを作り、様々なテーマを持って商品開発を手掛けてきました。包帯の素材自体高額であるため、前々からパンツを裁断した後の残生地は勿体ないと思っておりましたが、有効利用が思いつかず、そのまま産業廃棄物として処理しておりました。
コロナも落ち着き、もう一度「包帯パンツ」を見直しを行おうと全ての工程を再度チェックしたときに、パンツの裁断を終えた残生地の多さに課題を感じ、残生地の有効活用を考えました。そのときに意見をくださったのが、幼児教育の研究をしておられるお茶の水女子大:宮里暁美教授、そしてボールコミュニケーションの研究をされている一般社団法人代表:松元剛さんでした。お二人の協力の元、モニターを重ね、「ボール」が最良という結論に達し、大きさ、重さを精査していきました。
現在、日本の衣料廃棄物は年間50万トン、そして1日に焼却される衣料の総量は1300トン。(※1)この環境下で我々ができる事は一つずつ解決せねばならないと決意し、開発する事にしました。
コロナの影響でアパレルに対する思考も変わり、高級化と低価格化が進む日本の市場で、この衣料廃棄物の課題は大きな課題です。この残生地の有効利用を全体に広げる活動も今後はスタートさせていきます。

※1:「サスティナブルファッション > 環境庁より引用(https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/

お茶の水女子大・宮里暁美教授 コメント
「ずっと持っていたくなる触り心地の良さと、どこに当たっても痛くない安心感が魅力。投げやすくキャッチしやすいから遊び方は無限です。赤ちゃんから幼児そして高齢者も楽しく遊べる、新しい感覚の魔法のボールです。」

一般社団法人コーチトラスト代表理事:松元剛氏 コメント
「やわらかく、いろんな形に変えて遊ぶことができます。そのやわらかさ故に掴みやすく、ボール投げに最適。また弾み過ぎず、当たっても痛くないので、キャッチボールが容易になりました。転がり過ぎないので、ボールを転がして遊ぶことも楽しめます。様々な運動遊びを体験してみましょう!」

これまでの商品例と今後の展望 ―カラダに優しいアンダーウエアを―
当社では「人の肌に快適なウエア」をモットーに、ものづくりに励んできました。一般的な肌着は丸編みという組織で製造しますが、当社の包帯素材は経て編みという特殊な編み組織で、肌着業界では非常識と言われ続けています。しかし、医療の現場では肌にとって最良の環境が実証されている「包帯」を使用すれば、人の肌にとって最適なアンダーウエアとして開発をし続けます。

これまでに開発した商品例
・ウエストゴムの不快感を解消したパンツ「ウエストゴムなし包帯パンツ」(世界初)
https://store.sido-japan.com/view/item/000000000410?category_page_id=ct78
・戦国武将の甲冑のデザインを配した「甲冑パンツ®」(2015年MADONNAのワールドツアーで採用になりました)
https://store.sido-japan.com/view/item/000000000363?category_page_id=ct87

今後の展開
残生地の有効利用については当社の取り組みに終わらず、大手ファストファッション業界、大手アンダーウエア業界などに提案し、その運動を海外のメーカーにも展開していく予定です。現在、インドの大手縫製メーカーとは合意し、その動きを周辺メーカーに広げて行きます。
また残生地の有効利用方法として、各種知育商品、高齢者介護商品等を企画中で、それぞれアメリカ、インドへの提携先も交渉中です。

ログイン株式会社
【会社概要】
社名:ログイン株式会社
本社所在地:東京都渋谷区渋谷3−8−12 渋谷第一生命ビル3F
代表取締役:野木志郎
事業内容: 肌着の企画・製造・販売
設立: 2006年8月25日
HP:https://rogin.co.jp/

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