経済産業省が推進する高温ガス炉実証炉開発の中核企業に選定

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高温ガス炉を活用した水素ターミナルのイメージ高温ガス炉を活用した水素ターミナルのイメージ

三菱重工業はこのほど、経済産業省資源エネルギー庁(以下、資源エネルギー庁)が推進する高温ガス炉の開発を担う中核企業に選定されました。今後、中核企業として高温ガス炉実証炉の開発を推進し、資源エネルギー庁が2030年代の運転開始を目指す実証炉の建設に向け、研究開発および設計、建設まで一括して取りまとめます。

2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、製鉄、化学などの産業分野や運輸分野で水素の利活用に向けた取り組みが進められており、その実現には大量の水素が必要となります。高温ガス炉は900℃以上の超高温の核熱を供給できる点が特長で、高温ガス炉をカーボンフリー高温熱源として大量かつ安定的な水素製造に活用することにより、製鉄をはじめとした産業分野の脱炭素化へ貢献することが期待されています。

当社は1970年代より高温ガス炉開発に取り組んでおり、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(以下、JAEA)の高温工学試験研究炉(HTTR:High Temperature Engineering Test Reactor)の建設に幹事会社として参画するなど、技術を蓄積してきました。また、2022年度からHTTRによる水素製造実証事業(注)にも参画しており、HTTRに水素製造設備を接続した水素製造の実証試験をJAEAと連携して進めています。今回の選定は、これまでの高温ガス炉開発における当社の豊富な実績や研究開発への積極的な取り組み、高い技術力などが評価された結果と考えています。

三菱重工はこれまで培ってきた高い技術力を生かし、中核企業として高温ガス炉実証炉の開発に取り組んでいきます。

(注)2050年カーボンニュートラル実現に向けたHTTRによる水素製造実証事業について、詳しくは以下のプレスリリースをご覧ください。
https://www.mhi.com/jp/news/22042203.html

【三菱重工の高温ガス炉開発について】

三菱重工 | 高温ガス炉
高温ガス炉はセラミックス(炭化ケイ素等)被覆の燃料と化学的に不活性なヘリウムガスを冷却材として使用することで、約1,000°Cの高温の熱エネルギーを取り出すことが可能な原子炉です。

■三菱重工業株式会社

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