フジッコ株式会社との共同研究 肌の健康を守る機能性表示食品の届出受理

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株式会社ダイセル(本社:大阪市北区)とフジッコ株式会社(本社:神戸市中央区、以下フジッコ)との共同研究成果をもとに、大豆イソフラボンとラクトビオン酸を機能性関与成分とした、肌の健康を維持する機能性表示食品をフジッコが消費者庁へ届出し、2023年7月11日に受理されました。

 近年、女性特有の健康課題のケアを目的とした「フェムケア」という言葉が社会的な関心を集めており、これに関連して女性ホルモン様作用(※1)をもつ大豆イソフラボンは、フェムケア用の健康素材として注目されています。フジッコは、大豆胚芽から抽出・精製した大豆イソフラボン素材である「フジフラボン®」(※2)を開発し、更年期女性の骨の成分維持を中心とした機能性研究を行ってきました。女性ホルモンのエストロゲンは体内でエストロゲン受容体に結合すると、表皮細胞の細胞分裂の促進や皮膚線維芽細胞の活性化により、コラーゲンやヒアルロン酸の産生を促すことが知られています。そこで、大豆イソフラボンの新たな機能として、肌の健康機能に着目した研究をフジッコと共同で実施しました。

 当社の健康食品素材であるラクトビオン酸は、ミネラルの吸収促進が期待される難消化性のオリゴ糖です。肌の乾燥が気になる女性を対象としたヒト試験において、「フジフラボン®」と「ラクトビオン酸」を同時に摂取することで、女性の肌機能改善効果がより高くなり、肌の弾力が維持されることを確認しました。(図1)[1,2]。本研究の成果は、当社とフジッコとの共同出願により特許を取得しています。

図1. 皮膚粘弾性の変化量 R5正味の弾性(左)、R7戻り率(右)図1. 皮膚粘弾性の変化量 R5正味の弾性(左)、R7戻り率(右)

 今後はフジッコと協力して、飲料やサプリメント等のメーカー向けに「ラクトビオン酸」と「フジフラボン®」との原料販売を進めていく予定です。また、大豆イソフラボンとラクトビオン酸を摂取することによる「肌の水分量」および「肌のバリア機能の維持」についても効果が確認されており[1]、「肌の弾力を維持」する機能と併せた3つのヘルスクレーム(※3)を謳った機能性表示食品の届出も進めています。

 引用資料:[1] 赤木ら, 薬理と治療2022年50巻5号, 817-833ページ

      [2] 本間香ら,第76回日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 2022; 3N-11p, 305ページ

 ※1:「女性ホルモン様作用」とは、女性ホルモンの「よう」な働きをする、ということを意味します。

 ※2:「フジフラボン」はフジッコ株式会社の登録商標です。

 ※3:「ヘルスクレーム」とは、有効性・機能性に関わる健康を強調する表示を指します。

別表

【機能性表示食品の届出内容】

届出番号

I226

届出表示

本品には大豆イソフラボンとラクトビオン酸が含まれます。大豆イソフラボンと

ラクトビオン酸には、同時に摂取することにより、肌の乾燥が気になる女性の肌

の弾力を維持し、肌の健康を守るのを助ける機能があることが報告されています。

機能性関与成分

大豆イソフラボン 25 mg

 ラクトビオン酸 250 mg

公開日

2023年7月11日

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