ジェンパクトの調査で企業の持続可能性への取り組みと業績向上の関連性が明らかに

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デジタルトランスフォーメーションを支援するグローバル・プロフェッショナル・サービス企業のジェンパクト(NYSE: G)は、経営幹部を対象とした企業の持続的成長におけるテクノロジー活用についての最新グローバル調査「Tech for Progress 360」の第2部を発表しました。調査では、気候変動に関連する持続可能性への取り組みを実践している企業の業績が向上している傾向が明らかになりました。
本調査の第2部「Tech for Progress 360:データドリブンなインサイトで気候変動への取り組みを加速」では、気候変動に関連する持続可能性への取り組みを実践していることに「強く同意する」と回答したグループ(本稿ではサステナビリティリーダーと定義)の58%が業績が向上したと回答しており、それ以外のグループの回答40%に対して高い比率を示しています。また、サステナビリティリーダーの70%が、過去2年間に人工知能(AI)や高度なアナリティクスなどの革新的なテクノロジーを導入したと回答しており、それ以外の回答者45%よりも高くなっています。これにより、サステナビリティリーダー企業が、組織全体でデジタルテクノロジーとデータを活用し、ビジネスの中心に置くべき環境の持続可能性の重要性を理解、実装することで、イノベーションを多面的にリードしている状況が見て取れます。

また、サステナビリティリーダーは、気候関連の持続可能性における意欲的な目標を推進するために、50%がAIの可能性、40%が高度なアナリティクスの可能性を認識していると回答しており、テクノロジーの果たす役割の重要性が明確になっています。一方、他の回答者では、それらのテクノロジーの可能性についての認識が低くとどまっており、AI、データ、アナリティクスを活用して組織の持続的な価値を引き出す方法を認識しているリーダーと、それ以外のグループとの間にギャップが拡大しています。

本調査は、米国、英国、ドイツ、日本、オーストラリア、カナダのグローバル企業の経営幹部500名を対象に実施され、第2部では、環境・社会・ガバナンス(ESG)をテーマに、規制当局が報告要件を強化し、顧客、投資家、従業員からの責任要請が拡大する中で、企業が直面する課題と機会について考察しています。

ジェンパクトのチーフ・ストラテジー・オフィサー兼エンタープライズ・サービス・アナリティクス・ビジネスリーダー、ケイティ・スタインは、以下のように述べています。「経済の不確実性が高まる中、今こそ環境と企業の長期的な持続可能性と収益性に大きなインパクトを与えるESG関連リスクを特定、管理、削減するべき時です。ここでは、スマートかつアジャイル、またデータドリブンなアクションプランを実践できる企業が勝者となります。高度なアナリティクス、AI、自動化を人間の判断と組み合わせることが、企業がレジリエンスや、健全な環境、より強固なコミュニティを構築するために価値あるトランスフォーメーションを推進する上で重要な役割を果たします」

データドリブンなインサイトで環境の持続可能性を追跡する

もはや、環境の持続可能性を無視したり、リップサービスにとどめる時代ではありません。規制当局がESGの実践をより厳しく監視する中、企業はデータドリブンなインサイトを積極的に活用し、自社の取り組みやサプライチェーンのエコシステム全体を追跡する方法に、より注力する必要があります。

持続可能なビジネスの実践をリードしている企業のグループでは、58%がデータやインサイトを活用して、パートナーに持続可能性の目標に向けた前進を促すと回答しており、その他の回答者47%に対して高い比率を示しています。

一方、このようなサステナビリティリーダーの回答で、気候目標に対するパフォーマンスの追跡、排出量の報告、規制の監視を実践するという可能性が他のグループより高く示されてはいません。これは、政府や規制機関が、一貫性のある、比較可能で、信頼できる気候関連情報を、ステークホルダーに提供するように求め続けている中で、リーダーおよびそれ以外にかかわらず、すべての企業にとって、さらに取り組むべき分野が拡大していることを示唆しています。

気候変動との闘いをリードする

AIとアナリティクスを活用して、持続可能性の目標に対し、より迅速なインサイト収集、監視、報告に成功した代表的な例として、ジェンパクトとフォーミュラEチーム、エンビジョン・レーシングのパートナーシップが挙げられます。両者は、レーストラックでのパフォーマンス向上のみならず、レーストラックの外でも、データとイノベーションを活用して気候変動に立ち向かうという意欲的な目標を達成するために協力しています。

エンビジョン・レーシングは、最も環境に配慮したレースの最も環境に配慮したチームとして、2020年にカーボン・トラストからカーボンニュートラル認定を受けた最初のフォーミュラEチームです。チームは、ジェンパクトのデータアナリティクスの専門知識を活用し、カーボンニュートラルな状態を報告・維持するための二酸化炭素排出量データ収集の合理化、分析、自動化に取り組み、カーボンレポート作成に費やす時間を50%削減しました。また、ジェンパクトは、AIとアナリティクスを駆使したカーボン計算機を構築し、より環境に配慮した移動手段の意思決定を支援しています。これにより、2拠点間の距離などのデータを収集し、機械学習モデルを使って移動内容を予測し、二酸化炭素排出量に基づいたチームの移動における推奨事項を提示しています。

エンビジョン・レーシングとジェンパクトのパートナーシップは、今週末の7月16日と17日にニューヨークで、また7月30日と31日にロンドンで開催される決勝レースE-Prixでもご覧いただけます。

エンビジョン・レーシングのオペレーションディレクター兼ジェネラルカウンセル、ジェニファー・バビントン氏は次のように述べています。「ジェンパクトの最新の調査は、成功する組織は、地球が繁栄して初めて勝利することができるという、エンビジョン・レーシングの信念を強調しています。ジェンパクトは、私たちのカーボンレポートプロセスに自動化を組み込むことで、報告のスピードと正確性を向上させるだけでなく、二酸化炭素排出量とオフセットデータに関するインサイトに容易にアクセスできるようにユーザーフレンドリーなアプローチを構築し、コミュニティと地球に持続的なインパクトを与えるという私たちの選択を継続的に支援してくれています」

「Tech for Progress 360」は、FORTUNE Brand Studioと共同で実施され、企業の持続的成長のために、テクノロジーがどのように活用され、利益を超えたインパクトを生み出せるかを分析しています。レポートは3部構成で、「企業文化と従業員体験の向上」 「環境の持続可能性」 「DEI – Diversity:多様性、Equity:公平性、Inclusion:包括性」の3つの目標における企業の取り組みを検証しています。

詳しくは、https://www.genpact.com/tech-for-progress/environmental-sustainability(英語)をご覧ください。

調査について

ジェンパクトとFORTUNE Brand Studioは、2021年秋に米国、英国、ドイツ、日本、オーストラリア、カナダの経営幹部500人を対象にオンライン調査を実施し、「従業員体験の向上」「多様性、公平性、包括性を通じたコミュニティ強化」「環境保護」という3つの明確な目的に対するビジネスの進展と、企業が利益を超えてどのようにテクノロジーを活用しているかを調査しました 回答者の約30%がCレベルの役職、残りが部門長レベルとなっています。回答者は、金融、IT/テクノロジー、サプライチェーン/調達、オペレーション/生産、コンプライアンス/リスク、経営全般、デジタルイノベーション、ビジネストランスフォーメーション、営業、マーケティング、人事の各部門のリーダーで、所属企業は、すべて年間売上高が10億米ドル以上を対象としています。

ジェンパクトについて

ジェンパクト(NYSE:G)は、ビジネストランスフォーメーションの実現を支援するグローバル・プロフェッショナル・サービス企業です。私たちは、「人々にとってより良い世界のあくなき追求という」パーパスに導かれ、デジタル主導のイノベーションとデジタルを活用したインテリジェント・オペレーションをお客様に提供しています。フォーチュン500をはじめとするグローバル企業の数千単位のプロセスを改革、実行してきた経験に基づき、大規模で実質的なトランスフォーメーションを推進します。私たちは、デザイン思考で考え、デジタルでビジョンを描き、データとアナリティクスで問題を解決します。グローバルで100,000人を超える従業員が、エンド・ツー・エンドのオペレーションとAIプラットフォーム「Genpact Cora」を駆使し、日々お客様のオペレーションの追求に励んでいます。ニューヨークからニューデリーまで、その間の30か国以上で事業を展開するジェンパクトは、エンド・ツー・エンドで拠点をつなぎ、すべてのプロセスを再考し、企業の働き方を変革します。ジェンパクトは、スタートからゴールまで各ステップを再構築することが、より良いビジネス成果を生み出すことを理解しています。対象が何であれ、私たちはお客様と一緒にデジタル・トランスフォーメーションを加速させ、飛躍的かつ持続的な成果を創出します。詳しくは、https://jp.genpact.com/、LinkedIn、Twitter、YouTube、Facebook等をご覧ください。

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