本取り組みは、当社団が運営するイノベーション創出拠点MUIC Kansai(以下 MUIC)の課題解決プログラムとして採択され、MUICの会員企業とそのグループ企業が運営するホテルと協業し、会社の垣根を越えた業界連携の取り組みとして進めてまいります。
観光業界はポストコロナの現在、外部環境の急激な変化に伴い、国内旅行者のニーズや価値観を的確に把握し、柔軟かつ迅速に対応する重要性が一層高まっています。しかしホテル業界では、顧客満足(CS)のアンケートや口コミは確認している一方、顧客属性やニーズを反映したマーケティング施策は十分に行えていない、といった課題がありました。
そうしたホテル業界の課題解決に向けMUICが主導し、Koeeruが提供するデータプラットフォームを基盤とした、下記の実証実験を実施いたします。
- 実証実験概要
1. 実証期間:2022年7月15日(金)順次~ 3カ月程度(予定)
2. 参加ホテル:大阪市内の以下7施設
・ ヴィアイン大阪京橋
・ ヴィアインあべの天王寺
・ クロスホテル大阪
・ ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 大阪御堂筋
・ ザ ロイヤルパーク キャンバス 大阪北浜
・ ホテル阪急レスパイア大阪
・ フォーズホテル近鉄 大阪難波
3. 調査方法:各ホテルの宿泊者を対象とし、アンケート用のQRコードが掲載されたカードを配布
- 本取組みの特徴
① ホテルとの協業による面でのVOC収集
今回の取り組みは、VOCを集めて宿泊事業者に還元することで大阪を応援することを目指しています。アンケート内容も各ホテルの満足度ではなく、大阪への宿泊に特化したものにすることで、宿泊客の動向やニーズに応じた施策の検討が可能となります。
また、大阪全体の傾向と自社ホテルの結果を比較・分析することで、今後のプラン開発やプロモーション戦略等の具体的なマーケティング施策につなげていただくことに貢献します。
② 地域貢献を目的としたインセンティブ設計
今回VOCの収集にあたり、回答の動機付けとして「Survey for good」というVOCに関わる全てのステークホルダーが一体となり社会課題を解決するためのCDPを構築する仕組みを採用しました。
こちらは1回答=39円が、回答者が選択した大阪府内の基金に自動的に寄付される仕組みとなっており、宿泊した地域、ホテルを応援したいという地域貢献の想いを動機付けとするものです。
本実証実験を通して、MUICとKoeeruはホテル業界の課題解決を支援するとともに、2025年の大阪・関西万博に向けてますます活気づく関西エリアの観光振興に貢献することを目指してまいります。
- 【ご参考】
MUIC Kansai(ミューイックカンサイ)について
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループおよび株式会社三菱UFJ銀行が設立した、一般社団法人関西イノベーションセンターが運営する観光産業をテーマにしたオープンイノベーションの創出拠点です。2025年大阪・関西万博を見据え、大企業とスタートアップ、自治体等が連携し、観光産業の課題解決とともに新たな事業創出を目指した活動を行っております。
・ 運営法人 一般社団法人関西イノベーションセンター
・ 所在地 〒541-0044 大阪府大阪市中央区伏見町3-6-3
・ 開業 2021年2月22日
・ URL https://www.muic-kansai.jp/
Koeerü(コエル)について
Koeerüは、VOCに特化したクライアントデータプラットフォーム(CDP)を開発する京都発のスタートアップ企業です。
デザイン思考に基づき、自社開発のVOCプロダクトをカスタマイズし、お客様の抱えるデータ課題に対して独自のDXソリューションを提供しています。
・ 社名 株式会社Koeerü
・ 代表者 代表取締役 マクドウェル マイケル グレゴリー(Michael Gregory McDowell)
・ 所在地 〒600-8047 京都府京都市下京区 石不動之町682-6(京都オフィス)
〒248-0011 神奈川県鎌倉市扇ガ谷1丁目8-1山口ビル3F(鎌倉オフィス)
・ 設立 2021年3月11日
・ URL https://koeeru.com/
- 本件に関するお問い合わせ先
MUIC Kansai 問い合わせフォームよりお願いいたします
URL:https://www.muic-kansai.jp/contact/