沖縄市との資源循環型システムの実証実験について

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三菱ケミカルグループ※1(以下「当社グループ」)は、沖縄市と連携し、当社グループの植物由来の生分解性樹脂「BioPBS™」を使用した紙コップを起点とする資源循環型システムの実証実験を行うことをお知らせします。

 

沖縄市は2023年8月25日より開催される「FIBA バスケットボールワールドカップ2023」の開催地です。大会PRを目的に沖縄市が製作した4万個のオリジナルデザインの紙コップの内側には、耐水性付与のためBioPBS™が使われています。紙コップは2023年3月15日に行われた、Bリーグのプロバスケットボールチームである琉球ゴールデンキングスのホーム戦をはじめ、今後、沖縄市内等でのイベントでドリンク提供用の紙コップとして使用されます。

沖縄市が製作したバスケW杯PR紙コップ(紙コップの流通は同市と株式会社シンギが連携)沖縄市が製作したバスケW杯PR紙コップ(紙コップの流通は同市と株式会社シンギが連携)

使用済みの紙コップは、琉球管理産業株式会社が回収・運搬し、共和化工株式会社と琉球大学が、同大学内の堆肥化施設で牛糞と一緒に堆肥化を行います。堆肥は沖縄市内の緑化活動などに用いる計画で、本取り組みを通して沖縄市における資源循環型システムの実証を行います。さらに、沖縄市、琉球管理産業が中心となり、沖縄市内の小学校での出前授業なども行う予定です。

琉球大学の堆肥化施設琉球大学の堆肥化施設

堆肥化の様子堆肥化の様子

当社グループは、革新的なソリューションを提供するスペシャリティマテリアルカンパニーとして、これからもBioPBS™の展開を通じ高付加価値な製品を提供するとともに、サステナブルな社会の実現に貢献していきます。

※1三菱ケミカルグループは、三菱ケミカルグループ株式会社とそのグループ会社の総称です。

 

ご参考:BioPBS™について

BioPBS™は、三菱ケミカル株式会社が開発、基本特許を有し、タイPTT Global Chemical社と折半出資するPTT MCC Biochem Company Limitedで製造する植物由来の生分解性樹脂です。自然界の微生物によって水と二酸化炭素に分解されるため、自然環境への負荷が少ない樹脂素材です。また、他の生分解性樹脂に比べ、低温ヒートシール性・柔軟性などで優れた性能を有しています。

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