「スーダン人道危機2023」プログラム開始を決定

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緊急人道支援組織 ジャパン・プラットフォーム(東京都千代田区/以下、JPF)は、本年4月15日に勃発したスーダン国軍(Sudanese Armed Force:SAF)と即応支援部隊(Rapid Support Force:RSF)の間における武力衝突によりスーダン国内外に大量の難民が発生、人道危機に直面していることを受け、「スーダン人道危機2023」支援プログラムの開始を決定しました。

SAFとRSFの間では複数回にわたり停戦とその延長が発表されたものの、衝突行為は継続し、多くの犠牲者および避難民が発生しています。この戦闘による死者は5月9日時点で少なくとも604人、負傷者は5,100人超とされています1。スーダンにおける国内避難民数は、5月5日時点で推定73万人以上、国境を越えて避難した人の数は、5月7日時点で推定17万人以上2、今後スーダンからの難民は86万人を超える可能性もあるという報告3もでています。

スーダンをはじめ、南スーダン、エチオピア、チャドなどの周辺国は、継続する戦闘や経済危機、気候変動を受けて、すでに過酷な人道危機下にある地域です。国際社会からの人道支援資金が縮小する中、さらなる支援ニーズを生みだしていることから、JPFはプログラムを立ち上げ、保護、水・衛生、シェルター・生活必需品、食料、保健、栄養等の分野での支援を予定しています。

【プログラム概要】

  • プログラム名: スーダン人道危機2023

  • 支援期間:9カ月(初動対応期)

  • 活動予算:2億6,700万円

  • 活動予定地:スーダン、チャド、南スーダン

1:UNOCHA Flash Update SUDAN: Clashes between SAF and RSF – Flash Update No. 11 (10 May 2023)

2:IOM Displacement Tracking Matrix (DTM) Sudan issued 9th May 2023

3:UNHCR Sudan Refugee Response Plan summary – 4 May 2023

以上

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