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編集:シーエムシー出版編集部
発行日:2023年6月8日
体裁:B5判、332頁
ISBNコード:978-4-7813-1696-3
価格(税込): 5,500円
※普及版とは、初版の発行から時間が経過しておりますので、お求め易い価格にてご提供している書籍になります。
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刊行にあたって
機能性顔料は有機顔料、無機顔料、2種類以上の金属酸化物からなる複合酸化物顔料など多岐に亘っている。無機顔料では顔料粒子の形状因子、結晶構造、化学構造まで考えた製法が重要である。有機顔料では印刷インキ、塗料、プラスチック、フィルム、繊維に応用が確立されているが更なる高品質要求への対応が必要である。
顔料は粒子状態で発色したり、UVカット、導電性、光伝導性、磁性などの機能を発揮する。したがって、粒子を着色媒体中に均一に分散することが重要である。また粒子形状の調整、表面処理,、新規結晶型の調整や既存顔料をモディファイすることも必要になっている。
エレクトロニクス分野ではカラーフィルタ、コピートナー、レーザープリンタ用有機光半導体、有機EL素子、電池に使われる機能性顔料がある。次にプラスチックの高機能化では紫外線吸収・紫外線遮断・遮熱・防錆・船舶防汚・吸着・脱臭・抗菌防カビ用の顔料がある。顔料が使用される着色製品として、プラスチック、塗料、インキなどが挙げられるが、これらは全て顔料の分散技術によって支えられている。プラスチックの着色顔料、高意匠塗料用顔料、グラビア・オフセットインキ用顔料などが機能を発揮している。
本書は2016年に『機能性顔料の開発と応用』として刊行されました。普及版の刊行にあたり、内容は当時のままであり、加筆・訂正などの手は加えておりませんので、ご了承ください。
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著者一覧(所属表記は2016年当時のものです。)
清都育郎 DIC㈱
三輪剛之 東洋インキ㈱
尾坂 格 理化学研究所
瀧宮和男 理化学研究所
山本泰生 ハクスイテック㈱
山根健一 大日精化工業㈱
森光太郎 東洋アルミニウム㈱
真田和俊 戸田工業㈱
鈴木龍太 メルク㈱
堂下和宏 日本板硝子㈱
田中雅晃 DIC㈱
岡本久男 大日精化工業㈱
山﨑康寛 オリヱント化学工業㈱
船倉省二 DIC㈱
杉山和弘 DIC㈱
石間洋輔 ㈱ADEKA
宮川有司 シンロイヒ㈱
金原正幸 ㈱コロイダル・インク
大石知司 芝浦工業大学
額田克己 富士ゼロックス㈱
大沢正人 ㈱アルバック
橋本夏樹 ㈱アルバック
鳶島真一 群馬大学
岸 潤一郎 BASFジャパン㈱
野々村美宗 山形大学
新井啓哲 東海カーボン㈱
寺田悠哉 東京インキ㈱
濱﨑智浩 神戸天然物化学㈱
前田 亮 神戸天然物化学㈱
中戸晃之 九州工業大学
青木康充 ㈱ネモト・ルミマテリアル
池田裕志 キクチカラー㈱
仁井本順治 中国塗料㈱
川邉和也 東京インキ㈱
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目次
【総論編】
第1章 顔料分散の基礎理論と分散向上手法
第2章 オフセットインキにおける顔料分散
第3章 塗布プロセス用有機半導体材料
【無機顔料編】
第4章 酸化亜鉛ナノパウダ
第5章 複合酸化物顔料
第6章 金属粉顔料
第7章 無機・複合無機顔料
第8章 パール顔料
第9章 薄片状ガラス顔料─内包型と被覆型
第10章 アゾ系顔料
第11章 アゾメチンアゾ系遮熱顔料
第12章 機能性フタロシアニン
第13章 縮合多環系顔料
第14章 有機系紫外線吸収剤
第15章 有機蛍光顔料
【応用・分散技術編】
第16章 超高純度金属ナノインク
第17章 ラテント顔料を用いた有機無機ハイブリッドカラーフィルタ膜の作製─光酸発生剤とマイクロ波照射を用いた簡便なカラーフィルタ膜パターニング法─
第18章 レーザープリンター用有機光半導体
第19章 インクジェット用導電性ナノ粒子インクの特性
第20章 リチウム電池用機能性分散体
第21章 医薬品業界における固体分散体技術の概要とその応用
第22章 化粧品における顔料分散
第23章 水性自己分散型カーボンブラック
第24章 プラスチックにおける顔料分散
第25章 カーボンナノチューブ分散体の製造技術およびUV 硬化インキへの応用
第26章 無機ナノシート分散体の液晶形成
第27章 蓄光性蛍光体
第28章 重金属フリー防錆顔料
第29章 船舶防汚塗料用機能性顔料
第30章 グラビアインキにおける顔料分散
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