今後30年間で日本の人口は2000万人減少すると予測されており、それによる経済の縮小やインフラの維持管理など、日本のまちづくりは今後多くの困難に直面することとなります。これに対して日本政府は、仮想空間と現実空間を融合させることで経済発展と社会的課題の解決を両立する社会を目指す「Society 5.0」を打ち出しています。これは、市民生活の質と都市環境の効率性等の向上を図り、「2050年も住みたい・行きたいまち」の実現を推進するものです。
Resonaiのコンピュータ・ビジョン技術を駆使した建物OSは、エネルギーの効率的活用、温室効果ガスの削減といった社会課題を解決し、日本の目指す環境調和型のスマートシティ構築を実現するための力強い手段のひとつとなります。
拡張現実は、今日の世界を体験する方法を劇的に変化させています。現実世界とデジタル世界の一体化が加速する現代では、デジタルメディアコンテンツの可能性と物理世界が融合した全く新しい顧客体験の追求が可能となりました。ResonaiはARを活用し日常生活や体験をより有意義なものに変えることが、次世代のビル管理における新たなスタンダードになると考えています。 Resonaiはこのような課題に対応するため、デジタルツイン技術で現実世界とデジタル世界を統合し、来るべきAR時代におけるコンテンツ制作と消費の両方に対応するコンピュータビジョンエンタープライズプラットフォーム「Vera」を提供します。
既に当社と協業関係を結んでいる、鹿島建設と竹中工務店はResonaiの日本市場本格参入について次のようにコメントしています。
「Veraの革新的なテクノロジーは、建物のデジタル化に貢献し、建築物をスマートビルに変えるという我々の目標に合致しています。ビルの空調・照明などのスマート化されたデバイスへのアクセス、管理対象ビル内のナビゲート、スマートフォンなどのカメラ映像上にARチュートリアルを重ねることができる1つの集中型オペレーティングシステムのアイデアは、ビルの運用方法を再考するエキサイティングな方法です。」
那須 隆博(鹿島建設 デジタル推進室 担当部長)
「Resonaiが持つARプラットフォーム「Vera」と竹中工務店が開発した建物OS「ビルコミ」を掛け合わせ、 スマートビル機能を拡充する協業を2021年から開始しました。我々はResonaiのコンピュータビジョン技術を活用することで、短期間で高精度な建物デジタルツインアプリを構築できることを確認しました。Veraから拡がるResonaiの拡張現実ソリューションは大きな魅力であり、今後に期待しております。」
濱中 南咲(竹中工務店)
VeraはAI技術とリアルタイムデータ処理により、商業ビルをスマートなデジタルツインとして再現し、人やデバイスが円滑に繋がる環境を実現します。Veraによりコンテキストアウェアネス機能を搭載したアプリケーションで運用管理を大幅に効率化し、ビルの状況に適したエクスペリエンスをパーソナライズすることができます。
商業ビルのオーナーや管理者は、Resonaiのエンタープライズコンピュータビジョン技術を活用することで、ビルを全く新しいデジタル資産へと変換することができます。当社のコアプラットフォームであるVeraは「商業ビル用のOS」として機能し、人工知能(AI)や拡張現実(AR)などの技術を統合してビル環境の改善を支援します。Veraはロケーションベースのアプリケーションにより、不動産管理者、施設管理者、消費者などの関係者が、商業ビルのライフサイクルを通じて超高精度なエクスペリエンスを推進できるよう設計されています。
Resonaiについて
Resonaiは、物理的な空間をインテリジェントかつデジタルパワーを活用可能な環境に変えるソリューションを開発しています。2014年に設立された同社のコアプラットフォーム「Vera」を含む製品により、商業用不動産物件における訪問者体験を強化する幅広いアプリケーションでユーザーを支援します。鹿島建設、竹中工務店、GOLDBECK Constructionなど、世界中の企業とのパートナーシップを提携しており、イスラエルのテルアビブに本社を構えています。詳しくは https://www.resonai.com/ をご覧ください。