■新しく設定した4つのターゲットについて
スポーツを楽しむには平和で安定した自然環境が不可欠であり、スポーツを愛する人々は少なからずその環境を守り続けていきたいとの思いを持っていると考えております。その人々と共に、スポーツを楽しみ続けられる未来を目指し、スポーツの力で環境を変えていきたいとの考えから、スポーツに必要な「機会」「道具」「場所」「仲間」に対してアプローチする、4つのターゲットを設定致しました。
▷ 機会:脱炭素社会の実現に向け事業におけるCO2排出量削減活動の推進
気候変動によって酷暑や暖冬が深刻化し、スポーツをする機会が失われつつあります。その気候変動の要因の一つであるCO2排出量を削減し、スポーツを楽しむ機会を守っていくことを目指します。
▷ 道具:資源循環を促進し用品における環境負荷低減の推進
スポーツに不可欠な道具を少しでも資源として循環させていくことで、スポーツ用品における環境負荷を低減していきます。
▷ 場所:スポーツを愛する人自らの手で、自然環境保全活動を推進
自然環境の恩恵を受けて楽しむことができるスポーツのフィールドを、スポーツを愛する人々と一緒になって守っていくことを目指します。
▷ 仲間:スポーツ愛好家を育むスポーツコミュニティ形成の推進
スポーツ好きを増やし、スポーツコミュニティ形成を推進することで、スポーツを楽しむ仲間を増やし未来につないでいくことを目指します。
■2027年までに達成を目指す5個のサステイナビリティ目標について
上記4つのターゲットを実現するため、2027年までに達成を目指す5つの具体的な目標を設定致しました。これまでの活動は継続しながら、さらに進化、発展させてまいります。
【各目標の詳細】
●目標1 エネルギー使用によって排出されるCO2を2015年度対比で50%削減する
全店舗の照明をLEDへ切替えたことにより、40%削減を達成しました。ここに満足することなく、さらに踏み込んだ対策を実施することで、50%削減を目指し活動を推進してまいります。
【活動方針】
・再生可能エネルギーの活用
・サプライチェーン排出量の削減
・森林整備、再生による吸収量の増加
●目標2 アパレル、シューズ、バッグにおける環境対応商品の売上高比率を30%以上に引き上げる
現在、アパレル商品における環境対応商品の比率向上に取り組んでおり、その比率は徐々に高まっています。今後は、対象アイテムにシューズとバッグを加え、規模拡大を進めてまいります。
【活動方針】
・環境対応商品の売上高比率向上
・アパレルを中心とした資源回収活動の実施と促進
・プライベートブランド商品の副資材におけるプラスチック使用量の削減
・資材、備品の素材切替によるバージンプラスチック使用量の削減
・運送用の 梱包資材および商品梱包におけるプラスチック使用量の削減または循環
●目標3 2021年からの累計で2万人以上が環境保全活動に関する啓発活動に参加する機会を提供する
これまでは社員が中心となり環境保全活動を進めてまいりました。これからは、社員はもちろん、お客様や取引先様などスポーツを愛する方々との協業を進め、より大きな活動へ広げてまいります。
【活動方針】
・環境保全ボランティア活動の推進
・環境保全に関する啓発活動の実施
・分別回収、3Rの推進によるごみの削減
●目標4 店舗でのスポーツ振興活動を年8000回実施する
スポーツ愛好家が集まる店舗の役割として、スポーツ振興を設定しました。スポーツや商品の魅力を、実店舗ならではの体験型イベントによってお伝えしてまいります。
【活動方針】
・各店舗における体験イベントの実施
・社員のスポーツ実施率向上
●目標5 2020年からの累計で1万人以上の子供たちに「本物」に触れる機会を提供する
準備は進めたものの、コロナ禍によってイベントが制限されるなど、実現できなかった活動も多くあります。改めて2027年までの目標として設定し、機会の提供を行ってまいります。
【活動方針】
・子どもたちに、プロのスポーツチームや選手、プロがプレーする場所などの「本物」のスポーツの魅力
に触れる機会を提供
これらの目標の達成に向けて改めてサステイナビリティへの取り組みを加速してまいります。
■これまでのサステイナビリティへの取り組み
<2025年までに達成を目指す10個のサステイナビリティ目標>
活動を始めた2020年春ごろから新型コロナウイルスが大流行したこともあり、人が集まって活動するようなアルペンドリームプロジェクトの活動については、施策自体を進めることができず活動実績などの評価は致しておりませんが、一方で、アルペングリーンプロジェクトは、取り組みを進めることができました。
目標1のCO2排出量の削減については、店舗の照明をLED化することによる省エネ化や、一部店舗へ再生可能エネルギーを導入することで、40%削減という目標を達成致しました。また、目標3のプライベートブランド商品におけるプラスチック使用量の削減については、商品パッケージを中心に、サイズや仕様の見直し、素材の切り替えなどを実施し、順調に使用量を削減しております。目標5の商品在庫高の削減についても、適時適切適量な仕入れやものづくりを実施し無駄な在庫の削減に取り組んでおります。
また、目標6のアパレル回収についても2021年6月から全店舗でのアパレル回収をスタートさせ、プロジェクト発足からこれまでに約13tの捨てられるはずだったアパレルを再利用につなげております。その他、目標7、8の教育やボランティア活動についても、アースデイアクションとして全社でプロギングを実施したり、定期的に清掃活動を実施したりと、少しずつ社員の意識向上につなげることができております。
今回の新たに設定した2027年までの達成目標は、上記のようなこれまでの取り組みを、そのまま引き継ぎさらに発展させた一歩先の目標として設定しております。今後も当社が目指すサステイナブルな社会の実現に向けて取り組みを推進してまいります。
取組の詳細は、下記弊社サステイナビリティサイトよりご確認ください。
■アルペングループのサステイナビリティサイト
https://store.alpen-group.jp/corporate/csr/message/
■株式会社アルペンについて
創業:1972年7月
資本金:151億円
業績:売上高2,332億円、経常利益168億円(2021年6月期)
事業内容:・各種スポーツ用品、ゴルフ用品、アウトドア用品等の商品開発、販売
・ゴルフ場、スキー場、フィットネスクラブの経営