七尾基地の放出訓練は、石油ガスの供給途絶や災害時等の緊急時を想定し、国が備蓄する石油ガス(以下「国備ガス」)を隣接する民間基地のタンクに配管輸送で放出するもので、今回の訓練ではプロパン及びブタン各300トンの放出を実施しました。
本訓練はJOGMECが主催し、七尾基地の操業会社であるENEOSグローブガスターミナル株式会社が実施主体となって行いました。七尾基地は2005年7月から操業を開始しており、緊急時の国備ガスの放出を想定した訓練を2008年度から毎年実施し、今回が15回目となります。
当日は、新型コロナウイルスによる感染防止対策のため、計器室への入室制限を徹底して実施しました。
また、訓練従事者が役割別に色分けしたビブスを着用して、指揮・命令系を明瞭化するとともに、計装システムと連動したモニター及び放出量等の作業記録をプロジェクターにて投影し、リアルタイムに運転状況を把握できるようにするなど、訓練内容の「見える化」に取り組みました。
訓練では従事者の意識も高く、各種作業手順や関連機器設備の作動確認等を本番さながらに実施し、猛暑のなか熱中症等による体調不良者もなく、計画どおり訓練を終了しました。
【七尾国家石油ガス備蓄基地の概要】
1998年10月 立地決定
2005年 7月 基地完成・操業開始
2005年 8月 第1船入港・本格備蓄開始
2008年 8月 目標備蓄量(約25万トン)達成
(プロパン 約5万トン×3基、ブタン 約5万トン×2基)
七尾国家石油ガス備蓄基地(JOGMECウェブサイト)
(URL)https://www.jogmec.go.jp/about/domestic_008-01.html
■放出訓練の様子
リリース本文はこちら↓
https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00033.html?mid=pr_220707