大正大学「学生出前定期便」 2023年度の活動を開始しました

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大正大学(学長:髙橋秀裕、所在地:東京都豊島区)社会共生学部 社会福祉学科のゼミでは、授業のない空き時間に高齢者や障がい者などの自宅に学生が訪問して、ちょっとした困りごとを解決する「学生出前定期便」の活動をおこなっています(担当教員:宮崎牧子)。
依頼情報は社会福祉法人豊島区民社会福祉協議会のコミュニティソーシャルワーカー(以下CSW)を通して社会福祉学科に提供される仕組みとなっており、その内容は、換気扇や窓など高所の清掃、庭の草むしりやスマートフォンの使い方など様々。
依頼者の困りごとの解決はもちろん、学生が依頼者に寄り添い、絆や信頼関係を深めることを第一とした本学の社会福祉学科ならではの活動となります。

 

2022年度以前の依頼者宅への訪問の様子 スマートフォン使い方相談会2022年度以前の依頼者宅への訪問の様子 スマートフォン使い方相談会

2022年度以前の依頼者宅への訪問の様子 草むしり2022年度以前の依頼者宅への訪問の様子 草むしり

「学生出前定期便」の訪問地域は、「菊かおる園地域包括支援センター」圏域内(巣鴨、西巣鴨、北大塚)です。2021年までは依頼者宅へ徒歩で訪問をしていましたが、2022年にはこの活動が公益財団法人太陽生命厚生財団の助成を受け、10月に2台の電動自転車を購入しました。今後は地域を広げてさらに多くの依頼者のもとへの訪問を予定しています。
豊島区の地域貢献や課題解決を目指した本学学生への取材をお待ちしています。

【ポイント】

  1. 「学生出前定期便」は、高齢者や障がい者などの依頼者宅に訪問をして困りごとを解決する地域貢献を目指した取り組みです
  2. 依頼者の困りごとの解決の他、依頼者に寄り添い、絆や信頼関係を深めることを第一としています
  3. 訪問により高齢者や障がい者の暮らし方を知ることで、学内での学びの枠を超えた新しい学修区分での実践となります

 

2023年度の活動をおこなう学生4名2023年度の活動をおこなう学生4名

電動自転車で依頼者宅に訪問する学生の様子電動自転車で依頼者宅に訪問する学生の様子

【活動の背景】
「学生出前定期便」活動の始まりは2008年の「社会福祉実践分析研究」という実践に重点を置いた大学院生対象の授業でした。2014年には社会福祉法人豊島区民社会福祉協議会のCSWの拠点が区民ひろば西巣鴨第一内にできたことで、高齢者や障がい者などの依頼を学生につなげる仕組みができました。その後、大学院生から学部生を中心とした活動に変わっていきました。

◆社会共生学部 社会福祉学科
医療・福祉・教育など幅広い分野で支援を必要としている人の相談・助言を行う専門職(ソーシャルワーカー)を育成しています。大正大学は日本で早い段階からソーシャルワーカーの養成教育・研究に取り組み、多くのソーシャルワーカーを輩出してきました。社会福祉学科では社会福祉士・精神保健福祉士の国家資格取得に向けて学ぶことができます。
さらに、学びの進行に応じて、現場実習、サービスラーニング、インターンシップも実施し、人の思いを受けとめる受容・共感力、組織を円滑にする連絡・調整力なども養います。

◆大正大学
大正大学は、設立四宗派の天台宗・真言宗豊山派・真言宗智山派・浄土宗および時宗が協働して運営する大学です。その協働の精神を支えているのが、大正15年(1926)の創立時に本学が掲げた、「智慧と慈悲の実践」という建学の理念です。建学の理念のもとに〈慈悲・自灯明・中道・共生〉という仏教精神に根ざした教育ビジョン「4つの人となる」を掲げて教育研究の活動を展開しています。また、令和2年度文部科学省「知識集約型社会を支える人材育成事業」に本学の推進する「新時代の地域のあり方を構想する地域戦略人材育成事業」が採択されました。公式HP:https://www.tais.ac.jp/

 

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