※1:大規模ビル=1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
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2023年5月号概要
大規模ビル 空室率&潜在空室率:空室率 館内増床や建替えに伴う移転が低下の要因
大規模ビル 募集賃料&募集面積:募集賃料 湾岸エリアを中心に条件を見直す動きが継続
大規模ビル 募集面積(既存ビル・建築中ビル):14ヵ月にわたり70万坪前後の高水準で推移 2024・25年に竣工を予定するビルの募集開始が背景に
※本リリース・公表データは次のURLからもご覧いただけます https://www.sanko-e.co.jp/data/
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東京都心5区 大規模ビル 空室率&潜在空室率
空室率 館内増床や建替えに伴う移転が低下の要因
空室率は前月比マイナス0.11ポイントの4.48%となった。大口の館内増床や建替えに伴う移転により成約した。 空室を抱えた新築ビルの竣工が無かったことも低下の背景となっている。空室率は4%台半ばでの小幅な動きが 続く。潜在空室率も前月比マイナス0.24ポイントとなり、空室率同様に3ヵ月ぶりで低下した。
<空室率&潜在空室率>
※東京都心5区 : 千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区
※大規模ビル: 1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
※空室率: 貸付総面積に対する「現空面積」の割合
※潜在空室率: 貸付総面積に対する「募集面積」の割合
既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象
※統計開始日: 1994年1月1日
※2023年4月末現在および各年12月31日時点
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東京都心5区 大規模ビル 募集賃料&募集面積
募集賃料 湾岸エリアを中心に条件を見直す動きが継続
募集賃料は3ヵ月ぶりでわずかに上昇したものの、前月からほぼ横ばいだった。昨年1月以降、28,000円/坪前後での小幅な動きが続く。募集賃料は横ばい傾向にあるものの、湾岸エリアを中心に大口の空室を抱えるビルでは、賃貸条件見直しの動きが続いている。
<募集賃料&募集面積>
※東京都心5区: 千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区
※大規模ビル: 1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
※募集賃料: 共益費込
※募集面積: 各統計日において公開されているテナント募集中面積の合計
※統計開始日: 1994年1月1日
※2023年4月末現在および各年12月31日時点
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東京都心5区 大規模ビル 募集面積(既存ビル&建築中ビル)
14ヵ月にわたり70万坪前後の高水準で推移
募集面積(既存ビル・建築中ビル)は直近14ヵ月にわたって70万坪前後で推移しており、高水準が続いている。2021年3月以降、既存ビルの募集床は概ね45万坪前後で横ばい傾向にあるが、建築中ビルは緩やかな増加が見られる。2024年に加えて2025年に竣工を予定するビルでの募集開始が背景にある。
<募集面積(既存ビル・建築中ビル)>
※東京都心5区: 千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区
※大規模ビル: 1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
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アナリストの視点
今年は20万坪超の新築ビルの大量供給が予定されるが、2025年の供給も23万坪超に達する見込みだ。コロナ以前と比較して、建築中ビルのリーシング活動は長期化傾向が続く。外資系企業の需要低迷に加え、日本企業では移転の前提となる新しい働き方に対応したオフィス戦略策定のため、移転計画の具体化に時間を要するケースが多くみられ、借り手市場の傾向が一段と進む可能性がある。(チーフアナリスト 今関豊和)
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6大都市 空室率 募集賃料(大規模ビル)
<空室率の推移(6大都市 大規模ビル)>
<募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)>
※募集賃料 : 共益費込
※2023年4月末現在および各年12月31日時点
その他の全国6大都市の大規模ビル(東京・札幌・仙台・名古屋・大阪・福岡)のマーケットデータをまとめた各都市のプレスリリースは、下記リンク先よりダウンロードいただけます。
https://prap.gigapod.jp/f9ecb4e89cda9e93b6ec02189a405695323432f17
三幸エステートHP:https://www.sanko-e.co.jp/
三幸エステート株式会社について
三幸エステート株式会社(1977年5月17日設立)は、賃貸オフィスビルの仲介、外資系企業へのサポート活動、オフィス市場の調査・分析など、様々な事業において、情報提供をはじめ、コンサルティングから契約までオフィスに関するあらゆるニーズに幅広くお応えしています。