富士薬品グループのドラッグストア、購買体験をパーソナライズする店頭ストアメディア機の全店導入を決定

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医薬品の研究開発から製造・販売までを行う複合型医薬品企業の株式会社富士薬品(本社:埼玉県さいたま市、代表取締役社長:高柳 昌幸、以下「富士薬品」)は、富士薬品グループが運営する「セイムス」をはじめとするドラッグストア(以下、「富士薬品ドラッグストアグループ」)において、パーソナルプロモーション事業・データ解析事業を手掛けるマギー株式会社(本社:沖縄県豊見城市、代表取締役社長:山川 朝賢、以下「マギー」)の提供する、購買体験をパーソナライズする店頭ストアメディア機「セイムスタッチ」の全店導入(※1)を決定しました。まずは、2023年9月末までにドラッグユタカ(※2)を除く全923店舗への導入を進めてまいります。
「セイムスタッチ」は、お客様の過去の購買データをAIが学習し、その日に使えるお客様一人ひとりに最適なクーポンを発券します。2022年8月から東京都・千葉県の一部店舗(204店舗)で試験的に導入しており、その結果を受けて、この度の全店への導入決定となりました。

※1:調剤薬局(単独店)は含んでおりません。
※2:導入予定ですが、時期は未定です。

  • 「セイムスタッチ」の導入背景と概要

 昨今の物価上昇の影響により、一般生活者の節約志向が強まる中で、クーポンの効果的な活用が注目されています。一方、ドラッグストアをはじめ小売店の販促においては、クーポンの活用が欠かせないものとなっているものの、販促の施策自体が画一的になりがちで、お客様一人ひとりにご満足いただくことに限界があります。

 こうした中で富士薬品ドラッグストアグループは、より多くのお客様に選ばれる店づくりには、「お客様一人ひとりに合った最適なクーポン」を「お客様が必要とする時」に提供するパーソナライズ化が必要だと考えました。そこで、顧客一人ひとりに合わせたパーソナルプロモーションを行えるマギーの店頭ストアメディア機の導入に至りました。

■購買体験のパーソナライズでロイヤルカスタマー拡大へ

 「セイムスタッチ」は、セイムスに会員登録いただいているお客様(以下「セイムス会員」)の会員情報(属性)と過去の購買データ(ID-POS)から一人ひとりの購買傾向をAIが学習し、その日に使えるお客様に最適なクーポンを発券するものです(※3)。端末には液晶サイネージも付いるので、新商品のキャンペーン情報やリピート購入の促進など、クーポンと動画を使ったお客様ごとに最適なプロモーションを展開していきます。セイムス会員は、来店するお客様の約70%を占めるため、「セイムスタッチ」でお客様の購買体験のパーソナライズ化を実現することで、ロイヤルカスタマーの拡大が期待できます。

試験導入の期間に行った検証では、来店頻度や1人当たりのお買い上げ金額などの改善や、各メーカー様の商品のリピート購買率が向上したほか、キャンペーンやサンプリングの投資効率の改善にも効果が見られました。

期間:2022年12月~1月

・来店頻度(%):未タッチ会員と比較し、タッチ会員が8ポイント改善

・1人当たりの買上点数の割合(%):未タッチ会員と比較し、タッチ会員は2ポイント高い

※3:店頭ストアメディア機のシステムについては、株式会社マギーのプレスリリースをご覧ください。

   URL:https://magee.co.jp/pressrelease/2932/

■来店したら「セイムスタッチ」にタッチ!お買い物をおトクでトクベツに

 お客様は、店舗に入店したらすぐ、入り口に設置された液晶サイネージ付きの端末に店舗会員カード(セイムスカード)または店舗会員専用アプリ(セイムスアプリ)の会員バーコードをタッチすることで、AIが選んだ“その日に使える自分だけのクーポン”を入手できます。これにより、お得で特別なお買い物をご体験いただけます。

なお、新規会員のお客様をはじめ、十分な購買履歴が存在しない場合でも、同様の購買体験ができるよう、専用の企画を準備しています。

  • 今後の展開

 富士薬品ドラッグストアグループにおける「セイムスタッチ」の導入は、2023年6月末までに関東圏の全店導入、2023年9月末までにドラッグユタカを除く全923店舗への導入が完了予定です。

今後は、学習した購買傾向から把握したお客様のニーズをふまえ、お取引先メーカー様と連携し、クーポンの拡充とより魅力的なパーソナルプロモーションを展開していきます。また、「セイムスタッチ」の認知と利用拡大に努め、2024年3月までにセイムス会員のタッチ率5割をめざします。

富士薬品グループのドラッグストアは、お客様により一層親しまれる店舗づくりに努めてまいります。

 「セイムスタッチ」の開発元であるマギーは、ビッグデータを活用したソリューションを開発・提供する、横浜と沖縄に拠点を置くデータサイエンス企業です。顧客の購買データに基づき、店頭ストアメディア機を通じてパーソナルプロモーションを実現する、店頭ストアメディアサービスの提供をはじめ、パーソナルプロモーション・データ分析など、リテールマーケティング領域におけるソリューションを展開しています。

 また、沖縄県において、ひとり親家庭の所得向上及び自立支援、子どもの貧困解決にも取り組んでいます。特にシングルマザーに対して無料の講座を開設し、MDプランナーやMDクリエイターとしてのスキルを習得できるプログラムを提供しています。このプログラムを通じて、データ分析や販促動画制作などの実践的なスキルを身につけた、幅広い分野で即戦力となる人材の育成を行っています。

 富士薬品は、1930年富山県富山市における配置薬販売業の創業からスタートし、現在では配置薬販売事業に加えて、ドラッグストア・調剤薬局事業、医薬品製造事業、医薬品研究開発事業、医療用医薬品販売事業を展開する複合型医薬品企業です。スローガン「とどけ、元気。つづけ、元気。」のもと、富士薬品グループ全体で日本全国に1365店舗(2023年3月末時点)を展開する「セイムス」ブランドを中心とした調剤薬局・ドラッグストアと、全国に広がるラストワンマイルを埋める配置薬販売ネットワーク、そして医療用医薬品の研究開発力を生かし、誰もが豊かな人生を送れる社会の実現に向けて、人々の暮らしのあらゆる場面で寄り添い、元気な生活を支え続けてまいります。

社名

株式会社富士薬品

代表者

代表取締役社長 高柳 昌幸

所在地(本社)

〒330-9508 埼玉県さいたま市大宮区桜木町4丁目383番地

事業内容

医薬品等の配置薬販売事業、ドラッグストア・調剤薬局事業、

医薬品製造事業、医薬品研究開発事業、医療用医薬品販売事業

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