公益社団法人日本看護協会(会長:福井トシ子、会員76万人)は、2023年の看護週間(5月7日~13日)の初日にあたる5月7日(日)に、将来に向けさまざまな選択肢をもつ若年層を中心に、看護職が地域や医療現場において活躍している姿を知っていただくため、また、より幅広い世代の方々に看護の理解や思いを伝えていくため、“いのちをまもるプロとして。”をテーマに2023年「看護の日」イベント「かんごちゃんねる」を開催しました。
今年のイベントは、MCを昨年に続きハリー杉山さんが務め、イベントのスペシャルサポーターとして俳優の窪塚愛流さんが登場。看護職を目指す学生にエールを送ったほか、「看護の日」キャラクター・かんごちゃんと一緒に「47都道府県かんごちゃん」を披露しながらトークセッションを行いました。
また、「忘れられない看護エピソード~いのちをまもり、支えるプロフェッショナル~」表彰式では、最優秀賞作品を基に作成されたアニメーションも上映され、登場人物の声を人気声優の伊瀬茉莉也さん、種﨑敦美さんが担当しました。
さらに、看護学生が、医療機関や在宅・施設で働く看護職員の活動現場を訪問した取材VTRを上映。トークセッションでは、実際の仕事の内容やプロとしてのやりがい、看護の専門性や魅力が語られました。さまざまなコンテンツを通し、看護の魅力発信だけでなく、それを目指す学生を応援するイベントとなりました。
イベントのアーカイブ映像と「忘れられない看護エピソード~いのちをまもり、支えるプロフェッショナル~」最優秀賞作品のアニメーションは、5月8日から、日本看護協会ホームページ、「看護の日」YouTubeチャンネルでご覧いただけます。
【プログラム概要】
■第1部
①オープニングトークセッション
②「忘れられない看護エピソード~いのちをまもり、支えるプロフェッショナル~」表彰式
アニメーション公開(声優:伊瀬茉莉也さん・種﨑敦美さん)
■第2部
③“いのちをまもるプロとして。”トークセッション(看護師・看護学生)
【「忘れられない看護エピソード~いのちをまもり、支えるプロフェッショナル~」受賞作品】
■最優秀賞
「看護師として、母として」 糠塚真由子さん
■内館牧子賞
「さいごまでみてね」 河野佳代さん
■優秀賞
「未来を見据えて」 菱谷怜さん
【イベントハイライト】
▼スペシャルサポーター 窪塚愛流さんが看護職を目指す人へエール
スペシャルサポーターとして登壇した窪塚愛流さんは、事前に看護学生の取材VTRを見た感想として「在宅での看護は医療に加え、そこに暮らす皆さんの気持ちや考えを大切にするからこそ、正解はひとつではない、看護という仕事は、ひとを見ることのプロフェッショナルであると感じました」と述べました。そして、これから看護職を目指す人たちに向け「看護のお仕事は、これからの社会でますます必要とされてくると思います。僕も、夢は違いますが、頑張る気持ちは皆さんと同じです。頑張りましょう!」
▼「忘れられない看護エピソード」受賞作品発表・最優秀賞作品のアニメーション上映
今年の「忘れられない看護エピソード」も、「いのちをまもり、支えるプロフェッショナル」をテーマに、看護職の皆さんを対象にエピソードを募集しました。当日は最優秀賞を含む3つの賞に選ばれた作品を発表。最優秀賞を受賞したのは、2人の女の子の母親として子育てと仕事に奮闘する糠塚真由子さんの作品「看護師として、母として」でした。看護師として、仕事と家庭の両立に悩み、子供たちに寂しい思いをさせてしまっているのではないかと不安を抱えていた糠塚さん。子供たちと出かけていたときに緊急の事態に遭遇し、糠塚さんが心肺蘇生をする姿が描かれており、「家庭を持ちながら看護師として働く中で感じてきたジレンマと、家庭を持っていたからこそ感じられた感動の2つを伝えたいと思いました。看護師として働く私たちをいつも支えてくださっているご家族の方々にも、このアニメーションをぜひ見てほしいです」と語りました。このエピソードを基に制作されたアニメーションも公開され、登場人物の声として、人気声優の伊瀬茉莉也さん・種﨑敦美さんに担当いただきました。
▼看護師と看護学生によるトークセッション
―ハリー杉山さん「看護師は社会のヒーロー」
トークセッションでは、MCのハリー杉山さんと看護師、看護職を目指す2人の看護学生が登場。看護学生がそれぞれ「東京医科歯科大学病院」と「看護小規模多機能型居宅介護 ナーシングホームゆらりん」を見学したVTRが上映されました。
「東京医科歯科大学病院」のVTRでは、朝のカンファレンスの様子のほか、糖尿病患者の行うインスリン指導も紹介。「看護小規模多機能型居宅介護 ナーシングホームゆらりん」のVTRでは、訪問看護で赤ちゃんのケアをする様子のほか、看多機や施設での利用者へのケアの様子などが紹介されました。それぞれ業務の説明や看護師としての仕事のやりがいなどが語られ、看護学生からの質問にも回答。東京医科歯科大学病院を見学した看護学生の清水さんは、「患者さんが何のために治療を受けているのか、なぜこの治療を必要としているのかを考えてケアを行うことで、患者さんに寄り添った安全で質の高い看護を実践できるということを学びました」と語りました。また、看護師の植村さんは、「私たちは、看護師として患者さんをサポートしていくとともに、患者さんからいただける“ありがとう”という感謝の言葉や笑顔にいつも支えられています。看護は人と人との繋がりを感じられる素晴らしい仕事です」と語りました。最後にハリー杉山さんは、「看護という仕事はとても重要で、なくてはならない存在です。心の底から看護職の方々に感謝を示したいとともに、これから看護師を目指す方々を応援したいです」と感想を述べました。
【アーカイブ配信・「忘れられない看護エピソード」最優秀賞作品アニメーション】
本イベントのアーカイブ映像や「忘れられない看護エピソード」最優秀賞作品アニメーションは、日本看護協会の公式ホームページ、「看護の日」YouTubeチャンネルにて視聴が可能です。
■配信期間
5月8日(月)~
■配信URL
公益社団法人 日本看護協会 公式ホームページ
「看護の日」YouTubeチャンネル